♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■お言葉どおりなりますように (4)  / 大嶋重徳

2014年12月23日 | Weblog
 2014/12/23放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。みなさんはイエス・キリストの母マリヤを御存知でしょうか。新約聖書ルカによる福音書1章には婚約期間中に御使いによって妊娠を告げられたマリヤが「おことばどおりこの身になりますように。」ルカ 1章38節)と御使いの受胎告知を受けとめます。婚約期間中に女性に起こったこの大スキャンダルをどうしてマリヤは「おことば通りに」と言うことができたのでしょうか。

 その理由に、「ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。・・・神にとって不可能なことは一つもありません。」 (ルカ 1章36、37節) 御使いはマリヤに、エリサベツことを聞いているでしょう、と言ったのです。マリヤは御使いが去って行った後、「立って、山地にあるユダの町に急いだ。」(ルカ 1章39節)とあります。この「急いだ」というのにマリヤの心が表れています。彼女は一人じゃいられなかったんです。自分に起こった出来事一緒に受けとめてくれるであろうエリザベツに会いに行こうとしました。マリヤは婚約者ヨセフに会いに行くことはできませんでした。自分の両親にも話せないことだったのです。マリヤは「おことばどおりこの身になりますように。」と言った瞬間から、おそらく後悔も生まれたことでしょう。心配で不安でこの先起こることが怖くて、ようやくたどり着いたエリサベツの家。すると彼女は大喜びでマリヤを迎えてくれました。「マリヤは三か月ほどエリサベツと暮らして、家に帰った。」(ルカ 1章56節)とあります。

 マリヤにとって自分の人生に突如起こったこの驚きの出来事を神の恵みの中のことなんだと受け取れたのは同じ信仰者の交わりでした。このエリザベツと過ごした交わりからマリアの唇には賛美が生まれます。ここで歌ったマリアの歌こそマリヤ賛歌かと呼ばれる全世界で歌われる讃美歌となったのです。多くの人の苦しみの中で絶望の中で不安の中で歌われる歌となりました。

 神様は今日も私たちに「おことば通りに」と聖書のことばを受け取った交わりを備えていてくれます。お近くの教会にはこの信仰者の交わりがあなたを迎えてくれるでしょう。ぜひお近くの教会にこのクリスマス、行っていただきたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2014.12.23放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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