2021.1.11放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
今日のところでは十二歳のイエス様が出てきます。イエス様の子ども時代について、聖書がほとんど言及していないことはありがたいなと思います。もし聖書で詳細にイエス様の子ども時代の事が書かれていたら、私たちの子育ては大変なことになっていたでしょう。 子どもたちもイエス様のようにしなさいと言われて、たまったものではないでしょう。自分が父親のヨセフであったならば、神の子の子育てに悩んだことだろうと思います。どこの育児の本にも「神の子の育て方」というのは書いていません。しかもヨセフとマリヤにとって初めての子どもです。
しかし、聖書には子どものイエス様が「成長し、強くなり」とあります。このことばは筋肉がもりもりついていったという意味で、また「知恵に満ちていった」とありますが、最初から知恵に満ちていたわけではなく。 成長とともに知識もしっかりと身に付けていったという意味です。
子どものイエス様は子どもっぽさなど何もない大人びた子どもではなかったのです。もしかすると、母親のマリヤも、初めての子育てに感情的に怒ってしまうこともあったかもしれません。やがて生まれてくるイエス様の弟妹たちと比べて、長男に対して厳しくなってしまうこともあったでしょう。イエス様に嫌いな食べ物があったかどうかということについて聖書に書かれていませんので、想像の翼を広げてよいか迷うところです。罪を犯すことはなかったとしても、身体の成長が伴うまでの未熟さや知恵が満ちるまでの弱さがあったに違いありません。しかしそういうことを含めて、神様の恵みがこの家族を守っていたのです。そしてこのことは、私達の家族や子育てにおいても神の恵みがその上にあるという神様への信頼を親として持って行くことが許されているのです。
あるクリスチャンのご家庭で、その家の子どもが非常に荒れたことがありました。学校には行かない。せっかく進んだ高校も中退をしてしまう。教会の礼拝にも来なくなった。その時に、夫婦で本当に心配したし苦しまれました。しかしそこで、自分たちは祈ってこの子を育ててきたじゃないか。今問われているのは自分たちが祈って育てたところに立つことだ。祈ってきた祈りに応えてくださる神様への信仰が問われているんだよ。そうやって夫婦で話したそうです。つまりこの瞬間も神の恵みがその上にある。そのただ中にあることを信じて子どもの成長を見続けていく信仰が私たちに問われているのです。
( PBA制作「世の光」2021.1.11放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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