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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

み手の中で

2006-01-31 17:14:32 | 乳癌

今日は乳癌手術後の検査の日でした。癌の再発転移の有無を調べるものです。最初の一年は3か月に一度だった検査ですが、今は半年に一度行っています。血液検査と腹部、胸部の超音波(エコー)、レントゲンです。とくにつらい検査ではありません。待たされることを覚悟してさえいれば、いつもの診察の日と同じです。
検査の前に診察があり、外科へいくと、思いも寄らぬことを担当医の先生から告げられました。

「この3月で退職するので、次回からは他の先生にみてもらうことになります」
まだ30代の若い医師です。別の病院へ移られるのでしょうか? 質問する勇気もないほど動揺してしまいました。
わたしの乳癌の手術をして下さった先生です。若いけれど手術の腕は確かだという評判の医師です。これからずうっと看てもらって、もし再手術することがあれば、この先生なら安心と思っていたのに……。担当医が変わると治療の方針も変わるかもしれません。不安です。でも、そのときわたしは「これは、神さまの計らいだ」と思ったのです。

外科の担当医は白血球値が2000まで下がっても、抗ガン剤のせいではないと言って3か月間、検査もしてくれませんでした。内科の医師は抗ガン剤をやめるか変えた方がいいと言いました。また、婦人科の医師は子宮筋腫が大きくなったのはホルモン剤のせいだと言いましたが、外科医はそのせいではないと主張されました。
でも、先週具合が悪かったので一時的に抗ガン剤を飲むのをやめていました。そのときの血液検査の結果は、赤血球値は低かったのですが、白血球は正常値になっていたのです。

医師によって考え方が違うようです。外科の医師は再発転移しないためには、多少副作用があっても抗ガン剤とホルモン剤を飲み続けないといけないと考えておられるようです。

内科と婦人科と外科の先生の考えが違っていると患者は混乱します。どうしてひとりの患者を総合的に診ていただけないのかなあと疑問を感じます。
外科医が変わったら、ますます混乱するようなことになるかもしれません。でも、担当医は神様が備えて下さる。神さまは最善の治療をして下さる。だから大丈夫という思いが沸き上がって、動揺していた心もすぐに平静になりました。今日の検査結果も、この先のことも神さまにすべてゆだねています。神さまの大きなみ手の中にあって安らぎを感じています。

今日与えられた聖書の言葉。
「主は絶えず、あなたを導いて、焼けつく土地でも、あなたの思いを満たし、あなたの骨を強くする。あなたは潤された園のようになり、水のかれない源のようになる。(イザヤ58:11)」



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