「弱気になる時」
旧約聖書にエリヤという神の器がでてきます。彼は、死人をよみがえらせたり、油の壷を満たす奇跡を行ったり、カルメル山では、偶像に仕える預言者たちと対決して、真の神による圧倒的な勝利を納めた人物です。しかし、その直後、王妃イゼベルから命を狙われて、あの勇敢な姿はどこにいったかというような弱気になり逃げ回るのでした。そして、神に対して「主よ。もう十分です。私のいのちをとってください」と訴えます。あのエリヤがとさえ思います。人間とはなんと弱い者でしょう。しかし、主なる神は、彼を見捨ててしまったのではなく、弱いそのままの彼を受け止め、共に歩み彼を包み、食物などの必要を満たし、何よりも必要な彼の内側に、新しいいのちと力とを豊かに注ぎ、再び立ち上がらせるのでした。
主なる神は、そんな人間をそのままで、受け止めてくださるのです。このお方に包まれて、何度でもやり直して、歩んでいきましょう。
2011/9/25