「悔い改める者を赦す神」 マタイによる福音書26章31~35節
受難節に入るこの日、裏切っていく弟子達に対する主イエスの愛をみていきましょう。
Ⅰ 裏切った弟子達
弟子を代表するペテロ、そしてイスカリオテのユダらの弟子たちは、主イエスを裏切りました。ペテロもユダも同じく自分の罪を認め悔いたのです。しかし、二人のその後が違いました。ユダは自殺し、ペテロは赦され新たに使命をいただき用いられていきます。それは、負いきれない罪と罪過を認めながらもユダは主イエスにゆだねなかったのです。しかし、ペテロは主イエスに罪と罪過をゆだねたのです。主イエスに負っていただいたのです。どんなに後悔しても、あるいは善行や修行をしても人間には罪の解決はなく、自己救済もないのです。救い主イエスによる救いをいただくしかありません。
Ⅱ 悔い改めた者への神の恵み
神に前に再び出たペテロ、悔いるだけれはなく、罪を主イエスにゆだね神に立ち返った彼に対して、主イエスは彼の罪を負い、彼を赦し立ち上がらせ、再召命を与えたのであります。ペテロは生涯をかけて主イエスの救いを伝える者とされたのです。
自分の罪を認め、悔いたならば、自分で負うとせず、主イエスに負っていただきましょう。そして方向転換をし、主の恵みの中で歩んでいきましょう。
2012/3/11 説教者 杉本守