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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■苦労する者、重荷を負う者、我にきたれ  -星野富弘- / 関根弘興

2014年12月15日 | Weblog
2014/12/15放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 花の詩画で有名な星野富弘さんをあなたも御存知だと思います。日本中の多くの方がその葉書や、またカレンダーを利用していますよね。

 星野さんは大学を卒業し、中学校の体育の教師になりました。しかしクラブ活動の指導中、頚椎を損傷し、手足の自由を失ってしまうんです。大学病院に入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始めるようになり、そしてその後、多くの作品を描き続け、その暖かな絵と添えられていることばに多くの人が励まされ癒されています。

 そんな星野さんは1974年に大学病院に入院中の病室でキリスト教の洗礼を受けられました。そのきっかけになったのは、入院中、友達が三浦綾子さんの本を貸してくれたからだそうです。その本を読み、また三浦綾子さんの小説を次から次へと読んでいったそうです。キリスト教に興味を持つようになり、今度は聖書を読んでみようと思ったのだそうです。そして新約聖書のマタイの福音書を読んでいくと、「すべて重荷を負って苦労している者はわたしのもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう。」(マタイ11章28節参照)というイエス・キリストのことばに出会ったんですね。そして星野さんはこれを読んだ時、ひとつのことを思い出したのだそうです。

 それは星野さんの家の裏山の土手に、白い十字架が建てられている小さなお墓がありました。その十字架に墨で「労する者・重荷を負ふ者 我に来(きた)れ」と書かれていることばが、あっイエス・キリストのこのことばだ!、ということをですね思い出したのです。このことがきっかけとなって、後に洗礼を受けられクリスチャン詩画作家として現在に至るまで活躍しているんですね。

 実は星野さんが小さい頃見たこの白い十字架のお墓は、生まれつき障害を持ち、誕生してわずか八ヶ月の生涯を閉じた、神部 亮(まこと)さんさんという方のお子さんのお墓なんです。 この方はクリスチャンで、ご自分の回想録の中で星野富弘さんのことをこう綴っています。

 「月日は流れ、私たちの知らない中に、若い純粋な魂がその墓標のみことばに神の道を知りました。わが子以上にこの世のハンディを背負い、栄光の証しを立てています。」
 こう記しているんです。

 この地上には辛い悲しいことがたくさんあります。でもそんな一人ひとりにイエス・キリストは、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。」(マタイ11章28節)と招いているんですね。

 ぜひこのクリスマス、あなたもお近くのキリスト教会に出かけてみてはいかがでしょうか。


 (PBA制作「世の光」2014.12.15放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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