♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■尻込み / 板倉邦雄

2014年12月10日 | Weblog
2014/12/10放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「尻込み」という題でお話ししましょう。 神様は私たちにできないことはさせない、とよく言われます。しかし私たちは人を恐れたり、目の前の障害に尻込みをしてしまうことがありますねえ。

 さて、モーセは神様からの召命、お招きに尻込みをして言いました。
 「神様、同胞のヘブル人たちは私を信じないでしょう。また、私のことばを聞いても従わないでしょう。むしろ、主なる神は本当にあなたに現れたのか、と食い下がるでしょう。」 

 無理もありません。ヘブル人は奴隷生活に飼い慣らされていました。神様を礼拝することも許されていませんでした。しかもモーセはかつてエジプト王宮に暮らしていた体制派の人物でした。そして今は殺人者として逃亡生活をしていました。そんな人物の言うことを誰が信じ従うでしょう。

 ところが尻込みをするモーセに神である主は言われました。「あなたの手にあるものは何か。」 
 「はい。羊飼いの杖です。」 
 「その杖を地に投げてみなさい。」

 モーセが投げると、杖は蛇になったのでモーセは驚いて飛びのきました。
 神である主は言われた。「あなたの手を伸ばしてその尻尾をとりなさい。」 そこで手を伸ばして蛇を取ると、手の中で杖になっていました。

 私も中学生の頃は青大将の蛇の尻尾を掴んで杖のように棒にしたことがありますのでよく分ります。

 さて神である主はまたモーセに言われました。
 「あなたの手を懐に入れなさい。」 モーセが手を懐に入れ、手を出すと、手は皮膚病にかかり雪のように白くなっていました。
 「手を懐に戻しなさい。」 彼は手を懐に戻し、手を出してみると回復して元の手になっていました。

 以上、二つのしるしはヘブル人の先祖の神である主がモーセに現れたことをヘブル人たちが信じるためでした。モーセの言うことを信じて従うためだったのです。これでもか、これでもかと尻込みをするモーセに対して、神である主は目に見えるしるしと証拠をもって、モーセと一緒にいることを示しているのです。

 神である主の私たちへの忍耐と配慮を強く感じる場面ではないでしょうか。

 (PBA制作「世の光」2014.12.10放送でのお話より )

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