昨日20日農水省が「豚(とん)コレラの拡大防止のため、養豚場の豚を対象にワクチン接種を行う方針」を示しました。
岐阜県内の養豚業者からは歓迎の声が上がりました。
余談ですが「豚コレラと書いてとんコレラ」と読む様です。「ぶたコレラ」だとばかり思っていました。 汗 >
本題に戻って昨年9月、26年ぶりに豚コレラの発生以来岐阜県内では県内の飼育豚12万頭の内半数が殺処分されています。早くからワクチン接種を希望する声が有りましたが多数にはなりませんでした。その後、愛知県、滋賀県、大阪府、長野県そして関東の埼玉県に迄広がったため、いろいろの問題は有るけれども「ワクチン接種」へと農水省が重い腰を上げたようです。
写真の右端が新しい農水大臣江藤拓氏です。
こんな方です。
大きな問題としては、ワクチン接種を行うとOIE(国際獣疫病事業局)から非清浄国とされ米仏独等の清浄国に(豚肉を?)輸出できなくなる恐れです。
ついでワクチンを接種するにはワクチンが必要でその量の確保と実施部隊の準備。合わせて「汚染地域(県単位か町なのか)での豚の流通の制限」などを豚本体と肉になった移動をどう考えるか等、関係者の協力と善意(悪い事はしない)に期待する部分が多いようです。 ショック >
タレント?の東国原元宮崎県知事が知事だった頃(2011年1月)鳥インフルが流行り養鶏場で41万羽という鶏が殺処分されました。自衛隊も出動して処分する騒ぎでした!!
鶏だって可哀想と思いますが、まして豚ほどの大きさになると心は傷みますよね。今回も岐阜では自衛隊が出動し殺処分の手伝いをしたそうですが「豚の金切声が忘れられない」とPSDPを起こした隊員もいる様です。
野生イノシシが「豚ウイルス」を媒介しているそうですが「はて?」それだけなのでしょうか? 素人には良く判りません。
豚コレラは人には感染しないし感染した肉を食べても健康に被害はないそうです。しかし昨日のTVでは岐阜の明宝ハムが製品在庫が無くなったらしばらく作らないそうです。「清浄肉の在庫流通」と「風評被害を警戒」したのでしょうかね? 取り敢えず「豚コレラ」の発生を抑え込んで貰いたいものです。
お願いします。
写真:要望中の古田岐阜県知事(右から2番目)
中日新聞:
感染が拡大している家畜伝染病「豚(とん)コレラ」を巡り、農林水産省が二十日、養豚場の豚を対象にワクチン接種を行う方針を示したことで、県内の関係者からは歓迎の声が上がった。ただ、接種地域や流通制限の範囲など不透明な部分もあり、不安も入り交じった。
昨年九月の豚コレラ発生以来、県内で飼育されていた約十二万頭のうち既に失われたのは過半数に上る。ワクチン接種を強く求めてきた県養豚協会の吉野毅会長は「長かった。大きな一歩。日本の養豚を救う決断だ。これでやっと前向きになれる」と声を弾ませた。
ただ、国は接種の時期や対象エリアを明らかにせず、有識者らの議論に委ねる方針を示した。県内の生産者はウイルスの侵入に備えて一年余りにわたって極度の緊張状態を強いられてきた。「最も重要なのは接種の時期。県内の生産者は待ったなしの状態だ」と気をもむ。
経営する二つの養豚場で豚コレラが発生し、再開を目指す恵那市の水野良則さん(67)は「やっとわれわれの思いが通じた。だが、素直に喜ぶことはできない」と複雑だ。ワクチン接種に対し、国は「養豚場が衛生管理を徹底すれば感染は防げる」との姿勢を崩さず、かたくなに応じてこなかった。水野さんは「どれだけ岐阜県の農家は苦しみ、悔しい思いをしてきたか。国に、われわれの痛みを分かってほしかった」と政府への不信感が募ったままだ。「豚コレラはもはや災害。国は危機感を持って処理してほしい」と求めた。
ワクチンを地域限定で接種した場合、豚肉の流通などに影響が及ぶ可能性も高い。岐阜市食肉地方卸売市場を運営する県畜産公社の浅野渉常務は「ワクチンを打たないと再開できないという農家の声を聞いていたので、接種はありがたい」と話す。一方で、「トレーサビリティー(生産流通履歴)はハードルが高い。流通制限の範囲がまだ分からず、流通先をどこまで追わないといけないのかも分からない。もろ手を挙げて、良かったとまでは言えない」と慎重な姿勢ものぞかせた。
古田肇知事は二十日、農水省の方針表明に先立ち、豚コレラが発生した中部、北陸など他の七県の知事らとともに江藤拓農相と面会。防疫指針の改定を必要としない豚への緊急ワクチンの早期実施を要望した。
古田知事は「豚コレラ収束に向けての重要な決定として評価したい。ただ、今後、速やかにワクチン接種の具体的な方法や、接種豚の円滑な流通の確保策をクリアにしていく必要がある」とコメントした。
昨年九月の豚コレラ発生以来、県内で飼育されていた約十二万頭のうち既に失われたのは過半数に上る。ワクチン接種を強く求めてきた県養豚協会の吉野毅会長は「長かった。大きな一歩。日本の養豚を救う決断だ。これでやっと前向きになれる」と声を弾ませた。
ただ、国は接種の時期や対象エリアを明らかにせず、有識者らの議論に委ねる方針を示した。県内の生産者はウイルスの侵入に備えて一年余りにわたって極度の緊張状態を強いられてきた。「最も重要なのは接種の時期。県内の生産者は待ったなしの状態だ」と気をもむ。
経営する二つの養豚場で豚コレラが発生し、再開を目指す恵那市の水野良則さん(67)は「やっとわれわれの思いが通じた。だが、素直に喜ぶことはできない」と複雑だ。ワクチン接種に対し、国は「養豚場が衛生管理を徹底すれば感染は防げる」との姿勢を崩さず、かたくなに応じてこなかった。水野さんは「どれだけ岐阜県の農家は苦しみ、悔しい思いをしてきたか。国に、われわれの痛みを分かってほしかった」と政府への不信感が募ったままだ。「豚コレラはもはや災害。国は危機感を持って処理してほしい」と求めた。
ワクチンを地域限定で接種した場合、豚肉の流通などに影響が及ぶ可能性も高い。岐阜市食肉地方卸売市場を運営する県畜産公社の浅野渉常務は「ワクチンを打たないと再開できないという農家の声を聞いていたので、接種はありがたい」と話す。一方で、「トレーサビリティー(生産流通履歴)はハードルが高い。流通制限の範囲がまだ分からず、流通先をどこまで追わないといけないのかも分からない。もろ手を挙げて、良かったとまでは言えない」と慎重な姿勢ものぞかせた。
古田肇知事は二十日、農水省の方針表明に先立ち、豚コレラが発生した中部、北陸など他の七県の知事らとともに江藤拓農相と面会。防疫指針の改定を必要としない豚への緊急ワクチンの早期実施を要望した。
古田知事は「豚コレラ収束に向けての重要な決定として評価したい。ただ、今後、速やかにワクチン接種の具体的な方法や、接種豚の円滑な流通の確保策をクリアにしていく必要がある」とコメントした。