「主をほめたたえる生涯」 詩篇71篇1~24節
生れたときから年老いるまで、全生涯を主に捧げ、信仰に生きた詩人が、老齢になり、自分の信仰生涯を振り返りながら語る詩篇であります。
Ⅰ 信仰生涯の中での課題
幼い時から主を信じ信仰の道を歩んできた告白がなされています。しかし、今は年老いて力衰え、老化、病い、そして「死」というこの地上での生涯が終わることが目の前にあり、課題をもっています。「老いる」ということは、天に心を向ける作業であり、地上で得た様々なものを置いていくことです。けれどもそれだけではなく、キリスト者は、なくてならぬもの(永遠のいのち)を持っているで、他のものが除かれる分それがますます輝いていくのが老いなのです。
Ⅱ 信仰生涯を貫く
詩人は、老いていく課題の中で、信仰の歩みから反らせようとする攻撃に対し、神への信頼を強固にし常に神をほめたたえています。どうして走りぬいてきた信仰のレースを台無しにできましょうかというような思いで信仰生活を貫いています。
信仰の生涯は、たとい老いや地上での生涯の終わりが目の前に見えても、またがサタンの攻撃にさらされても、常に主による勝利が与えられていて、賛美で突き抜けているのです。
2013/4/28 説教者 杉本守