「あなたを支える神」 詩篇55篇16~23節
あなたにとっての重荷とは何でしょうか?22節の「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。」の御言葉を中心にメッセージを取り次ぎます。
Ⅰ 信仰者の葛藤
ダビデの息子アブシャロム、ダビデの有能な議官アヒトペルが、ダビデを裏切った時がこの詩の背景ではないかと言われています。13、14、20節からそういうことができるでしょう。ダビデは、はなはだ恐れに覆われ、悩み弱り果て、気が狂いそうになっていると告白しています。この状況から、鳩のように翼をもって飛び去りたい、遠くへ逃れたいとの逃避の思いも語っています。しかし、その逃避は他ではなく神への逃亡であり、主なる神の介入を願い、敵に対しては彼らの謀を破ってくださり、自分に対しては救いとなしてくださいというものでした。信仰者の葛藤の中にも、神への信頼を見い出します。
Ⅱ 信仰者を支える神
信仰者の叫びに対して神は、22節の言葉を語りそれを体験させ、体験した信仰者を通してこの言葉を他の信仰者へ語らしめなさいました。まず彼が、この御言葉を体験したのです。彼の重荷をゆだねたのです。「ゆだねる」とは投げるということです。彼は葛藤を神に投げた時、神が共に重荷を負って支えてくださっていることを体験したのです。変わらない状況の中でも、神との関係がまっすぐな者が決して動かされることがなく、平安の内に乗り越えることを経験したのです。
主なる神に重荷をゆだねましょう。神はあなたを支えてくださっていることを知りましょう。ゆだねるのは私たちの分、心配するのは神の分ですから。(Ⅰペテロ5:7)
2012/2/19 説教者 杉本守