2014/12/2放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
新約聖書のルカによる福音書1章には、御使いがイエス・キリストの母となったマリアに現れる箇所がでてきます。御使い ガブリエルが入って来るとマリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。」 突然、部屋の中に天使っぽい人が入って来るだけで驚きですが、しかも御使いは、「あなたは妊娠をしていて男の子を産みます。」と言う、突然の宣言をマリアは聞くのです。
マリアが住んでいたガリラヤのナザレは人口500名ぐらいの小さな村で、親も周りも神を信じるユダヤ人に囲まれた、今で言う教会学校で育ったクリスチャンホームの一人でした。周りの誰もが自分を知っている、そんなマリアの人生に、とてつもないことが起こりました。結婚を約束している女性が妊娠をする。・・・マリアの頭に浮かんだであろう500人近い町の人の顔。更には両親の失望。宗教的なモラルに取り囲まれたこの村で、このあと自分は生きていけないようなそんな大スキャンダルが自分の身に起こったのです。何より頭に浮かんだのは、婚約者ヨセフの顔だったでしょう。 「今日、天使が現れて、私妊娠したらしいんだよね。」と言った所で信じてはもらえない。必ずどこかの誰かとの関係が疑われ、婚約が破棄される。ヨセフの受け止め方次第では石打ちの刑になる。そんな事態がマリアを取り囲んだのです。
私たちはこのクリスマスの受胎告知を美しい物語のように思い浮かべます。しかしマリアに襲ったのは、余りにも深刻な状況でした。彼女は叫びます。「どうしてそんなことになり得ましょう。」
クリスマスは実は1年間の内、自分で死を選ぶ人が増えるそういう時期です。自分の人生にはどうしてこんなことが起こるのだろうか。悲痛な叫び声が世界中であがり、絶望の中で命を絶つ人たちもいます。まさにマリアに起こった出来事のようです。
しかし世界の救い主はそのような状況で生まれました。悲しみと不安の中で神が共におられるというクリスマスが始まったのです。そしてマリアもこのあと死を選ぶことをせず、イエス・キリストを産むことを選んでいきます。一体、マリアの人生に何が起こったのでしょうか。今月はご一緒にこの箇所から見ていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」2014.12.2放送でのお話しより )
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
新約聖書のルカによる福音書1章には、御使いがイエス・キリストの母となったマリアに現れる箇所がでてきます。御使い ガブリエルが入って来るとマリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。」 突然、部屋の中に天使っぽい人が入って来るだけで驚きですが、しかも御使いは、「あなたは妊娠をしていて男の子を産みます。」と言う、突然の宣言をマリアは聞くのです。
マリアが住んでいたガリラヤのナザレは人口500名ぐらいの小さな村で、親も周りも神を信じるユダヤ人に囲まれた、今で言う教会学校で育ったクリスチャンホームの一人でした。周りの誰もが自分を知っている、そんなマリアの人生に、とてつもないことが起こりました。結婚を約束している女性が妊娠をする。・・・マリアの頭に浮かんだであろう500人近い町の人の顔。更には両親の失望。宗教的なモラルに取り囲まれたこの村で、このあと自分は生きていけないようなそんな大スキャンダルが自分の身に起こったのです。何より頭に浮かんだのは、婚約者ヨセフの顔だったでしょう。 「今日、天使が現れて、私妊娠したらしいんだよね。」と言った所で信じてはもらえない。必ずどこかの誰かとの関係が疑われ、婚約が破棄される。ヨセフの受け止め方次第では石打ちの刑になる。そんな事態がマリアを取り囲んだのです。
私たちはこのクリスマスの受胎告知を美しい物語のように思い浮かべます。しかしマリアに襲ったのは、余りにも深刻な状況でした。彼女は叫びます。「どうしてそんなことになり得ましょう。」
クリスマスは実は1年間の内、自分で死を選ぶ人が増えるそういう時期です。自分の人生にはどうしてこんなことが起こるのだろうか。悲痛な叫び声が世界中であがり、絶望の中で命を絶つ人たちもいます。まさにマリアに起こった出来事のようです。
しかし世界の救い主はそのような状況で生まれました。悲しみと不安の中で神が共におられるというクリスマスが始まったのです。そしてマリアもこのあと死を選ぶことをせず、イエス・キリストを産むことを選んでいきます。一体、マリアの人生に何が起こったのでしょうか。今月はご一緒にこの箇所から見ていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」2014.12.2放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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