2014/12/16放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。皆さんはイエス・キリストの母マリヤをご存知でしょうか。ルカによる福音書1章には婚約期間中に御使いによって妊娠が告げられたマリヤが「おことばどおり、この身になりますように。」と、御使いの受胎告知を受けとめます。婚約期間中に女性に起ったこの大スキャンダルをどうしてマリヤが「おことばどおりに」と言うことができたのでしょうか。
その一つの理由は、彼女のことばの中の「おことばどおり」ということばです。
マリヤはこのあと、「私たちの先祖におっしゃった通りにアブラハムとその子孫に対して」と話します。これは旧約聖書において神様がアブラハムとその子孫に祝福を約束して、アブラハムの子孫から救い主が与えられる、ということを約束されたことを言っているのです。
小さな村の娘で恋もして、大工ヨセフの奥さんになることを夢見ていたマリヤ。そこに現れた御使いの語ったことばは、彼女が昔から聞いてきた聖書の救い主の預言と一つのことであったのです。自分の人生に聖書の語られていることが起ったのだと彼女は気がついたのです。そして、「ああ、私が選ばれたのか。」と彼女は受け取りました。
マリヤには彼女の人生で少なからず聞いてきた聖書の生活がありました。この突然自分に起ったこの出来事が聖書のことばが「この身になる」ことなんだと彼女は受け取ったのです。聖書のことばを聞く生活がマリヤを既にこのことを受けとめることができるようにさせました。
この受胎告知のシーンが描かれた絵の多くに、マリヤの手やひざの上には書物が開かれ、それは聖書が書かれています。「この身になりますように」というのは祈りのことばです。まだ彼女自身が受けとめきれない、でも震えるような思いで、「おことばがあるから聖書のおことばの通りに。」と勇気をもって祈りにしたのです。
マリヤの信仰を産み出したのは聖書のことばでした。聖書のことばはラジオをお聴きの皆さんにも自分の人生に神の恵みを受け取ることができるような信仰を産み出してくれます。ぜひこのクリスマスに聖書をお近くの教会で読んでみていただきたいと思います。
( PBA制作「世の光」2014.12.16放送でのお話しより )
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