2020/11/12放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
皆さんの周りにはすぐに頭に血が上る人はいませんか? イエス・キリストの十二弟子の一人であったヨハネという人は相当に怒りっぽい性格だったようです。兄のヤコブとともに「雷の子」とイエスから呼ばれたほどなんです。
ある時、サマリヤの人が自分たちを歓迎しなかったことに激怒してヨハネはこう言い放ちました。 「主よ。お望みなら天から火を降らせて彼らを焼き滅ぼしましょうか? 」 ああ、恐ろしい。これで本当にあのイエスの12弟子なんでしょうか? けれども新約聖書にある晩年のヨハネが書いた福音書や手紙を読むと、そういう印象は全くと言って良いほどありません。彼は自分のことを書くとき、名前ではなく、「イエスが愛しておられた弟子」(ヨハネ13:23 )と記しています。実際にいつもイエスのそばにいて深く愛されたのです。
ヨハネは年老いてもなおイエスの教えを人々に伝え続け、生涯を全うしました。一体「雷の子」が愛の使徒へ大きく変わった動力とはなんだったのでしょうか? それは主イエス・キリストの愛でした。 ヨハネはイエスに出会い、イエスの愛に触れ、その十字架と復活を目の当たりにして変えられたのです。
彼はヨハネの手紙第一 3章16節で私たちにこう伝えてくれています。
「キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。それによって私たちに愛が分かったのです。」
初代教会の指導者となったヨハネはある時サマリアに行ったんですね。そう、かつて彼が、焼き滅ぼしてやると怒りの炎 たちです。 でも今度は違いました。 サマリヤの人々のために祈り、彼らに福音を伝えるために愛の人としてその地域を巡ったのです。
いかがでしょうか? 私も変わりたい。自分にも本当の愛が必要だ。 もし今、心の奥にそんな思いを持っておられるならどうか、あなたもイエスに出会ってください。 神は愛です。 きっとヨハネが体験したのと、同じ愛をあなたも知ることができるでしょう。
( PBA制作「世の光」2020.11.12放送でのお話しより )
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