♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ヨナ書 1章 私は、主を恐れる者です / 福井 誠

2021年05月25日 | Weblog

2020/12/1放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。継続は力なり、聖書を一日一日と読み進むなら不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日はヨナ書1章9節から「私は、死を恐れる者です」と題してメッセージをお伝えいたします。

 ヨナは彼らに言った。
 「私はヘブル人です。私は、海と陸を造られた天の神、【主】を恐れる者です。」

 今日からヨナ書に入ります。まず主人公のヨナという人物ですが、彼は古代イスラエルの預言者でした。おおよそ紀元前8世紀頃、ヤロブアム2世という王様の時代に活躍した人と考えられています。その時代、イスラエルは勢いを増し、領土を拡大し繁栄を極めていました。 しかし同時にその北側にはアッシリアという大国が勢いづいていたのです。そして、いつイスラエルに攻め込んでくるのか、と脅威の存在になっていました。

 神はそのアッシリアに神のことばを伝えるようにヨナに命じられます。神がアッシリアの行いに怒りを燃やし滅ぼされようとしているので悔い改めるように、と警告させるためでした。

 しかし、ヨナはこれを拒否して逃げ出してしまいます。 イスラエルを愛するヨナにとって、イスラエルの脅威であるアッシリアなど警告を与えられずそのまま滅びてしまえば良い、と思われたのかもしれませんね。

 しかし、神の思いはヨナと異なっていました。神は如何なる悪者の滅びをも望んでおられなかったのです。神は、神に背を向けて逃げ出し命令に従おうとしないヨナを追いかけました。そして、船に乗り込みんだヨナに嵐を吹かせ、最終的にヨナは海に放り出されてしまうのです。

 ともあれ、この1章のエピソードの要点はすでにお話ししたように、私たちが信ずべき神様は如何なる悪者の滅びをも望んでおられないことにあります。太陽の光の恵みが良い人にも悪い人にも平等に注がれるように、神の万人に対する愛に偽りはありません。 たとえ悪い人であっても神は悔い改めと救いの機会を必ず与えてくださるのです。信ずべきは、このように人のいのちを尊ぶ神様だと言うことですね。

 では良き一日を祈ります。

    ( PBA制作「世の光」 2020.12.1放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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