生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

カリス(その6)

2006-01-10 12:43:55 | エッセイ

神さまから受けているカリス(恵み)を考えていると、次々出てきてきりがないほどです。今日は、いちばん大きいカリスについて書きます。

教会の若い人と話しをしていると、はっとさせられることがあります。心が純粋に神さまの方を向いているからです。クリスチャンホームで育ち、子供の頃から聖書の教えを聞いている彼らは、素直な心で神さまと向き合っています。

わたしは、イエスさまに出会う前、ひどくひねくれていました。体が弱かったのですが、まずそのことを恨んでいました。友達が皆勤賞をもらったりすると、その友達をねたみました。小児喘息だけでなく、扁桃腺肥大症もあり、よく熱を出しました。流行の病気はいちばんにかかりました。

幼稚園のときから小学校低学年まで遠足に行った記憶がありません。明日が遠足だと思うと嬉しくて熱を出していたからです。
遠足に行けないとき、Nちゃんのお母さんから電話がかかってきたことを母から聞きました。
「お大事にって。Nちゃんもがっかりしているって言っていたわ」
ひねくれているわたしは、
「きっとNちゃん、いい気味だって言ってるよ」
と答えたのを覚えています。
中学生のときは、「わたしが死んだら、みんな、せいせいしたって言って喜ぶよ」
と言って祖母にひどくしかられました。

 神さまの存在を知らなかったとはいえ、わたしの心はこんなにねじ曲がっていたのです。
 とても神さまに祈ることも向き合うこともできない者です。でも、イエスさまの十字架によって罪赦され、神さまのことを「天のお父様」と呼ぶことのできる者にしていただきました。これがいちばんのカリスです。


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