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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 56 / 大嶋重徳

2018年05月31日 | Weblog
2018/4/26放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく、自由へと導くためのことばなのです。

 十戒の第五戒には、「あなたの父と母を敬え。」(出エジプト記20章12節 新改訳2017)とあります。更に、父と母を敬う目的は、「あなたの神、主の与えようとされている地で、あなたの齢が長くなるためである。」と記しています。なぜ父と母を敬うことが長生きすることと関係があるのでしょうか。

 神様は文字どおり長生きの祝福をお与えくださるのでしょう。しかしここでこのことばの理解する鍵となるのは「主の与えようとされている地で」ということばです。「主の与えようとされている地」とは十戒の与えられた出エジプトの旅の目的地である神様の約束された土地のことです。この「主の与えようとされている地」とは彼らの先祖に約束された神様とイスラエル歴代の先祖たちとの間で語られ続けてきた大いなる約束の物語なのです。

 この主の与えられる土地という物語は親子の間で、おじいちゃんから孫と語り伝えられてきました。第五戒の求める父と母を敬うことで生み出されるのは、そのように仲の良い親子関係、仲の良いおばあちゃんと孫の関係が私たちの家庭の中にも生み出されていることとなります。主の与えようとされている約束の地の物語を語り伝えていく信仰の継承がもたらされていくのです。つまり父と母が敬われる家族には信仰の物語を語り伝えていく信仰の先輩・祖父祖母までもが大切にされていく生活が生まれていることとなるのです。父が子に、祖父が孫に寝物語のように信仰の物語が語り伝えられていることとなります。そして父を敬い母を敬う人生を生きるとき、その父から聞いた信仰の物語を子どもに伝えていくことを私たちは喜びとし、子どもに伝えていくことの責任を自ら自覚するようになるのです。そして自分たちの家族は主の与えようとされる地に至るまで親から受け継いできた信仰を子どもたちに丁寧に語り伝えて行こうと願う家族となるのです。そして子どもたちの世代もまた祖父母の世代のよう父母の世代のように、信仰の物語を語り継いでいく決意が生まれるのです。父と母を敬うとき、長生きをしながら、この恵みを味わう祝福が私たちに与えられています。第五戒は信仰継承の恵みをも語っている豊かな教えなのです。

   ( PBA制作「世の光」2018.4.26放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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