世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
今日は、素直な心、純真な心の大切さについてお話しします。
亀村五郎という方の書かれた『幼児のつぶやきと成長』という本の中に、二歳の子のつぶやきとして、こんなことばが載っていました。
どうしてゴキブリ汚いの? お母ちゃん。
お風呂に入れて綺麗に洗うたりい。
かわいらしいですねえ。何と馬鹿なと読み過ごすこともできますが、私はこれを読んでハッとしました。子どもはしばしば無心に純真に考えます。大人の考えないことを考えますねえ。私はこれを読んで、ロシアに行った時聞いた話を思い出しました。
ロシアではソビエト時代、70年以上に渡って共産主義政治体制で、全国の学校で週一度、無神論教育が教えられていました。シベリヤのある地方の5年生のクラスでの出来事でした。無神論の授業の終わりに先生が言いました。「そういう訳で文明が進み、科学が進んだ今日、神や宗教はいらないのです。分かった人は手を挙げなさい。」 みんな手を挙げました。でも一人の男の子だけが手を挙げませんでした。先生は顔を真っ赤にして「まだ分らないのか! ガガーリン少佐は宇宙から地球を見て『神はいない。』と言っただろう。」と迫りました。この少年は立ち上がって言いました。「私の両親はクリスチャンです。私も小さい時から聖書を教えられました。聖書には、『心がきよくなければ神を見ることはできません。』と書いてあります。だからガガーリン少佐は心がきよくなかったので神様が見えなかったのではないでしょうか。」これを聞いた先生は烈火のごとく怒りました。でも何も言えずブツブツ言って教室を出ていってしまいました。クラス中の生徒はやんやの喝采、この少年を称えたそうです。
イエス・キリストは言いました。「誰でも幼子のようにならなければ神の国に入れません。」 神の国とは神の愛・権威・力・恵み・救いというような意味です。今まで受けてきた教育とか、得てきた知識、ま、いろんな経験、そして無関心という心、そんなものをそっと脇に置いて、子どものように「神様、あなたを信頼します。私をお救いください。私をきよめてください。」 そんな心を持つ時、神様がはっきりする、神様を信じることができるのではないでしょうか。
(PBA制作「世の光」2005.10.7放送でのお話しより )
*****
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
***
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblical.jp
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。