民主党に憂国の志士はいないのだろうか。とくに、選挙区の関係で、他党から出れなかったという事情があれば、ここらで決別宣言をすべきだろう。先の総選挙ではマスコミが大騒ぎして民主党を盛り立てたが、あれだって一過性でしかなかった。マニフェスト選挙を礼賛した佐々木毅らは、今どんな顔をしているのだろう。佐々木は『政治学は何を考えてきたか』などを通じて、20世紀型体制の利益政治として自民党をなで斬りにしたが、その結果がこのざまなのである。勧善懲悪を持ち出すことで、政治の悪魔的な面から目をそらそうとするのは、政治学者として下の下である。民主党政権になってからは、期待を裏切ってばかりいる。それだけに、民主党というだけで、国民から罵倒される始末だ。政権公約の一番の目玉であった子ども手当てにしても、サッサと旗を降ろしてしまった。それでいて、良心の呵責に苛まれるのか、わざわざチラシをまいて弁解しているのだという。見苦しいにもほどがある。自民、公明の両党と廃止することで一致したはずなのに、ここにきてまた蒸し返すのだから、誠実さに欠ける。民主党の政治家に少しでもプライドがあるのならば、横粂勝仁のように、一人でも飛び出すべきだろう。あまりにも情けない政治家ばかりなので、いくら檄を飛ばしても聞く耳を持たないだろうが。
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