王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

石巻市で3人殺傷の19歳に死刑求刑

2010-11-20 08:08:17 | 社会
裁判員裁判初、少年に死刑求刑=「人間性、更生可能性ない」―3人殺傷で検察側(時事通信) - goo ニュース

そう言えば2月10に石巻市で3人殺傷そして元交際相手連れ去り事件が有りましたね。その時にも疑問を感じて今改めて疑問があります。
連れ去られた元交際相手の女性(18)と死刑を求刑された男は入籍したかどうか判りませんが少なくとも同棲していて当時1歳になる子供が居たと思います。
DVが激しくて女性は実家に避難。殺傷された3人は男を警戒して泊り込みで保護していた様な話だったと思います。
元妻連れ去り妻の友人3人殺傷の方が判りやすいのですが男と元交際相手の関係を判りやすく報じません。

裁判員裁判になって4人目の死刑求刑で未成年に対する求刑としては初めてだそうです。
さて裁判員裁判の死刑求刑に対しては:
新橋の耳掻き嬢殺人事件では「無期懲役」
横浜のバラバラ殺人事件では「死刑」ですが裁判長が「控訴を」と諭旨
鹿児島の夫婦殺人事件は公判が始まったばかり。被告は犯行を完全否認しています。
さて本件はどうなるでしょうね?
争点は「当時18歳7ヶ月の男」に死刑適用の是非だそうです。
ここでは又「永山基準」が引き合いに出されていますがそれを以ってしても「死刑」を免れないと検察側の主張のようです。
日本にも「無期懲役」が有りますが模範囚であると比較的短期で釈放があるそうでその辺りが被害者遺族の感情を損ねているようです。又近年は被害者感情を考慮して釈放にいたる期間が長くなっているそうですが「これとて司法行政」のさじ加減一つで「釈放なしの無期懲役」とか「懲役40年」とか法定の刑罰はありません。
「永山基準」という判決に対する「司法行政の相場(まあ3人位殺してその殺し方が残虐でなければ死刑になり難い)」が批判の対象に成っているのと根っこは同じです。

柳田法相はこの様な入り組んだ難問を解消すべく官僚を使う立場と思うのですがまあ無理でしょうね。
裁判員さん ご苦労様です。
ベストジャッジ(最善の判断)を尽くしてください。
お願いします。


時事通信:
宮城県石巻市で2月、交際していた少女の姉ら2人を殺害、1人に重傷を負わせたとして、殺人などの罪に問われた元解体工少年(19)の裁判員裁判が19日、仙台地裁(鈴木信行裁判長)であった。検察側は「一片の人間性も見られず、もはや更生の可能性はない」として死刑を求刑した。少年への死刑求刑は裁判員裁判で初。

 少年法は事件時18歳未満の未成年者に対する死刑を禁じているが、少年は当時18歳7カ月。弁護側は3人殺傷の起訴内容を認めており、争点は死刑適用の是非に絞られた。判決は25日。裁判員は極めて重い判断を迫られる。

 検察側は死刑適用の基準とされる最高裁判決(1983年)の「永山基準」を挙げ、少年がためらわず3人を次々に刺した残虐性と結果の重大性を強調。「年齢は死刑を回避すべき決定的事情に当たらない」と主張した。

 また、少女との交際を絶とうとした姉を逆恨みした動機を「身勝手で自己中心的」と非難。少年は別の事件で保護観察中であり、殺人ほう助罪で起訴された無職少年(18)に罪をかぶせようとしたとし、「犯罪性向は根深く、更生可能性は全くない」と指摘した。

 弁護側は最終弁論で、少年は事件後に結果の重大さと自らの過ちに気付き、深く反省していると主張。更生の可能性は十分あるとし、死刑は回避すべきだと訴えた。

 少年は最終陳述で、言葉を選びながら「ぼくみたいな人がもう現れないよう厳しく処罰してください」と述べた。(引用終わり)

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