「世の終わりでの救い」 マルコによる福音書13章1~37節
主イエスは宮を出たとき、宮の建物の石に驚いた弟子達に、「この宮はやがて崩される」と言われました。オリーブ山で、弟子たちは主イエスに、「いつ宮が崩されるのでしょうか?」「この世の終わりの前兆はどんなことが起こるのでしょうか?」と問いました。この箇所から、神の救いの言の成就を見ていきましょう。
Ⅰ 必ず成就する神の言
主イエスは、この世のもの、大きな宮の石であっても、さらには天地であっても、すべて変わっていくが、神の言は滅びず必ず成ると言われました。その通りに、AD70年に、この宮はローマによって崩されていきます。神の言は必ず成るのです。14~23節にそのことが記されています。
Ⅱ 世の終わりにおける神の救い
5~13、24~37節は、この世の終わりの前兆と主イエスの再臨、それに対する私達の備えが記されています。前兆は、偽キリストの出現、戦争、地震、迫害、天変地異が起こります。そして、主イエスが雲にのって再び来られ、御使いを世界に遣わし、神を信じる者を携挙させ、御許に引き寄せるのです。
神を信じ神に立ち返ったキリスト者にとっては、救いの完成の時です。しかし、そうでない者にとっては、神の裁きの始まりとなります。
ですから、終末を前にしている私達は、いつ主イエスが来られてもいいように、信仰の目を覚まし、神に喜ばれる歩みをなし、まだ、神を知らない人に、この救いを伝えるのです。
主イエスは、必ず来られます。神の御言は必ずなるからです。最後まで信じ耐えしのぶ者は救われるのです。
2008/1/20 説教者 杉本 守