「神の光で照らされる」 詩篇80篇8~19節
この詩篇は、北イスラエル王国がアッスリヤに滅ぼされた直後に、北イスラエル王国を思って綴られた詩であります。1~7節では、来た北イスラエル王国は羊、神を羊飼いとしてたとえ、8~19節では、北イスラエル王国をぶどうの木、神を農夫としてたとえています。
Ⅰ 神から離れた者
ぶどうの木としてたとえられている神の民を、神はエジプトから携え出し(8)、約束の地カナンに植えられ、丹精込めて育ててくださったのであります。ですから神の民は、神の祝福を受け、深く根ざした国は繁栄いたしました。しかし、神の民は神の栄光をあらわさず、長年神への不信の罪を犯し続け、神のみ顔を背けさせてしまい、アッシスリヤに滅ぼされてしまったのです。羊飼いを失った羊が迷い滅び、農夫を失ったぶどうの木が枯れるように。
Ⅱ 神に引き寄せられ光照らされる者
神へのとりなしの叫びが記されています。耳を傾けて下さい。光を放って下さい。お救い下さい。もとに返してください。み顔の光を照らしてください。顧みてください。われを生かしてください。決して自分達では立ち上がる力がないことを認め、み顔を背けずにもう一度振り返って照らしてくださいと。神の前に悔い改め立ち返る時に、神は照らし神の民は救いを得るのです。
救いを受け神の民とされながら、神から離れてしまっている者達はいないでしょうか?今日、新たに主の前に信仰をもって歩み出す者でありましょう。主はみ顔で照らして下さいます。
2013/9/22 説教者 杉本守