2、持続可能な制度のためには、保険給付の効率化・重点化が必要
*介護保険制度は施行から5年を経て、国民の老後の生活を支える制度の一つとして定着してきました。一方で、介護保険制度から給付される費用は年々増大し、平成17年度では約7兆円(スタート時の約2倍)に達する勢いとなっています。
*介護保険の給付費は、保険料と公費(税金)により支えられています。介護保険料は、高齢者の方にもご負担いただいていますが、このままでは平成18年4月から、全国平均で月額1,000円程度の上昇が見込まれています(平成16年10月推計)。
*保険料の上昇を抑えるためには、少しでも早く介護保険から給付される費用を効率化し、重点化していくことが必要です。今回の見直しは、こうした趣旨を踏まえ平成17年10月から実施するものです。
*今回の見直しにより、保険給付費は年間3,000億円程度減少し、保険料の上昇も全国平均で月額200円程度抑えられる見込みです。
私の関係している特別養護老人ホームの「説明会」では、制度の背景①と②の口頭説明があり、「利用者負担金一覧表」で個々の利用者・ご家庭の金額が提示されました。
第2段階(市町村民税世帯非課税であって、課税年金収入と合計所得額の合計が80万円以下の方)で介護度5の方ですが
ア、施設利用料は、29,729円から29,853円へ(実質1日4円の値上げ)。
イ、食費は、 390円から12,090円へ
ウ、居住費は、 320円から 9,920円へ
総額で、これまでの39,029円から51,863円になりました。
差額は12,834円であります。(つづく)