「へりくだる者への神の恵み」 詩篇41篇1~13節
「貧しい者をかえりみる人は幸いである」(1節)とあります。誰もがそのことは大切であり、そうありたいと願いますが、なかなかそうできない私たちの姿があるのではないでしょうか。どうして詩人はそう語りそのようになせたのでしょうか。
Ⅰ 神の前にへりくだる経験
この詩人は、3~4節にあるように、大きな病いを経験したようです。その中で罪(高慢な思い)を示され神に砕かれ、へりくだることのお取り扱いをうけたのでした。病の中、彼に敵対する者達はあざ笑い、彼に親しい者達も彼に背きくびすをあげたのです。彼は自分自身も親しい人さえも当てに出来ず、ただ神の前にへりくだり神の前に叫んだのでした。
Ⅱ 神の前にへりくだる者への神の恵み
この詩人は、自分の罪を認めました。そして神のあわれみによる赦し、病いの癒しと立ち上がる力を求めたのでした。そのような者に神の恵みは流れ、彼の病を癒し、幸いな者とされたのです。そして彼はへりくだり、さらに貧しい者を助けたのでした。
神の前にも人の前にもへりくだる者とされ、弱っている者に心を配る人とならせていただこう。
2011/5/8 説教者 杉本守