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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

日帰りバスツアーの旅(その3)富弘美術館

2008-11-15 09:15:02 | 日記

美術館を出たところに銀色の豆の形をしたモニュメントがありました。


「土の中の豆」という題で次のように書かれていました。


豆の上の棒は地表面を表しています。
・忍耐して待ち失望してはならない。
・時がくくると芽を出し、葉、更に花を咲かせ
多くの実を結ぶことができる。
・苦しみの中に必ず希望の光、新しい命が芽生える。
といったことを象徴させたものです。


そして、聖書の言葉が綴られていました。


わたしはあなたのみおしえを喜んでいます。
苦しみに会ったことは わたしにとって幸せでした。(詩篇119:70.71)



富弘さんが首から下が麻痺してしまったことを知ったとき、どんなにショックを受けたことでしょう。そして癒されることを切に願ったことでしょう。ても、その願いはかなえられませんでした。

その富弘さんが「苦しみに会ったことが幸せだ」と思っておられるのです。もし、事故に遭わなければ、キリストに出会わなかったかもしれません。口に筆をくわえて絵を描くこともなかったでしょう。このようなかたちで用いてくださる神様の業(わざ)を思うと、本当に不思議ですね。富弘さんは、不自由な身体になっても生きていることを喜んでおられます。そのことが次の詩にあらわれていますね。
下記の詩は詩画集「花よりも小さく」に掲載されているものです。


生きているから

痛みを感じるのは
生きているから
悩みがあるのは
生きているから
傷つくのは
生きているから
私は今
かなり生きているぞ

私のいのち

ありがとう
私のいのち
こんなに生きられるなんて
思わなかったよ
今、二十一世紀
春!


乳がんの手術を終えて家に帰って来たとき、チューリップの花の絵に添えられている「私のいのち」の詩を読んでボロボロと涙をこぼしたことを思い出しました。

義父母へのプレゼント用に「花よりも小さく」を買い求め、美術館をあとにして、バスツアーの旅は帰路につきました。
         
おわり

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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (チャキ)
2008-11-15 18:03:28
私もクリスチャンになる少し前に富弘美術館、行きました。
そのときには自分がクリスチャンになるとは思ってもいませんでしたが、カレンダー始めポストカード、詩集、著書などたくさん買い求めて帰りました。
きっと、私は何かを捜し求めていたのだと思います。
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チャキさんへ (文香)
2008-11-15 21:02:02
美術館へ行き、たくさん買い求めたということは……チャキさんはきっと富弘さんの生き方に惹かれたのでしょうね。

富弘美術館を訪れた人がキリストに出会えるように祈りつつ……。


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Unknown (N.K)
2008-11-17 11:42:38
今日は!主の御名を賛美します!「土の中の豆」にも、星野さんの信仰がよ~く現われていると思いました、星野さんは、肉体の目に見える癒しは、殆どありませんだしたが、口に筆を加えて絵を描く術を主から与えられまた、信仰を与えられた事を通して、一番大切な精神面の癒しを得ることができたと思います。
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N.K (Unknown)
2008-11-17 11:48:08
再度済みません、銀色の豆のモニュメント、「土の中の豆」の説明を読んで、主イエス様の蒔かれた福音の種を象徴していると思いました。
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N.Kさんへ (文香)
2008-11-17 17:10:54
肉体が病んでいても、精神は健康でいられることを星野さんを通して教えられます。

星野さんによって蒔かれた種は、たくさんの人の心に芽を出していますね。
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