豊洲市場見学

　とにかく広いのでゆっくりと歩いたら半日はかかります。先月開場した豊洲市場です。卸市場の機能を損なわないように見学コースが設けられていますが、立派な観光地です。ここでも外国人を含めて人の流れが途切れません。

　見学を始めたのは10時なので青果、水産ともセリはすでに終わっています。そのセリの様子や仲卸店の営業風景はガラスで仕切られた2階から眺めるのです。真新しさ、清潔さは素晴らしいのですが、音がないので活気を感じないのです。ちょっと寂しく感じます。

　その見学コースですが青果棟では各壁に菜の花の黄色、イチゴの赤、ニンジンのオレンジなど野菜や果物の色で表現してありますし、水産棟は壁面に江戸小紋をあしらうなど洒落ています。

　見学コースはそれなりの温度管理がされていますが、市場内も卸売場と仲卸売場は25度で、低温売場、倉庫は10度で管理しているそうです。青果棟、水産棟ともが匂いは全然しませんし、市場の騒音も一切聞こえません。

　水産仲卸売場棟には70店ほどの店舗が入っていますが、生の魚は置いていないようなのでここでも匂いを感じません。もっとも時間の関係で全部を回っていませんから、全体の様子は分かりません。

　それにしてもすごい人出で、水産仲卸棟の食堂街は行列の長さに驚きます。私はやや早めの11時半に管理施設棟の飲食店街で6店ほどある寿司店の一つで、待ち時間なしに食べられましたからラッキーだったのでしょう。

　新市場は大きな施設ですから速足で回っても2時間は掛かりますし、買い物をするなら最低3時間は必要です。ともあれ広さと立派さに魅了された見学でした。