♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■聖書の人物と私たち シモン・ペテロ その2 / 山本陽一郎

2021年05月04日 | Weblog

2020/11/10放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 今週は私がメッセージをお届けしています。

 イエス・キリストには十二弟子と呼ばれる代表的な弟子たちがいました。 エリート集団と思われそうですが、実際は人間臭く、よく失敗もする人たちでした。中でもリーダー格のシモン・ペテロは、イエスから「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」(マタイ14:31)と言われたり、極めつけは「下がれ、サタン。」(マタイ16:23、マルコ8:33)と大変厳しく叱られたりしています。 イエスは弟子の人選を間違ったのでしょうか? 

 ペテロの最大の失敗と言えるものはイエスが逮捕された時の裏切りでしょう。 自分も同じようになるのを恐れた彼は「イエスのことなど知らない」と言って、三度も裏切ってしまったのです。 後悔と失意のどん底でした。

 そしてイエスは十字架にかけられ死にます。 しかしそれで終わりではありませんでした。 イエスが復活したからです。 ここに福音の素晴らしさがあります。 

 復活されたイエスは三度ペテロに尋ねられました。 「あなたはわたしを愛していますか」(ヨハネ21:17 ) 「はい」と答えるペテロにイエスは「わたしの羊を飼いなさい。」(ヨハネ21:17 )  すなわち、教会を導いていきなさい、と新しい使命を与えたのでした。 イエスの愛は何があっても変わりませんでした。 このキリストの十字架と復活を通して、ペテロという人は大きく変えられたのです。

 さて、皆さんは何か大きな失敗をしたことはあるでしょうか。そうした経験が心の中でずっと傷となっている方も居るかもしれません。この社会では一つの失敗で人の評価が急落することがあります。 しかし、イエスが私たち人間を見つめる目はそうではありません。イエスは失敗しない完璧な人を探して弟子を集められたのではなく、神の愛によって育つ人を招かれたのです。

 同じ眼差しが私たち一人ひとりにも向けられています。イエスは今日、あなたの事も招いています。もう失敗に縛られる必要はありません。あなたを愛し、新しい出発を与えてくださるイエスが生きておられるからです。 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.10放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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