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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■豊かさの忘れもの

2005年10月21日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。

 今日は、豊かさの中で失ってはならないものについて考えてみたいと思います。

 戦後60年経って日本は本当に豊かになりました。戦後の焼跡から今日に至る繁栄を築いてきた世代の方々にもっと敬意を払い、感謝をしなければいけないと思います。

 でも、豊かですと、つい、あるものの価値を自覚できなかったり、感謝の心を持ちにくくしてしまいます。そうすると、物は豊かでも心は豊かさを味わえなくなってしまうってことにもなります。平和な生活、安全、恵まれた環境、きれいな水、誰でも行ける学校、こういうもの(は)世界中どこにでもある訳じゃあないんですね。開発途上国の貧しい子どもたち、たくさんいます。そんな子どもたちを援助しているNGOのスタッフの方の経験を聞いて心に留まりました。

 バングラデシュの地方を訪問した時、ある家族に出会ったそうです。電気・水道はもちろんトイレもない、道ばたに建てられた8畳ほどのバラック小屋に住んで、一家7人が生活している。ま、12歳くらいの長女は弟や妹の世話をし、家の掃除もし、経済的な余裕もありませんので、住所も不定、学校にも行けないという訳です。ま、そこで一緒に食べようって持っていたキャンディーをこの少女に手渡したそうです。そうすると目を輝かせて喜び、家の中に駆け込んで年老いたお婆さんに見せ、更にお母さんに全部渡してしまったそうです。自分だけで楽しむのではなく、家族みんなで小さな喜びを分かち合おうとするこの姿に、何とも言えないすがすがしさを感じたって言うんです。そして、こんなことを教えられたって言います。生きることに対するひたむきさ、明るさ、すがすがしさ、共に生きることの喜びやすばらしさ、そして何よりも、どんな中にあっても希望を見い出す力強さを教えられたのです。

 物は豊かでもそれを味わえなくなってしまうような豊かさの危険にも謙遜に反省して、神の守り、祝福を実感していく必要を感じます。そしてまた何よりも神は貧しい者を祝福し守ると聖書に書いてあります。そして心の貧しい者をも祝福すると書いてあります。こんなものを豊かに持っていきたいですね。


(PBA制作「世の光」2005.10.21放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



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