♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■お言葉どおりなりますように (5) / 大嶋重徳

2014年12月30日 | Weblog
 2014/12/30放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。新約聖書ルカによる福音書1章には、婚約期間中に御使いによって妊娠を告げられたマリヤが、「あなたのおことばどおりこの身になりますように。」(ルカ 1章38節)と御使いの受胎告知を受けとめます。婚約期間中の女性に起こったこの大スキャンダルを、どうしてマリヤは「おことばどおりに」と言うことができたのでしょうか。

 この理由の三つめのことは、御使いの言った「主があなたとともにおられます。」(ルカ 1章28節)ということばでしょう。婚約者がいる中で妊娠するという苦難に出会ったマリヤにとって、その心の内側には様々な思いが胸に去来し、大声で怒り叫びたくなるような思いがあったでしょう。一体なぜなんですか?、と神様に問い詰めたい思いがあったと思います。

 しかしこの出来事の中でマリアは「主があなたとともにおられます。」という声を聞きます。主がここに共にてくださるのだ、そう思う時、神様がそばにおられるという安心がマリヤの中に最初から最後まであったのではないかと思います。私は一人でこの大変な状況を生きているのではない。一緒にいてくださる神様の大きな御計画があるのだ、と。このことがすべてのマリヤの問いを、マリアの叫びを胸に仕まわせることばであったと思います。

 クリスマスの中心のメッセージは、神があなたと共におられる、ということです。クリスマスを終えて私たちは、今週一年を終える時を持とうとしています。私は一年を終える時に、いつも一人きりになる時間を持ちます。そして手帳を振り返りながら、この時のこの大変な所に神様がどのように私と共にいてくださったのだろうか、と考えるのです。そこで私たちは神様に叫んで良いのです。なぜなら、そこにはこの叫びを聞いてくださる神様が共におられるからです。私たちの苦しみは次の年もいくらでも起こって来るでしょう。しかしこの苦しみの真っ只中でも、私たちはクリスマスに、「主があなたとともにおられます。」という聖書のことばを聞きました。そうする時、私たちはこの神様の恵みによって新しい年も「おことばどおりこの身になりますように。」と神様に期待をして祈る祈りが生まれていくのです。

  ( PBA制作「世の光」2014.12.30放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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