コナサン、ミンバンワ!長かった梅雨だが、どうも今日付けにて明けてしまった様だ。
本稿は梅雨明けと同時に終わらせるつもりでいたのだが、残念ながら若干延長のやむなきとなりそうだ。品性不良は承知だが、良ければもう少しお付き合いを・・・。
さて敵役だった鬼共をも伴って、偽!桃軍団は帰投して来た。夜も遅くなったが、これから義理の両親も加わっての夜間会議の開会である。
義父「一同、ご苦労だった!赤鬼の負傷も大過なく何よりだ。とりあえず処置の後顔を出す様に。」
青鬼「心得ました。そう申し伝えましょう。」 一旦席を立って赤鬼の所へ・・・。
偽!桃「義父上、そう言えば昔、その怪物と戦を交えたご経験があったとか?」
義父「そうだ。確かお前位の年頃に、そいつとは対戦しているな。詳しくはこれからゆっくりと・・・。」 そこへ赤鬼と青鬼が戻る。
鬼2匹「親御様、遅くなりました。治療ではご面倒をかけました。」
義父「いやいや。そちらこそご苦労だった。これから怪物の話の核心に入る所ぞ。」
鬼2匹「それは興味深いですな。是非伺いたい。」
偽!桃「そいつは大蛇みたいな風体だと聞きましたが・・・。」
義父「そうだ。大蛇の様だから我々の身体に巻き付かれ、締め上げられると危ないのだ。
だから当然、集団にて攻めなければならない。」
犬「親御様。さし当ってどんな所に警戒すべきでしょうか?」
義父「それを聞いて欲しい思ってた所だ。奴は夜行性にて日中の行動は苦手だ。又夜も、篝火などの灯を絶やさなければ一応安全だろう。特に、煙に弱い所があるな。」
雉「最近、危険な兆候はありましたか?」
義父「ああ、その事な。先週ちょっと、地震の様な揺れがあったろう。あれは地震ではなく、奴が動いた為である可能性大だ。」
赤鬼「その為には、昼夜共、今まで以上に監視を厳しくする必要がありますな。」
猿「なるほどね。するってえと人員も事実上増える事だし、野番の常時2名増強も望めますね。」
青鬼「もちろん可能だ。それに小物衆も訓練のレベル向上にて、早期に戦力にできるでしょう。」
偽!桃「ならば今後は我々と鬼衆の軍勢を一体のものとして理解して良い思うがどうか?」
偽!桃勢3匹「賛成!」 鬼2匹「こちらも異議ござらぬ!」
偽!桃「では新軍の名称を決めようぞ。我々の偽!桃太郎軍とそちらの偽!鬼ヶ島軍から一字ずつ取って「桃ヶ島軍」としたいが如何?」
一同「異議ありません!」と同時に拍手が起こった。
義父「皆の衆新軍発足おめでとう。ご苦労だった。少し遅いが祝い酒と行くか?」
偽!桃「よろしですなー!遅いですからサッと行きやしょう!」
義母「皆おめでとうです。これからは友軍ですね。力を合わせて頑張って下さい。」
計5匹「有難うございます!これからどうか宜しくです!」
酒と夜食が振舞われ、連合軍「桃ヶ島」の発足を祝った・・・が。
猿「なあ青殿。この後の2次会はどう致そうかの~?」
青鬼「ハハ。エテ殿、又あちらの方だな。病気が出た感じだが、まあ仕方ないか~。」
酒気も入って、すっかりその気の両名であった。困ったモンだ~。
(本稿はフィクションです。ラタ、マイ月)。