♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■お言葉どおりなりますように (2)  / 大嶋重徳

2014年12月09日 | Weblog
2014/12/9放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。 新約聖書のルカによる福音書1章には、イエス・キリストの母となったマリヤの受胎告知の箇所が出て参ります。ヨセフとの結婚を待ち焦がれているマリヤに天使が現れ、「おめでとう。恵まれた方。あなたは神からの恵みを受けたのです。」と伝えられました。しかし結婚前の女性の妊娠はマリヤにとって到底受けとめることのできない事態でした。当然ヨセフに婚約破棄されるだろう。同じ村の人たちは大きなお腹になっていく自分をどんなに冷たい目で見るだろうか。親の失望はどれほどだろうか。・・・ しかしそのような状況になったマリヤに御使いは平気で、「あなたは神から恵みを受けたのです。」と言うのです。ここにキリスト教信仰の独特の性格が表れています。つまり恵みとは何か、私たちが最悪の事態だと思って当たり前のことの中に、悲痛な叫び声をあげる事態の中で、神の恵みがあなたにあるのだ、と聖書は語るのです。

 もしここで御使いが、「おめでとう。恵まれた方。新婚のお二人には新しい車が当たりました!」と言われたら、それは本当に良かったね、と思うでしょう。これが私たちが恵みを受けたと思えるような話です。しかし聖書は、私たちが人間的に見て最悪な事態だと思えることの中に神の恵みがある、と言うのです。

 ここで私たちは神の恵みを見つめる目が変わってきます。クリスマスは1年が終わる時期でもあります。私たちは自分の1年を振り返る時、余りにも突然自分の身に振りかかった受けとめきれない事態があったかもしれません。しかし神様は今日、この年の終わりを迎える私たちに、おめでとう恵まれた方、と声をかけられるのです。そこに神の恵みがあるからそれを探してみて欲しいと言われるのです。

 このあとマリアは自分に起こった出来事を「どうぞおことば通り、この身になりますように。」と受けとめます。彼女が受け取った神の恵みとは一体何であったのでしょうか。彼女が探した神の恵み、来週から一つ一つそれを見ていきたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2014.12.9放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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