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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

児童文学を愛して

2008-01-10 14:03:19 | 日記
 
昨日は茨木児童文学の会へいってきました。長編1作品と絵本の文章の合評が行われました。今回わたしは作品を提出しなかったのですが、いつか同人誌を出したいという話になって、皆で熱く語り合いました。

2年前までのことを思うと信じられない気がします。
「青い星」としての同人を2002年に解散して(解散当時は、みな疲れ果てていました)2年のブランクの後、4年前に新しく結成しました。結成当初は、作品を提出する人がわたしひとりしかいんませんでした。『もう書けない』とか、『読書会にしよう』という声がちらほら聞こえ、人数も少なくなってきたので自然消滅になるのでは……という危惧を抱いていました。

ところが2年目で誰かが「長編の合評をしようか」というと、「長編ならいままで書いた物がある」と一人が作品を持ってこられ、わたしも長編を持っていきました。書けないと言っていた方が新しく書き始め、会を離れていた方も参加するようになって、会は活性化しています。本当に嬉しいことです。

ネット社会の現代、本を読む人が極端に減っています。逆にケイタイ小説がはやり、内容は軽く、エンターテイメント的なものが人気です。
純文学を書いても出版してくれるところが少ないのです。(自費出版ならいくらでもありますが…)児童文学の発表の場も少なくなっています。
でも、こういう時代だからこそ子供たちに質の高い児童文学を読んでもらいたいと思います。小説を読むことによって、想像力が養われます。自分以外の人物になりきることによって、他の人の心情を思いやることができるようになるのです。たくさん文学作品を読むことによって、いじめも少なくなると思うのですが……。

わたしがなぜ児童文学を愛するのかというと、子供を愛するからということは言うまでもありませんが、「赤毛のアン」の物語がいつも心にあるからかもしれません。アンの言葉を紹介します。

 
「どんな朝でも、朝ってわくわくするでしょ。その日どんなことが起こるか、わからないんですもの。想像のひろがる余地が、いくらでもあるのよ。」

わたしも毎朝、わくわくしています。


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