goo blog サービス終了のお知らせ 

 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ヨセフの見た夢 / 岩井基雄

2017年01月13日 | Weblog
2017/1/13放送

世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。昨年の第二週の金曜日は旧約聖書に登場するヤコブについて学んできましたが、今年はヤコブの子ども、特にヨセフの生涯から学びたいと願っています。

 ヤコブには12人の息子がいましたが、その中でも愛する妻ラケルの子どもヨセフとベニヤミンを特に大切にしていました。その偏った愛は他の兄弟たちの心を傷つけたのです。ヨセフを妬む兄たちにも問題がなかった訳ではありません。しかし、その兄たちの悪い噂を父に告げ口することもあったヨセフへの憎しみは兄たちの中で更に増し加わっていったのです。そんな中、ヨセフは兄たちや両親までもが自分を崇めるという夢を見ます。それを心の内にしまっておことできなかったヨセフは、あさはかにもその夢の事を彼らに告げてしまいます。その時のことを聖書はこう語っています。

 ヨセフが父や兄たちに話したとき、父は彼をしかって言った。
 「おまえの見た夢は、いったい何なのだ。私や、おまえの母上、兄さんたちが、おまえのところに進み出て、地に伏しておまえを拝むとでも言うのか。」
 兄たちは彼をねたんだが、父はこのことを心に留めていた。

    旧約聖書 創世記37章10節、11節

 なぜ神はこのように未成熟で思慮に欠けていたヨセフに夢を通して、彼が兄弟や親から崇められるようなこと、そのような夢を見させられたのでしょうか。神様の選びは本当に不思議です。しかし神様は欠けの多い者を敢えて選び、様々な試練の中で訓練し、整え、神様の憐れみの器としてお用いになることができるのです。

 父ヤコブは、その神様の恵みをよく分かっていたからでしょうか、ヨセフが見た夢のことを心に留めるのです。そしてこの後、ヨセフだけではなく兄たちも神の御手の中で整えられていきます。彼は人の思いを越えた神の恵みの御手を先に教えられていたからではないでしょうか。

 聖書のことば
 「しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです。
     新約聖書 コリント第一の手紙1章27節

 自分の弱さを認め、神様の恵みにより、へりくだった心で歩ませていただきましょう。
   (PBA制作「世の光」2017.1.13放送でのお話しより)

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする