「神よ、立ち上がってください」 詩篇82篇1~8節
神に立ち上がって地を裁いてくださるように要請する嘆願の詩篇であります。
Ⅰ 神の代行者としての自覚
神の代行者として、神の民を委ねられ立てられている王が、神の御心にかなった裁きをするべきなのに、彼らがその働きをしない状況があったのです。王達は、神の信任に応じた働き(弱い者とみなしごとを公平に扱い、苦しむ者と貧しい者との権利を擁護し、彼らを悪しき者から助ける)をせず、自らの利益と自己保身のために心が奪われていたのです。自らを神に祭り上げ、代行者としての自覚とへりくだりがないのです。
Ⅱ 神の代行者としての働きを全うする秘訣
神の代行者としての働きを果たす秘訣は、「すべての国民はあなたのものだからです」との告白であります。すべては自分の手にあるのではなく、神の手の中にあり、主のものであるとの自覚であります。神よ、起きて、地を裁いてくださいとの祈りであり、主が成してくださいとの思いが必要なのです。それが秘訣であります。
毎朝、「神よ、立ち上がってください」と祈って始めましょう。
2013・10・27 説教者 杉本守