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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■三つの時代を経て / 関根弘興

2021年06月01日 | Weblog

2020/12/8放送
 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 今週はイエス・キリストの誕生にまつわる聖書の箇所を紹介し、お話をしています。 マタイの福音書1章には、イエス様の誕生の経緯が記され、系図が記されています。その系図をみると、大きく三つの時代に区切られています。

 最初の区分はアブラハムからダビデまでが全部で14代という区分です。アブラハムはイスラエルの父祖です。神様はアブラハムに、「地上のすべての民族はあなたによって祝福される」と約束なさいました。救い主はアブラハムの子イサクの家系から、その子ヤコブの家系から、その子ユダの家系から出る、ということが少しずつ明らかにされていくんです。
 このアブラハムからダビデまでの時代というのは、神様のさまざまな約束が語られ、アブラハムの子孫であるイスラエル民族が幾多の困難を乗り越えて、ついに国がダビデ王様によって統一し、このダビデ王の子孫から救い主が生まれるということが明確に約束された、そうですねえ右肩上がりの期間と言ってもいいのです。

 しかし、二番目の区分は、ダビデからバビロン捕囚までが14代、と書かれています。この時代は国は勢力を拡大し繁栄していったのですけれど、その後、坂を転がり落ちるように下降線を辿っていった時代です。ついには敵国に滅ぼされ、多くの人が捕虜としてバビロニアに連れていかれてしまったんですね。つまり、この時代は下降の一途を辿った歴史だったわけです。

 そして三番目の区切りは、バビロン移住からキリストまで、と書かれています。バビロンに捕虜となって長い年月が経ち、彼らは自分たちの国に帰ることが許されました。しかし以前のような勢いを取り戻すことはできませんでした。周りの国の属国として支配される状態が続いていったんです。

 この時代の系図に名前が載っている人々はダビデ王の家系でありながら全く埋もれてしまい、真っ暗闇で希望を持つ事ができないような時代でした。

 しかし、そんな真っ暗闇のようなその時に救い主が来てくださった、と伝えているんです。

 私たちはこの系図を見るとき、私たちがどんな状態であっても神様は約束を必ず実行してくださるということを知ることができるのですね。

      (PBA制作「世の光」2020.12.8放送でのお話しより)
 ***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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