悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

だまされたふり作戦

2014-04-17 19:33:22 | Weblog
 昨夜午後7時からのTBSテレビ「密着警察24時」で、佐倉警察署刑事二課知能犯係りが逮捕した振り込め詐欺が取り上げられていた。息子からの電話で「携帯と会社の小切手の入ったカバンを電車に置き忘れた」と言い、「会社に内緒で200万円を貸してほしい」というよくある手だ(お金がないからといって100万円だけ用意することにした)。

 電話を受けた70歳代のお母さんは息子の声を違うと感じ、電話を切ってから息子に確認の電話をしたところ、「電話をしていない」というので振り込め詐欺だということが分かった。その後も電話がかかるのでお母さんは110番通報をした。

 指令を受けた佐倉警察署から警察官が来て"だまされたふり作戦"が始まった。画面では警察官は生のまま撮影しているが、当然のことだがお母さんにはぼかしが入っている。電話は10数回のやり取りがあり、その間息子、上司の部長、駅員(遺失物係)、宅配業者、そして自宅に受け取りに来る受取り役の5人が登場する。

 室内に待機した私服警察官2人によって受取り役は逮捕されるのだが、詐欺未遂の逮捕は現金の受け渡しの瞬間でなければならないという。外にも警察官は配置されていたのだが、電話のやり取りの間に警察に届けたことが分かったら失敗なので、緊張したやり取りとなる。

 そのお母さんのやり取りがあまりにも上手なので、やらせではないかと思うほどだった。犯人たちは手の込んだストーリーを組み立てているが、正常な受け答えができる時だったら、いくつも不自然な会話から「おかしい」と思うのだろうが、思い込んだら判断できないのだろう(今回の場合は警察が録音している)。

 それにしても銀行に引き出しに行って不審に思われたら、「親類の葬儀で金が要る」と答えるようにと指示をするなど芸が細かい。ただ今回の事例では、犯人は電話番号を知っているが住所は分からない。そこで宅配業者に成りすまして住所の確認をする。

 この辺も振り込め詐欺を防ぐチェックポイントだ。昨年全国で振り込め詐欺は約5400件、170億円の被害が出ている。逮捕できたのは1749件で、その内だまされたふりで捕まえたのが680件だという。警察に協力して、テレビに撮影させ、お礼参りの心配はないのだろうか?ちょっと心配になった。
コメント
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