東京都の葛飾区は独自の判断で、砂場などの一部施設の使用を中止にしたが、それと比べると福島県の各市町村はあまりにも警戒心が足りない。葛飾区が目安として設定したのは、1時間あたり0・25マイクロシーベルトを上回ったかどうかであり、それを超えた施設については、子供が近づけないように処置したのである。決断が早い自治体は、そのように次々と手を打っているのだ。会津若松市や喜多方市でも、1時間あたり0・3マイクロシーベルトを超えている所がいくつもある。会津若松市の場合は河東町などであり、喜多方市だと駒形公園のあたりである。それらの場所は早川由紀夫群馬大学教育学部教授が作成した放射能汚染地図でも、ホットスポットであることが明らかになっているが、葛飾区のように神経を尖らせているのではなく、今もって安全安心をPRしているのだから、どうしようもない。原発事故が落ち着いてきたと勘違いしている向きもあるようだが、とんでもない勘違いだ。東京都民が過敏なるのはあたりまえで、福島県民があまりにも鈍感過ぎるのである。やるべきことをやっておかなければ、後で泣きを見ることになるだろうに。
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