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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■柔和な者は幸いだ

2010年05月26日 | Weblog
2010/5/26放送

 世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。

 「人に道を譲っても一生で百歩にも達しない」ということばがあります。 これはいかに私たちが謙譲の心がなくて高慢な者であるか、という点を表わしていることばではないでしょうか。

 しかしいつの時代、いつの世でありましても、高慢で空威張りする人よりは謙譲で柔和な人の方が幸福です。 今日は、八福のその第三です。 

 イエスのことばです。 
 「柔和な人たちは、さいわいである、彼らは地を受けつぐであろう。」 マタイの福音書5章5節(口語訳聖書)

 リビングバイブルはこのように訳しています。
 「柔和で高ぶらない人は幸福です。 全世界はそういう人のものになるからです。

 今日は聖書の中で一番謙遜で柔和な人と言われた人を紹介しましょう。 その人の名はモーセです。

 モーセは紀元前約1500年前、エジプトで生まれましたユダヤ人です。 当時奴隷だったユダヤ人で生まれた男の子はナイル川へ捨てられる運命にありました。 モーセの両親は祈りを込めてモーセを籠に入れてナイル川に流します。 それをエジプトの王妃が拾い、わが子として育てました。

 40歳になり、自分がユダヤ人であることを知ります。 同胞が奴隷の苦役の中にあるのを見ました。 ある日、同胞を助けようと、カッとなったモーセはエジプト人を殺害してしまいます。 柔和でない人は短気なのでしょうか。

 モーセは40年、ミデヤンの地での逃亡生活をしました。 羊飼いをしながらシナイ半島を遊牧します。 モーセが聖書の中で「柔和な人」(民数記 12章3節参照)と言われていますのは、このミデヤンの地での逃亡生活における苦悩で培われたのではなかったでしょうか。 ヒルティはその『幸福論』の中でこう言いました。 「悩みのみが正しい意味で人を謙遜にする。」

 モーセは40年のあと、主なる神様から招きを受け、ユダヤ人エジプト脱出の指導者になります。 モーセ80歳になっていました。 荒野の40年の始まりです。 その時モーセは律法の書を表わします。 創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、そして申命記というモーセ五書を後世の人々に遺しました。 モーセ五書は今日まで、そしてこれからも、世界中で読み続けられ、人々の心と生活を支配していくでしょう。 

 「柔和な人たちは、さいわいだ。彼らは地を受けつぐ。」

  ( PBA制作「世の光」2010.5.26放送でのお話より )

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