世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
ま、私たちの生活を不自由にする罠があるとするならば、その一つは妬みというものだと思います。旧約聖書のサムエル記という書物の中に羊飼いだったダビデが大男の戦士ゴリヤテと戦った記事が紹介されています。誰が見てもまあダビデに勝算はありません。でもダビデは何と自分が使い慣れた石投げの道具で見事な勝利を納めたんですねえ。敵のゴリヤテが倒されたのですから人々は大喜びです。私たちの国に凄腕の戦士が突然登場した!という訳です。一躍有名になったダビデは、その国のサウル王に召し抱えられて戦士たちの将に抜擢されました。行く所どこにおいても素晴らしい勝利をもたらして行きました。ますますその名前は町に響き渡り、時の人になった訳です。ま、女性たちは紅顔の美少年が一躍戦士になったものですから、こう歌い踊りました。「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」 繰り返し繰り返し歌いながらダビデを、そしてサウルを迎えた訳です。
しかし問題は予期せぬ所から起きるものです。喜びの歓声が響き渡るその時、サウル王は一転して怒り、ダビデを非常に妬む者となっていきました。それがだんだんエスカレートし、ついにサウルはダビデのいのちを執拗に狙うまでになっていったんですね。もちろんダビデは決して悪いことをした訳ではありません。国のためにいのちを賭けて戦ったのです。割に合わない仕打ちですよね。一生懸命王に仕え、いのちを張ってまで仕えたのに、その見返りが剣で殺されそうになるという訳です。
でも聖書はそういう状況になっても主は(神様は)ダビデと共におられたと記しているんですねえ。一方、どうでしょう。サウル王はダビデを妬みました。そして妬みは疑いを生じさせ、疑いは分裂を招き、分裂は極度な恐れを生み出していきました。
あなたはどうでしょう。あなたの人間関係において同じことがありませんか? 単純に他の人の喜びや成功を喜べない態度が結局自分を惨めに縛り付けているってことがありませんか? そんなくだらない妬みは捨て去りましょう。
聖書はこうしたサウルの心の動きを描きながら、大変重要なことを述べています。それは、「主はサウルから去られた。」と書いてあるんです。妬みは結局あなたの心の中から神様を思い、祈り、考える場所を完全になくしてしまう、奪い去ってしまうという訳です。喜ぶ者と共に喜べる者になりたいですよね。もう一度自分の心を点検し、へりくだって神様を崇め礼拝し、互いに優れた者と思う心を持っていきたいですねえ。
( PBA制作「世の光」2005.10.04放送でのお話しより )
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