2021/1/4放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。使徒の働き21章の続きです。「暴動と騒乱」という題でお話ししましょう。
パウロはユダヤ人信徒に、自分がモーセの律法に忠実であることを証明するために、請願を立てている四人の兄弟たちと共に神殿に入り、七日間の清めの期間が終わろうとしていた時です。
春の収穫祭ペンテコステのために小アジアのエペソの都からエルサレムに来ていた巡礼者のユダヤ人たちがいました。彼らは神殿の境内でパウロと四人の人を見かけました。すると周りにいる巡礼者たちを扇動し始めたのです。そしてパウロに手をかけ叫びました。
「イスラエルの人たちよ、私たちに手を貸して加勢に来てくれ。この人は至るところで ユダヤの民族とモーセの律法とこの神殿に背くことを平気で教えているのです。その上、異邦人のギリシャ人を神殿の境内の内に連れ込んで、この神聖な場所を穢(けが)しているのです。」
彼らは数日前、エペソ人トロピモがパウロと一緒に街を歩いているのを見かけ、その人をパウロが神殿の中に連れ込んだと思ったのです。この一つの騒ぎがきっかけで小さなエルサレムの市全体が騒乱状態になってゆきました。
人々はパウロを捕らえ、神殿の外へ引きずり出し、殺害しようとしたのです。神殿の門が閉ざされました。エルサレム市全体は暴動になる一歩手前です。
この情報がローマ守備隊の千人隊長に届きました。千人隊長は百人隊長と兵士たちを率いてその現場に駆けつけました。人々は千人隊長と兵士たちを見ると、パウロを鞭で打ち叩くのをやめました。千人隊長はパウロを捕らえ、二重の鎖で縛るように命じた上で、パウロは何者で何をしたのかを尋ねました。
しかし群衆はそれぞれ勝手な事を言うので騒がしくて確かなことがわかりませんでした。そこで千人隊長はパウロを兵営に連行することにしたのです。
この社会での騒乱とか暴動とはこのようなものです。
聖書のことばです。
「神は混乱の神ではなく、平和の神なのです。」
コリント人への第一の手紙14章33節。
(PBA制作「世の光」2021.1.4放送でのお話より )
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