2020/11/11放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
突然ですが、皆さんにはニックネームはありますか? 実はイエスの十二弟子の一人だったヤコブにはイエスがつけた印象的な呼び名がありました。 「雷の子」です。理由は怒りやすい性格だったから。
新約聖書マルコの福音書3章17節にはこう書かれています。 「ゼベダイの子ヤコブと、ヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。」
怒りのままに行動してしまう点はヤコブが克服すべき課題でした。またヤコブは自分の立場にこだわる人でした。母親と一緒にイエスのもとへ行き、こっそり将来の出世の確約を親子揃って直談判したこともあった位です。 実は十二弟子の中でもリーダー格だったペテロとヤコブ、その兄弟ヨハネの三人はイエスが山で祈る時など大切な場面によく連れて行かれました。そういう中で、うぬぼれや特別な立場への執着心があったのかもしれません。
そんなヤコブたちにイエスは仕える者としての生き方をこう言って示されました。
「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」(マタイの福音書 20:26-27 、マルコの福音書10:43-44)
イエスご自身がそのことばの通りに皆に仕える者として生きていました。 そして皆の救いのために十字架の上で死なれたのです。
このヤコブは後に大きく変えられ、イエスが救い主であることは証しする忠実な人となりました。そしてその信仰のゆえに王によって殺されたのです。かつてすぐに怒りをぶちまけ、自分が上に行くために人を落とそうとした男が十二使徒たちの中で最初に福音のために自分の命を落とす者となったのでした。
イエスが教えてくださった仕える者としての生き方は、あの雷の子ヤコブの中にしっかりと根を張ったのです。
( PBA制作「世の光」2020.11.11放送でのお話しより )
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