草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

未曾有の困難と危機と恐怖のただなかにある日本

2011年09月29日 | 思想家

 今この国をおおっている終末感は、命の際にある者の悲しみと一緒ではなかろうか。そこでは自らの命と対面させられることになるが、未来への希望が奏でられるわけではない。もはや死へと向かうしかないような絶望感に、多くの日本人は打ちひしがれてしまっている。そうした終末感というものは、大東亜戦争開戦前の雰囲気とどこか類似してはいないだろうか。戦後生まれの私は、この世に生まれてはいなかったが、父母や祖父母の話から、あの時代もまた、やるせない思いが支配していたことを聞かされたことがある。そういえば、日本浪漫派の中心であった保田與重郎も、昭和16年3月に執筆した「日本歴史学の建設」のなかで、「我々が切迫した生活の中で、我々の終末的な意識を支へて、いのちの思ひをたしかならしむるものを考へることは、もはやこの1、2年に於ては、我々の現実となったのである」「今日我々の経験してゐるものは、未曾有の困難と危機と恐怖である」などと書いている。滅亡への足音が迫ってくるのに対して、保田は言い知れぬ不安感を覚えると同時に、日本再生へのきっかけにしようとしたのだった。今の日本は無謀な戦争に突入するわけではないが、世紀末でもないのに、それ以上に深刻なことが起こりそうな予感がするのはなぜだろう。

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1 コメント

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国難と増税 (hinomoto)
2011-09-29 09:30:52

 増税しか出来ない能無しの総理大臣が

一番の国難。 良い指導者は国民を奮い立たせ、元気づけるはず。

 われわれを、がっかりさせるほどの男は不  要。

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