王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

イランが撃墜認める、主張撤回ウクライナ機「人的ミス」

2020-01-12 10:29:28 | 米国(トランプ)関連
11日イラン軍は「8日首都テヘランで墜落したウクライナ機について、軍が誤って撃墜した」と認める声明を出しました!   ガーン 😨
別紙の報道を合わせると、イランの統合参謀本部は11日、イランメディアを通じた声明で、撃墜を認めた。「人的ミスだった」としている。ザリフ外相も同日のツイッターで撃墜を認めたとあります。さらに別な報道では革命防衛隊の首都防衛隊が、ウクライナ機を敵と捉え、上官の命令を求めたが連絡がつかず(許可なく?)発射したとか?!
イランはこれまで、ここをクリック⇒「ミサイルによる撃墜を否定」していました。
更に別紙ではロウハニ大統領も11日、ツイッターに「イランはこの致命的なミスを深く遺憾に思う」と投稿。遺族に哀悼の意を示すとともに、関係者の責任を追及する考えを示した。と有りますからフライトレコーダーの解析を待つまでもなく「(本当だとしたら)お粗末なだけど正確な反撃をした」ものです!
「使用したロシア製トールM1は正確に機能したけど味方識別も出来ない防空システムを持ち、発射に際し上官と連絡が取れない??」 精鋭部隊とはどんな?組織なんでしょう? 
疑問は数々残りますが、発射した当事者が認めていますから、そうだとしておきましょう! 米イ双方が撃墜を否定すれば、第三者の介入か?と浜爺は勘繰りましたが(冷や汗 >)それは無い事になりました。 ほッ !
しかーし、早速 問題は国内に持ち込まれました。 なぜイラン政府を責めるのかその真意は判りませんが「テヘランで撃墜に対する抗議デモが起き1000人ほどが参加した」とあります。
抗議の人々 共同通信より

 当初は犠牲者の追悼集会が抗議デモに変わった?とありますが、果たしてそんな単純なのか?見守る必要があります。昨年秋には、ここをクリック⇒ガソリンの政府補助が打ち切りになり貧しい人たちが全国的に騒ぎ死者200人以上、一説では1千人との報道もありました。
長年の経済封鎖で深刻な打撃を受けている国民がかなりいる様です。
目下、大統領迄実務担当者が謝罪していますが、このままでは最高指導者ハメネイ師の権威に傷がつくのでないかと懸念しますが、はてどうでしょう?
イラン政府は米国の先制攻撃が原因と2次災害の原因を米国に求めていますが、ウクライナ、カナダそしてイラン系米人などがどのように考えますかね?
安部首相は月初中東3国の訪問を止めて、それはそれでよかったと思いますが、何を思い直したか、また出かけましたよね。 日本は中東問題なんか首を突っ込まないでぐずぐずしている位で身の丈に合っていると思うのですが? 
過ぎたるは及ばざるがごとし! 心配です。
まだ事態の推移を見守る必要がありそうです。

写真:8日 撃墜された直後のウクライナ機の残骸

共同通信:
【テヘラン共同】国営イラン放送によると、イラン軍は11日、首都テヘランで8日に墜落したウクライナ機について、軍が誤って撃墜したと認める声明を発表した。同機の技術的なトラブルが原因だとしていた主張を撤回した。イラン軍は声明で、人的ミスで故意ではないと強調。イラン国民や犠牲者の遺族に謝罪の意を表明した。
 イラン当局が、国防に関わる主張を撤回し謝罪するのは極めて異例。客観的で明確な証拠が存在し、「事故」との主張を維持できないと判断したとみられる。
 声明によると、イランの防衛システムが同機を敵と誤認した。対米報復攻撃の数時間後で、軍は厳戒態勢を敷いていた。(引用終わり)
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台湾総統選、蔡英文氏が再選=過去最多得票で韓氏に圧勝―「一国二制度」拒絶

2020-01-12 09:18:46 | 中国関連
11日投開票の行われた台湾総統選挙は現職の蔡英文総統(63)が他の2候補に圧勝して再選を果たしました。
与党民進党の蔡英文総統の得票数は817万票、野党国民党の韓氏が552票そして民親党の宋氏が60万票と公表されましたから圧勝ですね。
しかも蔡英文総統の得票数はこれまで最高とされた2008年国民党の馬英九氏の765票をも塗り替える過去最多得票となりました。
その上総統(大統領)の直接選挙で投票率が74,9%で前回の66%を上回りましたから国民の関心も高かったと思います。
同日行われた立法院戦も議席は減らしましたが民進党が過半数を確保し、ねじれなく国政のかじ取りが出来そうです!!

総裁選は蔡英文氏と野党の韓国愈氏の事実上一騎打ちでしたが、蔡英文氏の訴え
「台湾の主権と民主主義を守ろう」が昨年来の香港デモや米中貿易摩擦が追い風となり若者の支持が増え圧勝となった様です。
同日夜の記者会見で蔡英文総統は、中国が打ち出す「一国二制度」による中台統一を改めて拒絶するとともに、台湾への武力行使を断念するよう中国共産党・政府に呼び掛けました。
早速中国政府は同日夜「一つの中国の原則に立ち“一国二制度、台湾独立に反対”と分裂活動」に牽制の談話を発表しました!!
それだけショックが大きかったのだと思います。 涙 >
一方香港デモ、学生デモの指導者たちが蔡英文総統再選を受けて「一国二制度反対や香港の行政長官の直接選挙」を訴える声を上げています。 黄之鋒氏に至っては台北を訪れ台湾要人と会談しているではありませんか!!
聡明で粘り強い香港人や台湾人が軽々に独立なんて図るとは思いませんが、ここをクリック⇒「香港の一国二制度」に香港人が疑問を感じてしまった時から1997年の「香港返還の基本法」のからくり/仕掛け(親中派絶対有利)を粉砕する方向に力は集約されて行くのでしょう。 まして台湾はまだ「統一の為の基本法」なんて結ばれている訳では有りません。
習近平国家主席にとって昨年の香港デモ抑え込み失敗は「手痛い反撃を台湾から受ける事に成りました」
習政権は国内外に問題を抱え、硬軟取り混ぜた外交戦略を展開して行くのでしょう!!
しっかりと見守りましょうね!

写真:(当選後)台北市内で記者会見する祭総統

時事通信:
【台北時事】台湾総統選は11日投開票された。再選を目指した与党・民進党の蔡英文総統(63)は、800万票を超える総統選での過去最多得票を記録し、再選を果たした。焦点となった対中国関係をめぐり強硬な姿勢で臨んだ蔡氏に絶大な支持が集まり、対中融和路線の最大野党・国民党の韓国瑜・高雄市長(62)に圧勝した。同時に行われた立法院(国会、定例113)選でも民進党は過半数を確保した。
 蔡氏は同日夜の記者会見で、「過去4年の政策とその方向性が評価された結果だ」と勝利宣言。その上で、中国が打ち出す「一国二制度」による中台統一を改めて拒絶するとともに、台湾への武力行使を断念するよう中国共産党・政府に呼び掛けた。
 1996年に初の台湾総統選が行われて以降の最多得票は、2008年に馬英九氏が獲得した765万票。中央選挙委員会の確定値によると、蔡氏は817万票を獲得し、韓氏は552万票だった。韓氏は敗北を宣言した。国民党の呉敦義主席は、敗北の責任を取って辞任すると表明した。投票率は74.9%で前回の66%を上回った。
 台湾総統選は、反政府抗議デモで混乱する香港情勢を背景に、対中関係をめぐり有権者がどう判断を下すかが最大の争点となった。蔡、韓両氏による事実上の一騎打ちとなる中、蔡氏が選挙戦を終始リードした。
 蔡氏は選挙戦で、「台湾の主権と民主主義を守ろう」と繰り返し訴えた。香港問題や米中貿易摩擦といった国際情勢が追い風になり、中国への警戒感を強めた若者を中心とした有権者の支持を広げた。
 一方の韓氏は、民進党批判を強め局面打開を試みた。対中政策では「中国と関係を改善すれば、台湾は安全になり、みんな金持ちになれる」と訴えたが、香港情勢を受け「親中派」イメージが不利に働き、若者の支持低迷に苦しんだ。
 総統選には野党・親民党の宋楚瑜主席(77)も出馬。無党派層の受け皿を狙ったが、蔡、韓両氏に注目が集まる選挙戦に埋もれた。
 立法院選は、中央選挙委の集計によると、民進党は61議席(現有68)と減らしたものの、過半数を確保した。国民党は38議席(同35)。柯文哲・台北市長が昨年立ち上げた新党「台湾民衆党」は比例代表で5議席を獲得した。
(引用終わり)
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