goo blog サービス終了のお知らせ 

Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

輝いた保田堅心(ルヴァンカップGS6節セレッソ戦)

2022-05-18 23:36:27 | マッチレポート22’
前からのプレスがよくハマり押し込んで試合をひっくり返した一方で、将輝が高い位置まで潰しに行って潰しきれなければあっさり逆転ゴールを許すという結果度外視の試合展開だったわけで、そんな点からもやはり消化試合感は否めないんだけど試合は面白かった。この試合を消化試合以上のものとするかどうかは出ていた選手たちが何を感じて、週末に出る選手が何を感じたかだと思う。サポーター目線だけで言わせてもらえれば「めちゃくちゃ面白い試合」だったんだよ。監督も選手もそこんとこ分かってくれ。


2種登録の保田堅心は今シーズンのルヴァンカップ6戦全てでメンバー入りし今節ついにプロ初先発。結論から言うと本当に見事なプレーぶりだった。そのプレーぶりは若い選手に経験を積ませるためというレベルは既に超えていて純粋な戦力として起用されたと言い切っていいと思う。圭介の好セーブに阻まれたシュートも見事だったけど、抜群だったのがトラップ→ターン→ドリブル→ミドルレンジパスの一連の流れ。特に前半9分のプレーはターンの後に寄せてくる選手をはがすドリブルと健太への鋭いパスが気持ち良すぎて、もうこれだけでこの試合を観ていた価値があると思ったくらいだ。スパーズでの例えで恐縮だけどウルグアイ代表のベンタンクールを見ているようだった。3月5日生まれなのでほんの2ヶ月前まで16歳だったことを考えると本当に驚きのプレーばかりだった。180cmのサイズも魅力的だし、当たりでもJ1の選手に負けていなかった。足元を狙われたシーンもあったし、J2リーグ戦ならもっと狭いスペースともっと速い判断スピードが求められると思うけど、まずはプロのスピード、強度で90分やれることは証明出来た。保田堅心、君は大分トリニータの未来だ。哲平さん、分かってるよね?







サムエルが大分初ゴール。ストライカーらしい素晴らしいヘディングゴールだった。サムエルの動き出しを見逃さずに正確なクロスを送った怜さんも見事だった。ゴールから離れていく動きにもかかわらずニアにヘディングでねじ込んでしまう力強さはやはり外国籍選手らしいものだし、馬力系という印象の山下達也と終始やり合い続けた大相撲は見応え抜群だった。ただ下平監督のコメントを読む限りまずは体脂肪率を下げなければ序列は上がらないらしいので、そこはもう頑張ってくれとしか言えない。このゴールでホッとせずに自分を追い込んでほしい。ポストを叩いたヘディングシュートまで含めて今後が楽しみだと思える活躍だった。


小出の良さを引き出すなら小出と上夷の位置は逆がよかったんじゃないかとか、やはりサイドバックの三竿も捨てがたいとか、西川の積極性は買いたいけど立ち位置の高さには無駄を感じるとか、色々あるけど全ては消化試合だからというエクスキューズが付いてくるのでまあ感想程度に留めておく。


新太やサムエルは言わずもがな、他にも怜さん、健太、藤本と躍動感を見せた選手はたくさんいること、ここまでリーグ戦3試合連続で勝ち点を落としていること、ここからリーグ戦3連戦であること、名指しで詰められるほど厳しいミーティングがあったらしいこと。もうありとあらゆる角度から見てレギュラー争いが白紙に戻っているのは明らか。この期に及んで責任感を感じないプレーをする選手がいるとは思えないけど、岡山戦に出場する選手は相当な覚悟を見せる必要がある。もしその気合いが空回りをして退場をしてしまうようなことがあったとしても個人的にはそういうプレーなら支持したい。


これで4年連続で出場したルヴァンカップは終ってしまった。世界中のどんなアンセムよりもルヴァンカップアンセムが一番高揚するし大好きだ。来年もルヴァンカップに出場するためにも昇格しようぜ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開始16秒の失点が全て(16節熊本戦)

2022-05-15 23:14:45 | マッチレポート22’
昨日は所用で終日外出していたため試合は今朝起きてから観た。日曜日だけど出勤なので5時に起きて観た。試合内容もさながら会場の集音マイクが熊本ベンチの怒声を拾いまくりでこの上なく不愉快な朝でした。


今シーズンになってペレイラが日常的に試合に出るようになってずっと気になっていたのがファールのもらいたがり。9節徳島戦の記事で既に指摘していたけど、こんなにも早くそしてこんなにも最悪の形でその懸念が形になるとはね。素人の指摘にあっさりと「だから言ったろ?」みたいに言われるの情けなさすぎるし、ビルドアップの技量にも不満があるし、個人的にはディフェンダーとしてのペレイラはあまり信頼していない。我々がJ2リーグで無双出来る存在ではないことはもう明らかなわけで、0-1から試合が始まって勝てるほど甘くはないんだよ。それだけに開始16秒での失点の意味はあまりにも重い。後半ATのパワープレイの時にもゴール前でもらいたがりにいったペレイラには明確に指導の必要がある。それがチームとしてやるべきこと。


ボールをどちらが握るかの分かれ目って立ち位置だったり、止める蹴るの技術だったり、運動量だったりと微妙なものが合わさった結果だと思うんだけど、結局はプレスをかける側に「行ったら外される」という感覚を植え付けられるかにかかっていると思っている。後半の熊本の落ち具合から見て前半の熊本がオーバーペースで前に出てきていたことは明らかでもっとシンプルに耐えたかった。チーム全員で熊本の圧はいつかは止まるという共通認識さえ持てれば別に特段悪い前半ではなかったと思うんだよ。ただ既に失点してしまっていたことがチーム全体を焦らせ相手のペースで試合が進んでいるような錯覚に陥ってしまいそして最悪の2失点目を招いてしまったと思う。後半の猛攻はある意味必然でそこでたったの1ゴールしか奪えない時点であまり評価には値しない。


連戦だから平常時のサッカーが出来ない、0-1のハンディキャップマッチだから勝てなかった。下平監督、次は何を言い訳に勝ち点をロストしますか?ここまで勝ち点を落とすと逆に勝てた試合に共通の理由が見出せてきてしまう。岩手と千葉。シンプルに相手が弱かったから勝てただけ。シーズン中ずっと勝ち点を順調に積み上げられるほど簡単なことではないことは分かっているけど、順調じゃない時でもこういう理由があってうまくいってないとか、ここを磨き上げていけば他でもない下平監督の言う「連勝が止まらない」状態になるという一つの芯みたいなものを感じさせてくれれば負けてもここはこらえようと思えるけど、今のチームからそういうところを感じることがほとんどない。試合中に実況の南さんからも指摘されてたけど、連戦の言い訳がなかったはずのこの試合で勝ち点が1つも取れないのは下平監督がシンプルにダメなんじゃないかという思いになりつつあるのが正直なところ。下平監督、次は何を言い訳に勝ち点をロストしますか?


寄っているテレビ画面でしか観ていないので分からない部分が多いんだけど、いまチームが目指そうとしてるビルドアップの方向性が本当に正しいのかという思いがある。48分に自陣で三竿がドリブルで2枚はがしたシーンがあった。本来であればドリブルで1枚でもはがせれば相手の陣形にズレを生じさせることが出来て崩していくきっかけになるはずだ。ただ引っかけられて裏返されることもあるから自陣での積極的なドリブルというのはほとんどの選手が控えるわけだ。ただこのシーンで三竿は2枚もはがせたにも関わらず結局センターサークル付近でバックパスを選択。何事もなかったように試合は進んでいった。前線の立ち位置はテレビ画面だと見えなかったので問題点がどこなのかは分からないけど、果たして相手を崩すことを目的にボール保持出来ているのかという根本のところに心配をせざるを得ないようなプレーだったと感じた。大丈夫かな?


この試合で唯一及第点を出せるプレーを見せた藤本。チームがシーズン序盤に不振だったことで4-3-3から4-4-2へフォーメーション変更したことに伴い自分の居場所がなくなり序列が一気に下がったと自らコメントしていた藤本。それを裏付けるかのように今日は久しぶりの3トップのワイドで躍動した。1対1を完璧に制した突破が2つ、惜しいシュートも2つとただ1人意地を見せた。藤本にはずっと期待しているんだけど、その根拠はポテンシャルよりもメンタリティ。悪く言ってしまえば独善的な雰囲気すら感じるところもあるけど、突き抜けるチャンスが来たと思うよ。このチャンスを絶対に逃すな。


まあ何だ、やっぱり勝たな面白くないわけよ。監督も選手もそれは分かってくれてるとは思うけど、来週は激変したところ見せてくださいよ。やってくれるなら誰でもいいんだよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何とも微妙な今季のチーム(15節山形戦)

2022-05-08 23:52:25 | マッチレポート22’

見逃さなかったよ。「もっとこっちに寄りな」と呉屋が自らニータンの手を引いた瞬間を。




ダメだよ〜、もう呉屋も三竿も優しいパパの表情しちゃってんじゃん。これから戦いに向かう漢の表情じゃないよ。ニータン、骨抜きにするのはサポーターだけでいいの。選手までメロメロにしなくていいんだよ。



と、ホッコリと入ったところで本当に負けなくて良かった今日の試合。何が負けなくてよかったかって言うと今日はずっとイライラしていた。


何にイライラしていたかと言うとクラモフスキーにずっとイライラしていた。アイツずっと文句言ってんだよ。本当にずっと。ファールやジャッジの度に全部文句言ってんの。


確かに今日のジャッジは双方にフラストレーションの溜まるものではあったけど、それでもさすがに言い過ぎ。挙げ句の果てにはオフサイドのジャッジにまで文句言い出して、さすがに頭おかしいのかなと思った。あんなヤツを喜ばせてたまるかという一点のみにおいて負けなくてよかった。


序盤は大分ペースだったものの山形が呉屋と伊佐の間を通してボランチにパスを付けられるようになってからはずっと山形ペースだった。結局最後まで試合の主導権を奪い返すことは出来なかった。ただ山形にもキレはなく連戦の最後らしい重たい展開がずっと続いた。ドローが妥当の内容だっただけにまあこれでいいんじゃないだろうか。


連戦の最後なので内容を語ることにあまり意味を感じないんだけど、ちょっとケガ人が多すぎるね。試合前にこれだけテーピングを巻いている伊佐を先発で起用せざるを得ないチーム状況がまずい。程度の大小はあれど現在ケガをしていると思われるのは、刀根、長沢、朝陽、成豪、也真人、ノム、香川あたりかな。ここからは1週間空くので急激に内容が改善することも考えられるけど、今月中にまたリーグ戦の連戦があるからいずれにしても今の選手層のままじゃまずい。


「よく追いついた」とは絶対に言わない。それを言うなら大宮戦でちゃんと勝っとけという話。大宮戦で何としてでもこじ開けて勝ち点3を取ったチームにならこの試合の展開で「よく追いついた!」と賛辞を送りたいけど、どっちも似たような試合で自分たちのホームではこじ開けられなかったにも関わらずアウェイではこじ開けられてんだから、それで「よく追いついた」なんて評価にはならないよ。大宮戦で勝ち点3取っておけば、この試合はATに決勝ゴールを決められてても合計勝ち点は3なんだから。悪くはないとは思うけど、何となく今シーズンのチームは気持ちを乗っけにくいなという印象。もう長いことサポーターをやっているので勝つことでしか納得感を得られないわけではないんだけど、今シーズンのチームからは納得感を得られにくいというのが一番近い表現なのかなとも思うけど、違うかもしれない。ただ気持ちが熱くなって勝ち点落としても一緒に悔しがるような気持ちにもならないし、何なんだろうか。もうシーズン序盤という時期は過ぎたわけで、この微妙なモヤモヤとした感じは早急に払拭してほしい。



それにしてもよく追いついたよね。特に後半はゴールの香りは極限まで無臭だったから、本当ああいう何の脈絡もないところからゴールが生まれるのがサッカーの面白いところであり、恐いところでもある。こうやってゴールを決めたペレイラに将輝が真っ先に到達しているのを見ると半年前の国立を思い出す。でもね、劇的かもしれないけどDFが大事なゴールを決めてばかりのチームはうまくいかないという思いがあって、それは阿部吉朗が引退時のインタビューを読んだ時からずっと思ってる。チームが前に進むにはやっぱりゴールを決めるのはアタッカー陣であってほしい。まあ、それにしてもよく追いついたよね。



前半はずっと伸太郎を中心に見ていた。このブログでもずっと書いてきたけど、個人的に伸太郎には大きな期待をしていたし本当に好きな選手。レンタルはまだしも完全移籍が決まった時は残念な思いと同時にクラブへの怒りも感じるくらいだった。だから対戦相手としてだけど、こうやってもう一度伸太郎が走っている姿を見られたのは本当に嬉しかった。




伸太郎が北九州に移籍したのが2018シーズンのオフで、奎汰の入団が2019シーズンなのでプロとして一緒にやったことはないけどアカデミーの先輩後輩でマッチアップ。どっちがより強く意識してたかな。


もはや恒例とも言えるアカデミー卒業生による吉坂さんとの両手握手。


奎汰よりも2つ下の将輝なんてもっと繋がりが薄いだろうけどそれでも挨拶にいくアカデミー卒業生の繫がりが嬉しいね。



山形は山田康太のチームになりつつある印象。ただ加藤大樹が再三左サイドからアーリークロスを入れてたけど、中で待ってるのがワントップなので我々としては楽々はね返せた。山田康太があそこに飛び込んでくるようなら相当恐いけど、もっと10番的立ち位置で振る舞いたそうだったからチームとして最適な配置をまだ探っている感じなのかな。栃木戦の決勝ゴールもそうだし、今日の先制ゴールもそう。終盤のゴールで勝ち点を動かせるチームは勝負強いからこれが続けられるようなら山形はまだ上がっていきそうだ。ただクラモフスキーだけは絶対に認めん。



交代で退いた後、伊佐から下平監督に立ち位置の説明みたいなことを手振り付きでやっていて下平監督もそれに耳を貸していた。片野坂さんの時には見なかった光景だなと思いつつ、どんなことを話していたのかが気になる。



ご要望でしたので試合終盤を必要以上にドラマティックにしておきましたけど、お気に召していただけましたでしょうか?





スタジアムによって自動散水のところもあれば、手動散水のところもあるけど、山形はついに秘密兵器・自動車型散水マシーンを投入してきた。試合前もハーフタイムもかなり入念に散水していた。我々もパスを回したいので有難かったけど、途中で北斗だったかがすっ転んでいてさすがに撒きすぎではと思ったよ。



フィジコの佐藤さんと野田裕喜。


これはフクアリでの千葉戦の時だけど米倉とも仲良さそうに話していた。ガンバ中心だとは思うけど、意外と交友関係の広い佐藤さん。



あの歓喜の昇格から3年半ぶりのNDスタ。山形も3年後には新しい専スタが完成することが決まった。サッカーに全然興味のないタクシーの運ちゃんでも概要をスラスラとしゃべれるくらいで県民の期待感は高いのかなと感じた。雨後の筍のように各地にクラブが出来たフェーズはもう落ち着く。次は間違いなくスタジアム(出来れば専用)を軸にしたクラブ運営が中心となるフェーズがやってくる。昭和電工ドームも完成から21年が経過。これまでの経緯を考えれば難しいのは分かってはいるけど、2002W杯仕様の陸上競技場が時代遅れとなるのはもう遠い未来の話ではない。





今回は初めて空路で山形入り。どこに行っても新緑が美しくて歩くのがとても楽しかった。









いつもは車で来てパッと帰ってしまっていたので気付かなかったけど、NDスタのある天童市はとにかく将棋推しがすごい。ただタクシーの運ちゃんも言ってたけど、天童市は将棋の街ではなくて将棋の「駒」の街。あくまでも駒を生産しているだけで、盤は作ってないし将棋の名人を何人も輩出しているわけではないそう。ただイオンモールでさえ天童市だとこんな感じになっちゃうくらいに将棋の駒を推している。


そして天童市と言えば世界を震撼させる奇祭・人間将棋の開催地。開催地は山の上にあるということで野生のカモシカと遭遇しながらも息を切らして登ってきた。




いざ行ってみると思ってたよりも全然小さい。むしろショボい。山の上でこんなに広い敷地があるのに何でこんなにコンパクトにまとめてしまったのか。もっと奇祭であってほしかった。天童市よ、もっとエキセントリックであれ。


微妙な戦績の続く我が軍ではあるもののそれでも自動昇格圏までわずか勝ち点8差。シーズン序盤を考えるとまさか第15節で横浜FCが自動昇格圏から脱落しているとは思わなかったので、これからもどうなっていくか全く読めない。ただ一つ言えることは今のチーム状況のままでこの大混戦から力強く抜け出すことは絶対に無理。戦術のブラッシュアップなのか、選手の入れ替えなのか、さらなる新戦力の補強なのか、はたまた監督の交代なのか。ナメてたわけじゃないけど、想像していたよりもJ1昇格は遥かに難しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まとめて稼げない勝ち点(14節大宮戦)

2022-05-05 12:08:06 | マッチレポート22’
昨日は遠方で仕事だったため帰宅した時には日付が変わっていてさすがにそこから試合を観る気力もなく就寝。先ほどディレイ視聴。


試合単品としてはやむを得ない範囲の引き分けかなとも思うけど、順位表を見ながらの評価になると物足りないという印象に変わってきてしまうかな。まあ、それくらい評価が難しいと感じた試合。徐々に調子を上げてきた徳島にも抜かれて現在降格4クラブの中で一番下の順位。これでは評価は出来ない。


守備時は表記通りの4-4-2、ビルドアップ時にはネットが2CBの間に入るいつものサリーダ。ただ前節から北斗が2列目に入ることで少し立ち位置がイレギュラーになっている。特にこの試合はネットの前で将輝と北斗が並んで明確にダブルボランチの立ち位置となり全体が3-2-3-2となっていた。この恩恵を一番受けているのが奎汰。ほぼWBのような位置取りとなり前への推進力が出しやすい状況となっている。特にネットのゴールに繋がったCK獲得の際のドリブルでの持ち上がりは圧巻であれでクロスが2トップに合っていたらサイドバックとしてパーフェクトな仕事と言っても良かったと思う。ただ一方で気になるのが「左右間格差」。三竿、奎汰、北斗と左利きが並びスムーズにパスが回る左サイドと比較すると主にペレイラの技量不足を要因とする右サイドのパス回しのぎこちなさ、前への推進力の足りなさが気になる。ただ決して左右均等の必要はなく左サイドがストロングならやや左肩上がりの陣形となり右は固さを保ってくれればそれでいいとも思うんだけど、この試合唯一の失点は右サイドを破られて喫したものでやはり右サイドの物足りなさは否めないところだ。ペレイラは伊東の方に向かってドリブルをするしか選択肢がなく相手からするとパスコースが読みやすい。三竿のように縦に少しドリブルをして相手を動かすことでパスコースを作り出すとか出来ないとこのままずっと手詰まりだ。この課題をクリア出来る選手がいるのならペレイラを一回外すのも十分にありだと思う。


決めきれない試合がちょっと多くないかという不満はあるものの連戦の重さも感じさせずに相手ゴールに何度も迫った。栃木戦で物足りなかった後半に入ってから攻撃の強度を上げる部分も呉屋と新太の投入で明らかに前半よりもゴールに迫る回数も増えた。大宮のゲームプランとしては終盤まで何とか頑張って最大のストロングポイントである左サイドの柴山で一発くらいしかなかったと思う。一度だけ危ないシーンがあり相手のゲームプランにハマりかけた部分はあるものの、相手のボール保持を3割に抑え込み、シュート3本に抑えて一方的に押し込む試合展開自体は良かったと思う。後半序盤の奎汰のシュートを相手DFがブロックしたのはVARがあれば100%ハンドなのでツキもなかった。それとちょっと気になるのは新太のインアウト。決して悪くなく途中出場の選手として十分にゴールに迫る仕事をしていた新太をわざわざ下げる必要はあったんだろうか。試合後のインタビューで下平監督は「パワーを出したかった」と言っていたけど、それなら将輝の交代の時に小林裕ではなく司でよかったんじゃないかと思う。決めきれない試合が多いのはバランスを変えてでもゴールに迫るという指揮官の覚悟のようなものが見えないのも一つの要因じゃないかと思っている。グズグズしていた栃木戦のような展開ならまだしも大宮に反撃の余力はほとんど残されていなかったこの試合のような試合展開ならやってほしかったし、選手との信頼関係に禍根を残すかもしれないようなことをわざわざする必要はなかったんじゃないのかな。


しかし大宮は弱くなりましたな。2013年シーズンもしくは1年でJ1に返り咲いた2015年シーズンをピークに大宮がJリーグ内でのポジションをズルズルと下げているのは誰もが知るところだけど、そういうのと全く関係なく何となく大宮には個の能力だけでぶん殴られてしまうという印象があってそれは我々が昇格した2018シーズンですらダブルを食らったことからも分かる。だから昨日の試合ほど大宮が弱いなと感じたことは本当に初めてで残酷な時間の移り変わりを実感したというのが率直な感想。大宮にはどのクラブにも負けない優秀なアカデミーの存在があるわけでまずはその人材をどうトップチームに取り込むかを考えるべきだと思う。松崎快がいい例で、大卒でオファーしたのかどうか知らないけど水戸に取られてわずか2年で同県ライバルの浦和にステップアップ移籍されるとか松崎の能力を一番知っているはずの大宮強化部はどこに目を付けてんだって話だよ。


この記事だけで何度「物足りない」と書いたか分からないけど、こんな物足りない内容のままなら4連勝中の山形には絶対に勝てない。シーズン序盤は完全につまずいたけど4月から完全復調。我々がこじ開けられなかった大宮もホームでサクッと2-0で退けている。金沢は我々に勝った後から3試合で勝ち点1、栃木は我々と引き分けた後から2連敗。千葉は連敗。順位が下の絶対に勝ち点を取らないといけないクラブとの3連戦で勝ち点5しか取れなかった状況でここからはPO圏内の山形、岡山、そしてついに横Cを止めた熊本。課題は山積みだし、悩みのタネは尽きない。日程が発表された時にはGW最終日ということもあって全く飛行機の席がなくて山形遠征は諦めてたんだけど、最近見直したら飛行機の席は十分にある。大宮戦の結果で行くかどうか決めようと思っていたら何とも決めがたい試合をしてくれちゃってどうしようかなと迷い中。東北に行くと直接FKからのゴールが必ず見られると噂だしな、どうすっかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初物づくしの快勝(13節千葉戦)

2022-05-01 01:11:36 | マッチレポート22’
「人生を変えるゲームにしよう」

なかなか言える言葉じゃないと思うし、でもその言葉は確実に奎汰の心に刺さっていた。




大きなポテンシャルを感じながらも良い時と悪い時の振り幅が大きすぎて片野坂さんの下では継続的に出場機会を得ることが出来なかった。ただ今日の好パフォーマンスを見るにつけポイントは気持ちの持ちようだけだったんじゃないかなと思う。指揮官から刺激的な言葉で送り出された、試合の早い段階で思い切って振り抜いたシュートがゴールマウスを捉えた。これらのことが奎汰の気持ちを軽くさせ他のプレーにもどんどん良い影響を与えていった。今日はそんな風に感じながら見ていた。鹿島戦のプレーぶりから予感はあった。でもまさかJ2初ゴールまで取ってきちゃうとは予想を軽く超えてきたよ。






今日の奎汰の好パフォーマンスを引き出したのに北斗の存在があると思う。今季初めてだと思うけどサイドハーフの位置に入った北斗。試合前にスタメンを見た時にこのメンバーで本当に点が取れるんだろうかと思ったけど、本当に土下座で詫びたい。久しぶりのリーグ戦先発で多かれ少なかれ奎汰にも不安な気持ちもあったと思うけど、前を見たら北斗がいてくれたことにかなり救われていたと思う。外側のレーンをキレイに開けてくれて奎汰の前への推進力を最大限に引き出してくれたプレー中の助けもさることながら、試合中に奎汰と北斗はずっと話をしていた。それこそゴールを決めた直後もハーフタイムで引き上げる時も。しゃべってすり合わせをすることでどんどんプレーへの迷いがなくなっていったように見えた。奎汰のゴールはもちろん素晴らしかったんだけど、前半に伊佐のヘディングシュートに繋がった裏抜けからのクロスこそが奎汰に最も磨いてほしいプレーなのでアレが出て今日は本物だと確信したよ。あの裏へのパスも北斗だったね。ただこれでレギュラー定着なんて甘いもんじゃないことは分かっている。今日奎汰がした一番いい仕事は香川のケツに火を着けたことだ。







インパクトという意味では奎汰以上だったのがリーグ戦初スタメンだった将輝じゃないだろうか。



今日の実況だった原大悟さん(ハラヒロミjr)の言葉を借りるまでもなく多くの人にインパクトを残した。個人的にずっと今シーズン出場しているボランチに物足りなさを感じている中でまさにその足りない部分を存分に見せつけてくれた。鹿島戦のプレーぶりから予感はあった。でもまさかネットを食っちゃうくらいの存在感を見せつけてくるとは予想を軽く超えてきたよ。ただこれでレギュラー定着なんて甘いもんじゃないことは分かっている。今日将輝がした一番いい仕事は小林裕のケツに火を着けたことだ。




試合終了と同時に尻もちをついてやり切った感を出した将輝。そこに高木や三竿が真っ先に労いに来た。将輝自身が話していた司のメッセージもそうだし、若者のチャレンジをしっかりサポートしてあげる大人たちホント素敵。

片野坂さん、もしかすると深読みしすぎなのかもしれないけど、あなたが大分の未来として天皇杯等々力→国立とずっと一番近くで大事な試合を見させてきたあの高卒ルーキーがいま大きく羽ばたこうとしています。先日パナスタで対戦した時に一番早くにこの躍動を予感していたのは片野坂さんかもしれないね。本当にありがとう。


2人のアカデミー出身者に関することから始めたけど、一言で言ってこういう試合を待っていた。スコア的な完勝よりも大きくメンバーを変更しても変わらないサッカーが表現出来た。むしろフレッシュだった分より躍動感があった。何度も書いてしまい申し訳ないけど、下平さんの良かった選手は使う、良くなかった選手は一回外すの単純明快なやり方は非常に信頼している。若手がベテランのケツに火を着けてまたベテランが必死に走る。これこそが強いチームのポジション争いだ。4日後の大宮戦はまたガラッとメンバーが変わると思うけど、それでいいと思う。チームが勝ち続けているのならまだしも勝ったり負けたりが続いている間はどんどん選手を入れ替えればいい。ポジションを掴む気持ちの強い選手が勝ち残るのが正しい姿だと思っている。



今日はネットも良かった。千葉のプレッシャーが緩かったこともあるけど、この水準でやってくれればボランチがポジション争いの最大の激戦区になる。みんなタイプも違うから組合せの楽しみもあるしハイレベルな争いを期待したい。



北斗のFKが決まった瞬間の伊佐の雄叫びで毎朝起こしてもらえたらスッキリ起きられそうだ。呉屋を60分で休めて伊佐は今日も足をつるまで前線をかき回してくれた。これで大宮戦で長沢が頑張ってくれればチームとして良い方向に回っていくと思うんだよな。



写真に他意はございません。加入後最も良いパフォーマンスだった伊東。昨シーズン在籍した千葉の関係者からしたら「何だよ、こんなに出来んのかよ」ってきっと思ってるよ。今日は上がりよりも球際でしっかりと戦えるところを見せてくれた。伊東も連続して先発だったので大宮戦は休むと思われるが、果たしてここは誰がポジション争いをかき回してくれるのか楽しみだ。



藤本もリーグ戦初ゴールおめでとう!これでリーグ戦、カップ戦、天皇杯全てでゴール決めたね。あのシーンはパスの選択肢もあったと思うけど仕掛けてこその藤本だと思う。このゴールは間違いなく健太の心に火を着けたと思う。いい仕事だ。





北斗のFKが決まる直前に宇津元がファールを受けたプレーでピッチ上が少し殺伐とした時に、少し離れたハーフウェーライン上でペレイラとサウダーニャが雑談してたのとてもホッコリした。
「ミンナ、イライラシテルネ」「ソウダネ」



もう最近はこういうシーンを見るとネタかなと思ってしまうようになってきた。しかしほとんど同じ位置で見事に2本目に調整してきた北斗の直接FK見事だよ。まだ4月なのにもう目の前で3本も直接FKが決まるのを見せてもらったんだけど、今シーズン果たして何本決まってしまうのか。北斗は大分トリニータ史上最も多くの直接FKを決めた選手になりそうだね。





下平さんが指導者として注目されるきっかけとなったのが柏U−18でのクラ選優勝。その時のメンバーだったのが中川寛斗であり、小林祐介だ。尹監督がそれを知っていたのかどうかは分からないけど、先発機会があまり多くない小林が下平さんとの対戦でスタメンというのを見た時に意図があるのかなと疑ってはみたけど、そこまではなかったかな。



今シーズン千葉のNo.10を背負う見木友哉。昨シーズンオフの個人昇格人気No.1だと言っても過言ではないくらいの活躍だったし実際にオファーはあったと思う。千葉はこの逸材をよく見つけてきたと思う。彼は武蔵野のU−18出身なので個人的には注目して見ていたけど、そうでなければ大学4年間ずっと2部だった選手がここまでになるとは想像出来なかったと思う。順天堂大とか千葉県の大学なら練習試合で目に留まるなんてこともあったかもしれないけど、神奈川県の大学(関東学院大)だからね。本当によく見つけたと思う。



川崎、千葉と在籍クラブも似通っている高木駿と新井章太。背番号も同じ1で今日は色まで被った。この笑顔はそんなこと話してるのかもね。



3年半ぶりのフクアリ。本当に好きなスタジアム。なかなか北九州のスタジアムに行けないので「好きなスタジアムベスト10」の記事が書けないんだけど、フクアリはまず間違いなくエントリーする。



明日からフクアリ周辺でフェスがあるらしくコンコースからステージが丸見えだった。昨今の音楽事情に疎い自分でも分かる有名どころが出演リストに名を連ねてた。スピッツは見てみたかった。



犬っころ。どうして犬っころと呼んでしまうのだろうか。犬っころかわいい。





フクアリ名物サマナラでは宏矢とのコラボメニューを食べた。美味しかったけどサマナラはやっぱりナンかな。ちなみに一般開場から20分で売り切れてた。こんな写真じゃなくてピッチ上で宏矢を見たかった。



呉屋と田口は流経大柏高の先輩後輩。ちなみに2人とも流経大には進まず。



伊佐と末吉塁は大阪体育大の先輩後輩。末吉が4年生でNo.10だった時の大阪体育大は菊池流帆(神戸)、田中駿汰(札幌)、林大地(シント・トロイデン)、浅野雄也(広島)などがいてめちゃくちゃ強かった。



吉坂コーチと福満。意外な組合せのような気もするけど、ヴェルスパの時に繋がりがあったんだろうね。







楽しい試合後でした。さあ、これで大宮戦はメンバー発表から楽しみになってきたよ。ケツに火の着いたベテランたちが必死に戦うのがチームとして理想。若手が作り出した良い流れ。ここで乗らなきゃいつ乗るんだい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連勝が止まらないどころか始まらない(12節栃木戦)

2022-04-27 23:22:26 | マッチレポート22’
タイトルは下平川柳でした。お粗末。


今日勝ち点落とすとはちょっと想像していなかった。リーグ都合でルヴァンカップにエントリーさせられる補償としてのボーナスゲーム2試合(仙台戦、栃木戦)。こういうのを落とすチームが昇格出来るほど昨今のJ1昇格争いって甘くないと思うんだけど、認識が違ったかな。


あまり「たら・れば」は意味がないと思うけど、栃木と同じ条件でやってたら負けてたんじゃないかなと思う。栃木は前節ホームで首位独走の横Cに対して見事な試合運びであわや勝ち点3というところまで持ち込んだ。譲ったのはボール保持のみで試合の主導権、シュート数、球際、ほぼ全てで首位クラブを圧倒した。前半は自陣に引ききって攻撃を受け止める形を選択し、後半になると一気に前からハメこみにいき横Cにほとんどシュートを許さなかった。ただあの内容でゴールを奪えないことが栃木の今の順位なんだろうし、時崎監督も同様のことを試合後に話していた。栃木を見たのは開幕戦以来だったけど予想を裏切られる形でとても好印象だった。ただそれでも中3日で遠いアウェイ大分の地まで来ればコンディショニングも難しいだろうし、まあ勝つだろう、むしろ得失点差を少しでも広げたいくらいにしか考えていなかった。前半の呉屋のループが外れた時点ではまだ焦りはなかったものの、後半の長沢のシュートが外れたあたりで明確に嫌な予感を感じ取った。


前半はしっかりとボールを動かして相手の布陣を動かして少しずつダメージを蓄積させていく。あわよくば先制点くらいの試合の進め方は悪くなかったと思うんだけど、そうであれば後半開始からもっと明確にラッシュをかけてゴールを陥れにいくような迫力を見せにいかないと。時計が進むにつれて相手チームは勝ち点へのイメージが強くなっていきそれは最後まで戦う勇気へと変換されていくわけだから。あとは大分トリニータお得意のグズグズ試合に持ち込まれて勝ち点ロスト。平均年齢が高いとは思えない試合運びのまずさ。簡単に言うと引き出しが少なく、すぐにバテるという印象のチーム。賢さもパッションも感じられないチームを応援することほどしんどいものはない。早く改善して。


金沢戦、栃木戦と2つ続いた体たらくでレギュラー争いは完全にリセットされたと言っていいと思う。正直今日のスタメン11人でこの選手だけは外せないという選手はいない。全ての選手に多かれ少なかれ不満な部分がある。誰だかは忘れてしまったけど「リーグ戦は負けてるのでチャンスが来ると思う」というようなことを言っていた選手がいた。今日も負けたようなもんなのでもう選手はバンバン入れ替えてください。この点に関してだけは下平監督のやり方を信用しているので、千葉戦からどうぞドラスティックにやっちゃってください。もう危機感とかいう陳腐な言い訳いらないから。


これくらい押し込む展開は容易に想像出来たわけで、さらに栃木の守備が固くなかなかこじ開けられない展開も容易に想像出来たはず。金沢戦の教訓を活かしてなのか知らないけど、攻めてる時の重心が後ろに重すぎると思う。ずっと北斗と小林裕の併存はないと言い続けてきてるけど、前半はまだいいにしても後半になってもこじ開けられずにいる中で確か70分くらいまで小林裕が両CBの間に立ち位置を取って、ダイレクトにゴールを狙うプレーにほぼ関与しないとかそんな悠長なサッカーでこじ開けられるわけないだろと言いたい。CBの前でパスをさばくだけのボランチなんてただの贅沢品でしかないから今のうちにはその役回りは不要だよ。ここぞというところで前方向にパスを差し込んで、それで自分自身も前に行ってくれなきゃどうやって攻撃のリズムを変えるのよ。例え運動能力が劣っていたとしてもゲームを読む能力でチームを正しい方向に導くことこそベテランに求めたいところだけどそれも不十分で、今のチームにそんな贅沢品を起用してる余裕あんの?ちなみにこの「贅沢品」という表現は最新刊の「フットボール批評」で読んだばかりで、今日の試合を見ていてちょうどいい表現だなと思った次第。


非常に分かりやすくルヴァンカップで頑張った選手を軒並みベンチ入りさせた下平監督。意図は分かるけど、やはり也真人、伊佐、成豪あたりが揃って離脱すると手薄感は否めないなというのが正直な感想。也真人にはフクアリ凱旋をさせてあげたかったけど厳しいのかな。


自動昇格圏の仙台まで勝ち点7差。ちょっと前まで大騒ぎしていた大宮までも勝ち点7差。この位置をクラブとしてどう考えてるのかね。個人的には順位表上の立ち位置も気になるけど、それよりも本当にこのチームは良くなるのかねという心配の方が先に出てきてしまう。金沢戦の後に立てた「連戦だと勝てない」という仮説があっさりとさらに悪い方向にひっくり返されてしまいもはや「普通に弱い」という大胆な仮説を立てるしかないのかという思い。情けない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

序列を上げたのは誰か(ルヴァンカップGS5節鹿島戦)

2022-04-26 13:47:17 | マッチレポート22’
今いる職場のカレンダーが特殊で昨日から1週間がGW休暇で、本番のGW中はずっと勤務というイレギュラースタイル。単身赴任先から自宅に戻ってきたわけだけど、当然子どもは平日で学校に行っているのでやることない。何のためのGWかと憤りつつ平日の昼間に3日遅れでルヴァンカップ観戦。基本的に試合当日に記事を書きたいと思っているわけだけど、土日も仕事、プレミアもF1もゴルフも見たいでずっと後回しになってしまいました。


前節ガンバ戦の敗戦でGS敗退が濃厚になったため大会としての意味合いは大きく薄れた一方で、リーグ戦メンバーが連戦になるとからっきしダメという弱点を露呈し始めたため誰がそこに絡んでいくのかという意味合いでこの試合には大きな意味があったと思う。一応簡単に試合の流れだけは押さえておこうと思う。試合を決めたポイントというか全ては羽田の退場になるわけだけど、スローで見れば手がかかっているのは事実だけど鈴木優磨は自分から倒れているようにも見えるし下平監督のように怒りたくなる気持ちも分かる。ただ冷静に見るとあれ鈴木優磨は倒れなくても楽々ゴールだったわけで競りにいって触れずドフリーにしてしまった羽田の対応には大きな問題があると言わざるを得ない。勝敗にあまり大きな意味を感じない試合において考えるべきは主審のジャッジの質よりも羽田の対応がどうだったかだと思う。後半開始時点で「数的不利で同点」と「同数でリードされている」のどちらが望ましくないかはハッキリ言って分からん。羽田はこれでルヴァンの最終節が出場停止になるためもうラストチャンスは天皇杯しかない。相当な覚悟でトレーニングに臨まないと大分トリニータでの今シーズンが終ってしまうよ。


それじゃ誰がステップアップのチャンスを掴みそうなのか。個人的には上夷、弓場、宇津元の3人かなと思う。上夷はガンバ戦に続いて2試合連続で好印象だし、下平監督も名指しで挙げていたので千葉戦以降に早々にチャンスは与えられると思う。本人も感じていると思うけど千載一遇のチャンスを逃さないでほしい。弓場はこの試合で一気に評価を上げた。特に球際の競り合いで抜群の存在感を見せつけた。40分くらいだったか相手陣内で健太からのパスが短くなってこぼれたところに相手選手2人を同時に弾き飛ばして再奪還したプレーは圧巻だった。球際の強さは北斗や小林裕に明確に足りていない部分なのでここで弓場が序列を上げてきてくれると面白いチームになる。そして最後まで最前線で奮闘した宇津元も良かった。そもそももうリーグ戦には絡み出しているので後はどう結果を出すかの段階だと思うけど、ブエノにイエローを出させたプレーは特に良かった。羽田が抜けたところにDFを入れるため2トップのどちらかを下げる選択を迫られたわけだけど、セットプレーに勝機を見出すくらいしか普通に考えればないと思うので本来であればサムエルを残したかったと思うけど、サムエルもまだフル出場に耐えきれるコンディションではないんだろうね。


そのサムエル。試合後のインタビューで上夷が気になるコメントを残している。

「攻撃面でしっかりボールを収めたりしてくれる。コンディションはまだベストではないと思うが、やはり外国籍選手の強さがあると思うので、ここからまた試合を重ねてコンディションが上がっていけば、スーパーな選手になるんじゃないかと思っている。

この試合の中継陣がことさらにサムエルにボールが収まらないと連呼していたけど、決してそうは思わないしそれは実際に中でやっている選手のコメントからも分かる。特に38分の羽田→ネット→サムエル→奎汰→シュートの流れはこの試合で最も良い作りだったと思うし、まさか空中戦の競り合いだけでボールが収まるかどうかを判断してたりしないよな。36分のロストしたシーンでも自陣深くまで戻って取り返すこともしていたしマインド面もちゃんとしている。そもそもだけどJ2には関川クラスのCBはいないし個人的にはこの試合でサムエルへの期待感はまた少し上がった。やはり選手の生の声は貴重。トリテンももうちょっと試合後の選手の声を増やしてほしい。ちなみに上夷克典は2019シーズン最終節でオルンガ伝説の8ゴールを京都DF陣の一角として最も近くで体感した選手。何が「スーパー」なのかをよく知るだけにこのコメントは信憑性が高い。


PKストップのみならず良い飛び出しもあった西川。6失点で一度はスタメン落ちするも再度ポジションを奪い返すのは信頼の証。まだまだ成長の余地はある。更なるレベルアップを。復帰戦で上々の仕上がりを見せた奎汰。いわゆる「良い時の奎汰」だった。何よりも試合後のコメントから自信がうかがえるのが頼もしい。左SB争いは3番手、下手すると4番手からのスタートで激しさを極めているけど、わずかだとしてもどこかでチャンスは来ると信じて日々鍛錬を。司も短い時間ながら復帰。宇津元への長いパス、カウンターの起点と存在感を見せた。司のプロ初ゴールはカシマスタジアム。あれから16年まだバリバリの戦力として大分に貢献してくれているのが嬉しい。司の若い頃とイメージのダブる屋敷優成との連携でゴールが生まれたりしたら涙してしまうかもしれないな。


今週末から今の大分トリニータにとって大きな課題である連戦が始まる。この試合でアピールに成功した選手たちを筆頭にチームの底上げなしに順位の上昇はないと言い切っていいと思う。勝負のGWが始まる。


最後に、鈴木優磨は嫌いだけど2点目の後のアクションは嫌いになれないんだよな。あれで奮起しない後輩はいないと思うし、西川を脅かした染野唯月による2回の猛チャージもそれで引き出されているんじゃないかなとまで思っている。キャラクターと魅力は紙一重なのかもしれないね。ま、でも嫌いだけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この試合から何を見出せと?(11節金沢戦)

2022-04-20 22:44:44 | マッチレポート22’
次の栃木戦はボーナスゲームで100%勝つので大事だったのはこの試合。それでこのぐうの音も出ない完敗。弱すぎ。


まずは誰も彼も連戦を言い訳にするのはやめよう。誰でも分かるけど中3日はどちらも同じ条件。「勝ってるチームはいじらない」だか何だか知らないけどこの11人がベストだと考えたのは誰でもない下平監督なんだから、もしそれで動きにキレがなかったのなら、スタメンを3枚替えてきた金沢よりも動きが重たかったのなら、それは下平監督に能力がないだけの話で連戦という言い訳でうやむやにするのは本当によくない。ましてや下平監督は先の11連戦が終った後に誰に耐久性があるのが分かったと言ってたわけだから。連戦を言い訳にするのはあまりにもダサすぎるし、問題の本質を隠してしまうことになりかねない。


試合後の下平監督のインタビューでこういうチームスタイルだからカウンターで狙われるのは仕方ないみたいなことを言ってたけど、1失点目の問題って本当にそこかな?誰一人として危機感を感じて全力で戻っている選手いないよね?全員がジョグでまさかあんなに鋭いパスが出てくると思ってないよね。DFラインはGKが出てくるだろうと勝手に相手選手を預けて、GKは中途半端に出てきてゴールはガラ空き。これを絶望的な失点と言わずして何が絶望的な失点なのか。ただね、まだこの失点で目が覚めればいいよ。でも2失点目も1失点目に負けず劣らずひどい。2失点目のハイライトをペレイラ中心で見るととても勉強になるよ。サッカーの辞書があって「ボールウォッチャー」という項目があったら多分このシーンが採用されると思う。自分のマークの選手に注意を払うことなくボールだけを見て、挙げ句の果てに前に入られて競ることすら出来ず。オレが番記者なら今日のペレイラには良くて4点しか付けない。下手すりゃ3.5点だよ。まあさらに百歩譲って2失点目で目が覚めれば残り時間もあったしまだ良かったと思うけど、もはや想像すらしてなかった3失点目。ハッキリ言うけど、チームスタイルがゆえの許容すべきカウンターからの失点じゃないからな!これは断じて言うけど、絶対に違うからな!もし監督自身がそんな甘い見方なら昇格とかマジで夢のまた夢だぞ。自分たちが目指す方向性はそんな崇高なもんじゃないぞ。もっと謙虚になれ。


警戒していた通りに軽率なロストで試合を終らせかけたネット。ただあのシーンで自分は「ファールすんな!」と叫んでいた。実際にネットは相手のユニを掴みかけていたし、あそこでファールしたら100%退場。完全に試合は終っていた。「ファールすんな!」は例え3点目を取られたとして数的不利になるよりはまだ可能性があるという極めて次元の低い話。とりあえずネットがもう切り札でないことは明らかになってしまったので昇格を諦めないのなら哲平さんは夏に向けてボランチをリストアップしておいてよ。サムエルはどうかな?ここから化けることあるのかな。まだ分からんけど、そこそこで終りそうな感じだよね。だからあれほど言ったんだよ、哲平さんはブラジル人選手の補強禁止って。失敗に失敗の繰り返しじゃないのよ、もうやめなよ。


負けたわけだから何を言われても歯を食いしばって耐えなきゃいけないのは分かってるけど、柳下監督からは「スペースはたくさんあるから使おう」とか、決勝ゴールを決めた林選手からは「後半はボランチのところを閉めておけば相手はパスコースないから」とか言われんの屈辱でしかないよ。耐えるしかないけど....


下平監督、いつになったら止まらない連勝というのはやって来るのでしょうか。徳島戦、岩手戦と確かに連勝はしたけどさすがに2連勝で止まらない連勝とは言わないでしょ。あまり攻撃する気のなかった徳島は無失点に抑えたものの結局11試合中10試合で失点。繰り返しになって申し訳ないけど、下平監督のインタビューを聞いてて腹が立つのは「人数をかけて押し込むチームスタイルだからカウンターを食らうのは仕方ない」みたいなスタンスで話をすることだ。もちろんそういう側面もあるのかもしれないけど、それは毎試合2点も3点も取って、たまにカウンターで失点して負ける時があるチームの監督が言うことだ。11試合で16ゴールは少しは取れてる方かもしれないけど、2ゴールよりは1ゴールの試合の方が多いわけでこんだけ失点してたら順位は上がらないわけよ。


バランスを改善するのか、あなたが今とっているスタンスのようにカウンターやむなしの攻撃力を発揮するのか、早く何とかしないと。もうシーズンの4分の1終っちゃったからね。今日の試合からは期待のかけらすら見出すことは出来なかった。栃木戦はマスト。千葉、大宮、山形の3連戦でどう勝ち続けていくのかをじっくりと見させてもらうよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野村直輝は突然に(10節岩手戦)

2022-04-17 00:58:30 | マッチレポート22’



予想はしていたけどやっぱり試合前に選手たちがベンチコートを脱いでホームユニ姿になった時は気分が高揚した。たまにでいいからこういう機会あってほしい。岩手さん、白ユニ採用ありがとうございます。



突然にやって来た野村直輝の復帰戦。正直ノムに関してはかなりケガが多いから戦力としては見積もりづらく+αくらいに見ておくのがちょうどいいと思い始めていた頃に突然やって来た野村直輝の復帰戦。大黒柱の也真人が離脱中に戻ってきてくれたのはまさに+αとして最高のタイミングだったんじゃないだろうか。


キックオフ前は少しナーバスな表情も見せていた。いきなりスタメンで戻ってきたことからも分かるようにコンディションは良さそうだった。そしてチームが攻めあぐねていた時間帯にそれはそれは野村直輝らしいフェイントとシュートで嫌なムードを吹き飛ばしてくれた。


みんなからのワチャワチャの後は地面にひれ伏すように喜びを噛み締めていた。このシーンを見てここまでノムも苦しかったんだなということを改めて感じた。選手が全員出られる状態なら相当選手層は厚いわけで無理をしないでいいからチームが苦しい時に今日のような活躍を期待したい。

香川の不在も1試合だけだったし、もしかすると今日は成豪がお休みの番だったのかもしれないね。そうであれば、少しずつ疲労を抜きながら無理をさせずにチームのコンディションを上げていけるかもしれない。成豪も調子が良かったけど今日くらいスペースのない試合展開だとノムのようなタイプの方が向いていたと思うし、そういう意味も込めての人選だったのかもしれないね。



思ってたよりも随分とあっさりとしているなと思った秋田(豊)グルージャ。やっぱりそんなことなかったね。楽勝ムードから一転、最後はヒヤヒヤしっぱなしだった。岩手の勢いが落ちなかったことをほめるべきなのかもしれないけど、一方で我々にまだ試合をコントロール出来る力がないのも事実だと思う。3点目が取れるに越したことはないけどそんな簡単なことではないから、例え取れなかったとしてもあれだけボールを保持出来たわけだからもう少しうまく時計を進めるような試合運びが出来ればもっと良くなるんじゃないかと思う。まあ向上の余地があるということだ。



北斗の直接FK美しかった。横から見ていてシュートスピード自体は遅めだなと感じたんだけど、あれだけ厳しいコースに飛べば入るもんなんだね。今シーズンだけで既にもう2本も目の前で直接FKのゴールを見せてもらって眼福すぎる。この笑顔でみんなを引き連れてる感じ最高だな。




北斗のゴールが決まった後に控えの選手たちで改めてその映像をチェックしていた。決まった瞬間にみんなで「おー!」というリアクション。良いムード。



パナスタでのルヴァンカップを予定通り60分で退いて今日も元気に走り回った伊佐。健太からのラストパスあとちょっとだった。



健太良かった。何本か縦への突破があった中で単純にスピードでぶっちぎるんじゃなくて、ちゃんと相手の重心移動の瞬間を見逃さずに完全に外した突破があった。あれは見事だったし健太の進化を感じる。ちなみに伊佐からのボールが欲しい時は「伊佐くん」呼びだった。「伊佐!」でいいんじゃない?



メインスタンドから見える雪山。4月中旬でまだこんなに雪が残っているところに岩手が北東北であることを実感する。このスキー場多分まだ営業してるよね。位置的に夏油高原スキー場と思われる。イサスタで小林裕も言ってたけどやっぱり岩手は遠い。今回はさらに盛岡ではなく北上開催。大分県で言えば佐伯開催みたいな感じだからチームにはさらに負荷がかかったことだろうね。水曜日のルヴァンカップが終った後に大阪で集合して調整をしてから岩手入りしたとのことでかなりイレギュラーな動きだったと思う。帰りは仙台空港発18時50分の福岡行きに乗っていたので、福岡着21時頃で大分着は23時頃だから選手たちも本当にお疲れだよね。この難しいアウェイゲームで勝ち点3取れたことは内容を置いておいても評価出来ると思う。



同点ゴールを決めた色摩雄貴。見事なダイアゴナルランからペレイラの前に入ってワンタッチゴール。横C戦で山下諒也に決められた時にかつて関東大学リーグの小兵アタッカー特集やってみようと思っていたと書いたんだけど、まさかまたその小兵アタッカーに決められるとはね。自分の目をほめてあげたい一方で言霊感が出てきているので今度紺野和也と対戦する時があったら十分に注意しよう。


東京学芸大卒3年目。つまり宮地裕二郎の同期。4年時は宮地くんがケガで不在の時はキャプテンも務めていた。ちなみにこの試合は3年前のGW、ムサリクでの関東学院大戦なんだけどこの試合のスタンドに上本大海スカウトが来てたんだよね。対戦相手の関東学院大にはもう個人昇格待ったなしの見木友哉(千葉)もいたし、この試合どう観てたのかな。



GKの野澤大志ブランドンは沖縄出身でFC東京のアカデミー育ちの19歳。


高校2年くらいでもう既に190cmを超えていた逸材。この若さでJ2で経験を積めているのは本当にいいことだと思うし、FC東京、岩手、本人とまさに「三方よし」の素晴らしい移籍だと思う。GKは出場機会を求めてどんどん移籍した方がいいと最近思うようになってきた。



念願の初キヅール。正面から見るとこんな感じなんだぜ。もはや何なのかさっぱり分からない。


大分ゴール裏と交流するキヅール。


グッズはステッカーを2種類購入。かわいい。


チアリーダーたちとおもてなしの踊りを披露するキヅール。絵面がとてもシュール。


このチアリーダーの皆さんはこう言っては失礼だけどなかなかのクオリティでした。







試合前はお花見スポットの北上展勝地へ。この時期に「北上 観光」で検索すると展勝地しか出てこないと言っても過言でないくらい北上市一帯では有名な北上川沿いの桜並木。五分咲きくらいだったけど本当に美しかった。今日の試合が北上でなければ訪れることはなかったと思うから、こういうところに来れるのもフットボールツーリズムの魅力だなと再認識した。

今日は朝5時に出発。行きが自家用車→飛行機(いわて花巻空港着)→在来線→シャトルバス、帰りはシャトルバス→新幹線→在来線→飛行機(仙台空港発)→自家用車で22時に帰宅。途中にお花見とサッカー観戦をしてもこの行程を日帰りでやり切れてしまうところに日本の公共交通網の素晴らしさを実感する次第。

そしてさすがに眠すぎるので何か書き忘れている気もするけどもう限界です... 本当に楽しかった....
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はがれ落ちた勝ち点3(ルヴァンカップGS4節ガンバ戦)

2022-04-14 02:13:48 | マッチレポート22’



取り損なったとか取りこぼしたとかいう感じは全くないんだけど、弓場将輝の背番号が試合中にはがれるという珍しいシーンに遭遇したので、はがれ落ちた「3」と勝ち点3を何とかうまく絡めたかっただけでタイトルに深い意図はないです。








サポーターなんていうのは勝手な生き物で「カップ戦は結果を抜きにしてリーグ戦で出番のない選手がチャンスを掴む場だ。だから思い切ってやってほしい。」なんてことを気軽に口にするわけだけど、実際のところそんな簡単にいくわけはなくて、ましてや今シーズンはディヴィジョンが上のクラブとの対戦しかないわけで、これくらいの敗戦は普通に受け入れないとなという思い。ただこれでカップ戦も4試合を消化。戦力の見極めについてどんどんと輪郭がハッキリとしてきた感がある。



今日一番アピールに成功したのは上夷克典じゃないだろうか。リーグ戦のレギュラーがペレイラと三竿で固まりつつある中で3番手争いを決めるための試合かと思ってしまうくらいに最終ラインのスタメンは全員CBタイプの選手だった。下平さんの中では今のところ坂が3番手という感じだけど、決して上がりなどがスムースに効果的に出来ているかというとそうでもないけどサイドバックとセンターバック兼用でいけるのなら上夷をベンチに置きたくもなるんじゃないだろうか。一方で決勝点を献上してしまった小出。個人的には右SBの1番手評価だったんだけど、ミスは仕方ないにしてもちょっと元気もない。うまい選手ではないことは分かっているから小出の魅力の部分が出てこないのであれば正直使いづらいだろうなと思う。下平さんが今後どれくらいやる監督なのかはまだ評価しづらい状態だけど、唯一選手のチョイスに関してだけは自分の感覚と合うことが多いなという印象で、非常にシビアだ。その観点でいくと今日のハーフタイムでの小出の交代は非常に重たいと思う。3日前に70分出場している怜さんは出来れば使いたくなかったと思うけど、それでもハーフタイムでの交代を断行したのは重い判断だと思う。羽田健人については単純に交代する選手がいなかったから最後まで出場しただけと思っている。羽田の低調なパフォーマンスは去年までの出来を考えると本当に残念で仕方ない。



今日のネットのフル出場を見てみなさんはどう感じたのだろうか。鋭い縦パスも力強いキープ力も見せてくれたかと思えば、信じられないくらいに軽いロストもする。仙台戦の直接FKのような飛び道具も持っている。もしかするとポジティブな反応が多いのかもしれないけど、個人的には仙台戦のFKをピークに少しずつネットへの評価が下がり続けている。正直恐い。現在のレギュラー陣に他にも恐いと思う選手がいる中でかつチームの完成度がまだ低い状態でネットのようなロマン要素を取り込む余裕はないと思う。どちらかと言うと派手さはなくてもガチガチの固さを見せてくれるような外国籍選手の方が良かったと思っている。ただその思いも50:50くらいだし、もちろん良い方向に裏切ってほしいと思ってるけど、今のところは恐いなという感覚の方が強い。



逆にヨドコウでデビューしてものすごい低いところから始まったサムエルの期待値は少しずつ上がってきている。もう味方が疲れていてまともに組織として機能していない時間帯での投入だったから難しかったと思うけど、ガチャガチャしたところから強引に抜け出してくるところとかちょっと面白かったな。ただプレーが切れるたびに肩で息をしている様子だったので、コンディションアップが当面の最優先事項だろうね。





そして佐藤丈晟くんはデビューおめでとう。呼ばれてからなかなかボールが切れずにわずかなプレー時間しかなかったけど、プロのピッチを踏めたことは大きな経験になるよね。昨年夏の天皇杯群馬戦で既にトップチームデビューは飾っているわけだけど、やっぱり正田醤油スタジアムとパナソニックスタジアムじゃまるで違うよね。ちなみにその群馬戦の時も他のアカデミー所属選手たちに先んじてピッチに送り込まれたのは佐藤くんだったね。「持ってる」かもね。






マッチアップしたのは代表キャップもある藤春だからね。本当に自信を持っていいと思うぞ。





一方で残念だったのは保田堅心くん。後半途中で弓場将輝が痛んだところで一度は呼ばれてユニフォームに着替えるも直前で何とか将輝が戻ったため再度アップに戻ることに。この時は伊佐も高校生のデビューを笑顔で送り出してあげていて、「良い雰囲気だな、頑張れ!」と思ったんだけどね。


でもルヴァンカップは全試合ベンチ入りしているし必ずチャンスは来るから最高のコンディション作ってその時に備えてほしい。保田くんのボール奪取能力には注目している。



スコア的にも何とかなったような試合だったと思うんだけど、2点目が入ったところで実質試合は決まってしまった。2点目を決めた佐藤瑶大は明治大出身の2年目のセンターバック。かなりのストロングヘッダーでゴールが決まってから何で怜さんがマークなんだよ、完全にミスマッチだろと思ったんだけど、前半はちゃんと小出がマークだったんだよね。こういうところも少しチグハグなんだよな。小出→怜さんの時点で想定外だからセットプレーのマークを整理するほどの余裕はなかったんだろうな。ちなみに佐藤瑶大の2つ上が上夷克典で、さらにその2つ上が小出悠太。明治大出身センターバック大集合の一戦でしたな。



今日個人的に楽しみにしていたのがガンバの中村仁郎のプレー。最後の最後にわずかに反対側の方でプレーしているのがちょろっとだけ見れたけど、2点リードになった時点で片野坂さんにはもっと早く投入してほしかった。


彼は2018年のクラ選U-15で初めて見て、そのドリブルの強烈さに度肝を抜かれたところからずっと気にしてる選手。高校生になってガンバのU-23でJリーグデビューも果たしもう年代別代表の常連だ。中学生の頃は久保建英っぽいドリブルでゴリゴリ前進してたけど、今日見る限りだとけっこう裏抜けなんかを狙ってたね。




試合後は代表合宿で一緒だった屋敷優成とご挨拶。



下平隆宏と片野坂知宏。両雄並び立つ。




何だこの並びの違和感のなさは。


怜さんと握手する片野坂さん。






上村コーチも選手たちと旧交を温めていた。特に昨シーズン控えに回ることが多かった選手たちと特に仲が良さそうだった。



試合前のイベント(Youtube配信用らしい)でガンバOBとして岡本英也が呼ばれていた。Jクラブもどんどん歴史を積み重ねていけばこういう企画が出来るようになるわけだし、これはとても良いなと思いながら観ていた。昨シーズンで引退した岡本は今は寝屋川の不動産会社で働いているらしい。現役最後はMIOびわこに在籍していたので昨シーズンのJFL最終節で岡本の現役最後の試合は現地観戦した。大分には半年の在籍だったけど、センスを感じる良い選手だったよね。ちなみにガンバでのプロデビュー戦の相手は2008年の大分だったらしい。


このイベントのMCは仙石幸一さん。ガンバのスタジアムDJとして本当に長いよね。彼は普段は滋賀のFMでしゃべっているのでスタジアムでその声を聞くと、滋賀県民としては非常に耳なじみがいい。むしろ普段ラジオで仙石さんの声を聞いていると急に「ガンバァァ、オーサカッ!!」と言い出すんじゃないかと思うくらいにガンバのスタジアムDJとしてその声は定着したと思う。大分も是非かつてのOBを呼ぶ企画やってほしい。特にサッカー界から離れた人。



大分の試合としては3回目のパナスタ。やっぱり本当に良いスタジアムだよね。ただ今日は暑かったこともあって改めて駅からの遠さにうんざりした。パナスタよりも少しサイズは小さいけど、駅前という点でサンガスタジアムの方が現在国内最高峰かなと思う。早く大分の試合がサンガスタジアムであるといいね。


チームは中2日で今度は岩手県は北上市へ。監督をはじめスタッフは明日大分に戻って、その翌日にはもう岩手県に向けて出発と本当に忙しいね。今日の試合がリーグ戦メンバーへ影響を与えるようなものではなかったことは残念だけど、リーグ戦メンバーはしっかりと連勝目指して戦ってほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑熱順化(9節徳島戦)

2022-04-10 22:04:53 | マッチレポート22’
まーしょっぱい試合だこと。試合中ずっと「勝てばいいのよ、勝てばいいのよ」と呪文のように唱え続け、迫り来る睡魔と戦いながら何とか90分戦い通したよ、オレがね。


みんな試合中寝た?寝たでしょ?ポカポカ陽気で絶好の昼寝タイムだったもんね。今日は宇治まで大学サッカーを観に行ったけど、多分大分より暑い25℃くらいの気温があったけど、大学生の活気あふれるサッカーに眠気なんて微塵も起きなかったよ。プロサッカー選手のみなさんはもっと頑張ろうね。


大分も記録を見ると20℃超えで1週間前と比較すると5℃近く上がっていてまだ体が暑さに慣れていなかったがゆえのダルい試合だったということで理解はしておきますよ。こういうのを暑熱順化というらしい。ダルいサッカーを展開してたのはうちだけじゃないし、今日に限っては暑さに適応しづらかったということにしておきましょう。ちなみに今度の水曜日の大阪は24℃、日曜日の北上は14℃と色々と大変だけど、気温を言い訳にするのは1回限りにしてね。


引き続き也真人が離脱中でさらに香川もメンバー外。調子の良さそうだった怜さんが左SBに入ってそれ以外は固定。サムエルもついにリーグ戦のベンチ入り。徐々にコンディションが上がっていると信じたい。ボールを持てどテンポもスピード感も上がらず、よく言われる「各駅停車のパス」ばかりで何かを起こそうという意図はほとんど感じられなかった。あらゆるプレーの精度は低く、判断スピードも遅いから試合全体がグダグダの極み。それは徳島も同様で両チームがこの順位に沈んでいるのが納得の本当にダルい試合だった。ただ「勝てばいいのよ」とずっと思ってたし、3枚替えから少し勢いが出始めていたから、あのCKは来そうな雰囲気がしていた。解説のナントカっていう人も言ってたけど、しっかりと縦に横に降り続けて最後に長沢サイズの選手が飛び込んで来ればそりゃ決まるよ。今シーズンはセットプレー時にシンプルに長沢に期待が出来る。


今日の試合で気になったのは相手のアンカーポジションの選手(櫻井)を離してしまうことが多かったこと。相手の精度不足に助けられることが多かったけど、我々の2トップとダブルボランチのライン間で受けられてしまうことが多かった。あれを例えばサイドハーフの選手が捕まえに行こうと絞って対応すると今度は逆サイドに大きく振られてしまうことが容易に想像出来る。双方に動きにダイナミックさが欠ける試合だっただけに何となくグズグズのうちにうやむやに出来ちゃったけど、アンカーを置く立ち位置のチームはたくさんあるから2トップを縦関係にして下の選手が監視するとか、ボランチを縦関係にして捕まえに行くとかもう少し対策を考えたい。グズグズの試合だっただけにあそこは大分のほとんどの選手をよく知る長谷川雄志に出てこられた方が嫌だったかな。


あとちょっと気になるというか恐いのがペレイラのファールもらいたがり。今のところ全部吹いてもらってるけど、一度でも吹いてもらえなかったら即大ピンチのポジションだということ忘れないでね。いつかやらかしそうで恐い。


徐々に順位表なりの結果が出るようになってきてリーグ内の立ち位置も固まり始めた。同じようにやってもヴェルディには負けるけど、徳島に勝つ。これが今の我々の実力。ここから勝ち点の積み上げとチームのブラッシュアップをどう並行してやっていけるかが鍵だと思う。爆発的に勝てる感じは今のところ全くない。自分のところも不甲斐ないけど、それに見所なく負けちゃう同期の徳島さんもけっこうやばそうね。3月に続けて観ていた時は結果が伴わないだけでなかなか見応えのあるサッカーを展開していた。特に即時奪還の局面は迫力あってかつ効果的だなと感じながら観ていた。2節岡山戦とか、3節ヴェルディ戦なんかはかなり面白かった。ただそこから全く浮上せずにここに至ってるみたいだね。大宮戦はノーカンなので今シーズンリーグ戦未勝利。大宮戦はノーカンなので8試合で4得点5失点と完全にチーム作りに失敗したと言っていいだろう。今日実際に徳島と手合わせをしてみて順位表上の数字通りのチームだなというのを実感。J2降格とJ2残留でポヤトス監督は「ニセモノ」だった感がプンプンしてきてる。徳島はここが正念場かな。どうでもいいけど。


最近は週末にやりたいことがたくさんあるのに週末が休みじゃなくてつらい。さ、アイロンかけながら上田桃子の優勝観て、プレミア頂上対決にハシゴするかな。とにかく勝って良かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妥当すぎた結果(8節東京V戦)

2022-04-03 23:56:19 | マッチレポート22’
いまのヴェルディに勝てるとは思っていなかったので勝ち点1でOKと思っていた。ただ正直に言って予想していた以上にやれたと思う。特に前半30分くらいまでは。でもキッチリと負けた。琉球やコンディションの整っていない仙台になら勝てるけど、自動昇格圏をうかがう好調のヴェルディには勝てない。勝ち続けているチームとやっと勝てたチームの差がモロに出た試合だった。予想以上にやれてたと思うけど、突き付けられた現実にはかなり悲観的にならざるを得ない。自分たちで設定した勝ち点84ペースに戻すにはここから7連勝が必要。8試合で2回しか勝てなかったチームが7連勝することの難易度は言うまでもないけど、その7連勝目が第15節なのでもうシーズンの3分の1超が終っている。時間はあるようでない。ちなみに7連勝は出来ないと思う。


予想通りハイプレスで襲いかかってきたヴェルディ。片野坂さんの頃からそうだったけど、ボールを持ちたい我々に対してひっくり返されることを嫌ってGKまでプレッシングに来るチームはかなり減ったと思う。でもヴェルディはそこまでやってきた。そして意外なことにそれをはがすことが出来た。個人的にはヴェルディくらい勢いよくかつ迷いなく来られたら多分我慢出来ないだろうなと思っていたので、そこをしっかりとはがせたのは収穫だと思う。さらに前半10分くらいでプレスがハマらないと見極めたヴェルディはアタックするラインを少し下げた。前節も指摘したけどこういう相手の変化に対応することがめっぽう弱い大分だけど、そこにも対応してチャンスを作り出すことが出来た。だからこそ長沢1本、呉屋1本のチャンスを決めなければいけなかった。もし大分に勝ち筋があったとしたら早い時間帯での先制しかなかったと思う。ただやっぱり「たら・れば」は逃げだと思う。「決めてたら勝ったかも」ではなくて、「外したから負けた」んだよ。「決める」ことを競う競技において「決めてたら」って何だよって思う。


ヴェルディと比較するとやはりひ弱に映る我が軍。J2に来ると多くの解説者たちが大分のサッカーをほめてくれる。うまいのかもしれない、賢いのかもしれない。ただひ弱に映る。失点シーンが象徴している。下がった位置でドリブルを始めた佐藤凌我。右サイドを圧縮させてから中へ戻っていく。この間に全く寄せられない小林裕。挙げ句に中に絞っている新太の真上を通されるサイドチェンジをあっさりと許してしまう。後付けでもなんでもなくこのパスが通った時点で今日一番の「あ、ヤバい」という思いがよぎってそれは現実となった。確かに北斗も小林裕も素晴らしい選手だ。ただ今シーズンずっと言い続けているけど、昇格を狙うのならこの2人の併存は成立しないと思っている。攻撃面でのひ弱さ、守備面でのひ弱さの両面において。この点に目をつぶってでもやるのならもっと圧倒的にポゼッション出来るようでなければダメだと思う。ヴェルディから30分ポゼッションしただけで驚いてしまうようなレベルでは話にならない。ただ一番ヤバいのはあのシュートを足で止めにいく高木だけどね。高木に信頼が置けないのはこういうとこ。


前節の記事で予想した通り全試合失点よりも全試合得点の方が先に止まった。勝ち点84って21勝21分0敗ペースで到達する勝ち点なんだよね。8試合で12失点ってどう考えても取られすぎなんだよ。じゃあ、得点力とのトレードオフかって言ったら得失点差±0だからね。「連勝が止まらなくなる(by下平監督)」には大きなきっかけが必要に思うよ。「やってることは間違いない」で時間が経過していくのはもう「ゆでガエル現象」でしかないと思うけどね、昇格を目指すのなら。


「初物」に弱いね。これまでもプロ初ゴールを許すことの多いチームだったけどプロ初先発の選手に完封を許しちゃうという攻守ともに「初物」に弱い。ヴェルディのGK佐藤久弥がプロ初出場で前節は長沢祐弥が出ていたのを見てふとある試合を思い出した。


2018年の秋に当時早稲田大の小島亨介の獲得が発表され楽しみにリーグ戦を観に行った。




その時の第1試合明治大−順天堂大の試合で先発していたのが長沢祐弥(明治大・4年)と佐藤久弥(順天堂大・2年)だった。





個人的な印象だと長沢よりも1年から順天堂大のレギュラーとして試合に出続けていた佐藤久弥の方がすぐに試合に出そうと思っていたので、ルーキーイヤーに出場機会がなかったというのを聞いて少し意外だった。前半に長沢駿が引っかけたところからもっと精神的にプレッシャーをかけたかったね。


ちなみに小島が出ていた第2試合で相馬とマッチアップしているのが今日もCBでフル出場していた谷口栄斗。当時まだ1年生。


さらにこの試合のレフリーが御厨さんで、それに抗議している6番が浦和の明本という何とも盛りだくさんな2試合。やっぱ関東大学リーグって本当にタレントだらけの魅力的な大会なんだと再認識するとともに、何であんなに人気ないんだろうと思ってしまう。


連戦はそれは確かに連戦なんだけど、昨日今日決まったことではなくて言ってしまえばもう昨年から決まっていたこと。それに対応すべくチームを作ってきたわけで、結果の出ない今ことさらに「連戦連戦」言うのは言い訳じみてやいないかい?今月だって週中に試合ないのは今週だけだよ?それでまた「連戦連戦」と言いながら負け続けるのかい?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呉屋すごい(7節仙台戦)

2022-04-01 00:04:21 | マッチレポート22’
タイトルを「呉屋すごい」か「すごい呉屋」にするかで迷いに迷った結果、濁音から始めた方が決まると思ったので「呉屋すごい」にした。語彙が豊富すぎるとこういう時に逆につらいよね。








いきなりサッカーと関係のない写真からで大変恐縮ですが、昨日は久々に「遠征ってやっぱ楽しいなー」ということを実感したので酒と飯の写真から入っちゃいました。東京からだとパッと行けちゃう仙台。泊まりで遠征行ったのもしかすると初めてかもしれないな。年をとったからなのか、東北の魚がうますぎるのか、多分どちらもだと思うけど滅多に飲まない日本酒を自分から注文しちゃうというね。で、めちゃくちゃうまいというね。酒も魚もホントうまかったなー。





ということで本題に入ります。年度末、平日、新幹線不通という三大障壁を乗り越えてユアスタに集まった大分サポーターは100人は超えているように見えた。自分も年度末に半休取るのはちょっと気が引けたけど、今シーズンはあっという間に終ってしまうから水曜日が定休日の職場にいる今、この試合を逃さない手はなかった。結果的に素晴らしい試合を見ることが出来た。





まずは対戦相手の仙台。ここまでの仙台の試合を観ていて感じたことは2つ。「遠藤康のチームであること」と「GKが不安定」だということ。もう梁勇基のチームではなく、完全に遠藤康のチーム。水戸戦や山形戦は遠藤の力で勝ち点1を3に押し上げていて加入からわずか数試合で絶大な存在感を放っている。ただ逆に言うと我々より上の順位にいるわけだけど、そのチーム力で出せる最大限の勝ち点が今の勝ち点だと思うので、この先もプレーオフ圏に入れるかどうかくらいの順位をフラフラするんじゃないかなと思っている。あとはここまでの6試合で先発してきたGKの杉本大地が非常に不安定だったので、前節町田に完敗したタイミングで先発GKを入れ替えてきたのは納得だった。ただ皮肉なことにこの試合の勝敗を決定付けたネットのFKに至る一連の流れで杉本だったら「伊佐は蹴らない」という判断が出来たかもしれないから勝負の綾が何なのかは本当に分かんないもんだよね。

あとは前節町田戦で負傷した中山仁斗が不在だったのは我々からすれば本当にラッキーだった、個人的なこれまでの認識だと中山も皆川も赤崎も富樫敬真もみんな同じくらいの恐さのアタッカーという印象だったけど、今シーズンちゃんとJ2を見ていると中山仁斗の点を取る感覚の鋭さに驚かされた。水戸2シーズンで25ゴールというのは後から知ったわけだけど本当に納得。ただ不在選手の影響度合いで言えば我々も同じ、いやもっと大事な選手がいなかったわけでラッキーラッキー言うのもちょっと違うかなとは思う。

ただアウェイながらもコンディション面で有利だったのは我々なのでこの勝利が今後の何かを担保してくれるものではなく、ひとまずこの試合に勝てたことだけを喜ぶくらいのスタンスがちょうどいいのかなと思う。この週末ルヴァンカップ→週中リーグ戦の流れは4月の下旬にももう一回あるので、下平監督が水戸戦のような失態を繰り返さなければ勝ち点3を積める可能性の高い試合がまたやってくる。ルヴァンカップ参戦も悪いことばかりじゃない。


細かいニュアンスは違うんだろうけど4-4-2をベースにサリーダでビルドアップするというところまで全く同じだった仙台と大分。ボール回しの中で比較的早めに結論のパスを出してた仙台とじっくりことこと煮込んだ大分。コンディション面でジワジワと相手を走らせておきたかったからこのやり方は良かったと思う。仙台の結論が早かったのも周りから寸断された状態のSBにボールを追い込めていたというのもあったと思う。前にも少し書いたけどシーズン前に抱いていた下平監督が目指すサッカーから離れていけばいくほど勝ち点が積み上がっていくような気がしないでもないけど、まあ監督もチームもまだ最適解を目指して暗中模索といったところなんでしょう。


全試合得点全試合失点継続中。失点は仕方のない範囲かなとは思うけど、相手の布陣変更に対応しきる前の時間帯に決められてしまったというのがやはり少し引っかかる。これは前シーズンからの継続課題だと思うけど、相手の変化にいち早く気付いて対応策を全員で共有するという作業がこのチームはとても弱いと思う。全試合得点と全試合失点のどちらが先に止まるかは実はめちゃくちゃ大事なポイントだと思っている。それこそ今シーズンの先行きを占うくらいに。ということで「全試合得点が先に止まる」に100万ジンバブエドルをBET。





この試合は呉屋を見ることが試合前からの最大のテーマだった。水戸戦、山口戦、鹿島戦とどれも現地で見られていないんだけど、リアルストライカー感満載のゴールを連発していて、いよいよ調子の上がってきた呉屋を見るのが本当に楽しみだった。さらに前節はゴールはないものの労を惜しまないディフェンスも見せてFWとしての総合力の高さを存分に見せつけている。これまでも感じることがあったけど、改めて意識しながら見ても試合前のシュート練習での呉屋のシュートは迫力が違う。そしてその期待に応えるように目の前で「これぞまさにストライカー!」という気持ちの良いゴールを見せてくれた。「利き足は右」という相手がインプットしていたであろう情報をあざ笑うかのような鋭い切り返しと、鹿島戦あたりから「本当の利き足は左なんじゃないか」と思ってしまうくらいに逆足のシュートが正確だ。

成豪の先制ゴールもそうだったようにこの試合では長沢へのロングボールを呉屋に落としたところからチャンスに繋がるシーンが多くあった。琉球戦の2点目に伊佐と見せた連携も素晴らしかったように呉屋はパートナーとの活かし合いもうまいように思う。期待して見に行って期待に応えてくれる。こういうのがプロフェッショナルだなと思う。呉屋への期待値はまだまだ上がっていくけど、それでも応え続けてくれるような気がしている。


話は戻って成豪。成豪にボールが渡ったシーンで「成豪、自分で!」とマスクの中で口走っていた時にはもうボールはゴールネットに突き刺さっていた。アタッカー陣の層が厚い中で下平監督が成豪を信用して使い続けるのが分かるような気がする今のキレっぷり。あれだけ完膚なきまでキレイに対面のディフェンダーを抜ききったら気持ち良いだろうし、シュートも本当に見事。学生時代に血を流すまで喧嘩をしていたという成豪と呉屋が大人になってもまだ「オレの逆足シュートの方がすげーんだよ!」とシュートで張り合ってるみたいで本当に面白い。



「敗北を知りたい」。今のチームで伊東幸敏だけが発せる言葉。まだピンと来るプレーは見つけきれていないんだけど、この結果の出方に伊東の貢献度合いは少なからずあるだろうからもう少しじっくりと注目したい。集合写真撮影後、自分のポジションに散っていく前にサポーターに向かって深々とお辞儀をしたんだけど、あれ見て好感度が爆上がりした。





ここに写っている全員が「いや、お前蹴らんやろ」ていう顔をしている。


もはや今村さんさえも「いや、お前蹴らんやろ」ていう顔しているように見えてくる。



ナイス躍動感!




正直に言って「ここでネット使うか...」と思った。セレッソ戦だけではまだ全幅の信頼を置くという感じにはなれなかったから、1点差に迫られた嫌な時間帯で使うのは恐い部分もあった。ただまさかまさかの直接FKをぶち込んでしまうとは。だって起用した張本人である下平監督自身が「予想外」て言ってるくらいだもんね。トリテン読むと賢そうな雰囲気が伝わってくるし、こんなとんでもない飛び道具だけじゃなくて一番期待したい組み立ての部分でもすぐに馴染んでくれそうな期待感は持てる。そもそも北斗と小林裕とのレギュラー争いに勝てなきゃ試合に出られないという意識を持ってることにさらに期待値が上がる。







フクと三竿。2019シーズンの春にフクが移籍していなければ大分の左CBはどうなっていたのかというのは今の大分における三竿の大黒柱っぷりを見るにつけ思い返すことがあるよね。三竿が左CBに入るようになってからビルドアップに違和感がなくなったのは間違いない。それと香川の好調さも三竿を左SBから外しても大丈夫だという下平監督の決断を助けてると思う。



呉屋の試合前ルーティンのこれ。大分FCは一番深い角度の呉屋を撮ったサポーターに呉屋のサイン入りグッズがもらえるコンテストみたいなのやってください。





初めて見たけど微妙だな...



今日突然発表された赤崎の退団。確かに昨日なかなか出てこないなとは思ったんだよ。中山の離脱がどれくらい続くかは分からないけど、FW陣は大丈夫なのかな。



22歳になりましたと言いたかったらしい。



全然呼吸が合わない高木とネットと岡山コーチ。呼吸がバラバラじゃねえか。



ユアスタはサブメンバーが目の前でアップしているのが地味に好きです。日本平もそうだけどアウェイサポーターが2階だから遠い。



このリーグ戦2連戦に個人的に設定した目標勝ち点4のうち3つ獲得した。強がりでも後付けでもなく仙台には勝つと思っていた、というよりも勝てなければ今シーズン終了くらいの心持ち。だから本当の山場はヴェルディ戦で勝ち点を取れるか。今度はコンディション面でのアドバンテージはない。むしろアウェイ→アウェイだけに我々が厳しい番だ。開幕戦から好調を維持しているヴェルディ。山本理仁を代表で抜かれても無敗を継続しているのは立派。直近2試合はこれから観るけど、とにかくハイプレッシングが継続するのが一番に目を引き、攻撃に移ると今度は相手がどれだけ猛烈にプレッシングしてきても死んでも繋ぎ倒すという強い信念の見えるサッカー。FW陣を中心にメンバー構成としてはやや見劣りするものの率いているのは日本人としてはたったの2人しかいないACL優勝監督である堀孝史。シーズンスタートから率いるのは今シーズンからでこれくらいやっても不思議ではない。とにかくいまJ2で一番好感度の高いサッカーをやっているのはヴェルディ。保土ヶ谷、町田、稲城という東京神奈川の山間部近隣3クラブが抜け出しかけているJ2。ここであっさり負けるようなら自動昇格は厳しい。大事な試合。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

危機感は呉屋個人が感じていること(ルヴァンカップGS3節セレッソ大阪戦)

2022-03-26 21:52:45 | マッチレポート22’
ここまでの2試合がうまくいき過ぎていただけで今シーズンのルヴァンカップについては結果を追い求める大会ではなく、リーグ戦で出場機会を得られていない選手のアピールの場であればいいと思っている。だから負けても仕方ないとは思うんだけど、それでも6失点はやられ過ぎだし特にATの2失点は試合を投げたと思われるような無抵抗での失点だし、勝敗は全く抜きにしてもこういうのは受け入れがたい。乾のシュートに体を投げ出すことすらせず、寝ていたのかなと思うような棒立ちぶりで山田を見失った6失点目に絡んだ羽田健人にはしばらくチャンスがなくてもいいと思っている。本当に残念。


ただ酷かったのは羽田だけじゃない。ハーフタイムに下平監督からどんな指示があったかは分からないけど、どんな気持ちの入れ方でキックオフを迎えたらあんな軽卒なファールをするのか増山朝陽には聞いてみたい。結局そのFKから一度も流れを切れずに同点に追いつかれてあれでチームのムードが上がっていくわけがない。キックオフから5秒でサポーターの気持ちを冷めさせるとか普通じゃないよ。長崎戦の時から朝陽の不調っぷりは気にはなっていたけどいよいよ深刻。逆転ゴールの時にチンタラとドリブラーに寄せなかった藤本にもガッカリ。2人が最初の交代だったのはそういうことなんじゃないの?


ま、いいや。這い上がりたくないヤツは這い上がらなければいいだけだし。深く言及する必要もないわ。







それよりも今日のポイントだったのはネットとサムエルのデビュー。公式による前日の「におわせ投稿」で帯同はするんだろうなということは確信していたけど、最終的に2人ともこの試合で大分デビューとなった。ネットについてはどう使うのかという問題はあるもののJ2では問題なく戦力化しそうだという見込み。ハーフタイムの時のボール回しでどっちの足を使ってどこを通したのか分からないような変態パスをスパスパ通していて「うまいな」という印象は持っていたものの実際にピッチに立ってもその印象は変わらなかった。ただ一方で不必要な「チャラさ」も兼ね備えていて安心感は全く感じない。日本のサッカーは分かってくれてるとは思っているけど、あの「チャラさ」でずっとやられるとちょっと困る。まだコンディションも上がってくると思いたいし、北斗、小林裕と良い化学反応を見せてほしい。一方でサムエルは無理にデビューさせる必要なかったんじゃないかというくらい何も分からなかった。体のキレや強さも特段に感じないし、日本のやり方に戸惑っているようにも見えたからもう少し時間をかけてもよかったんじゃないかと思う。想像していたよりもデカくて、胸板が厚くて、足が細い。本当はこの2人は昇格へのダメ押しくらいに使いたかったのに、3月にして切り札を切ってしまった感もあり、徐々に追い込まれてきてる感覚に陥る。





上門知樹、鈴木徳真、鳥海晃司、毎熊晟矢、加藤陸次樹と何かもう移民受け入れビジネス並みに「個人昇格者受け入れ組織」みたいになってる今のセレッソ。もう昨シーズンからガンガン点を取ってる加藤を除くと、上門とか毎熊なんてかなり前評判高かったと思うけどあまりパッとしなかったね。


そんな中でひときわ存在感があったのは中原輝。J3熊本→J2山形と着実にステップアップして今シーズン遂にJ1に到達した。明確に坂元の抜けた部分を埋めてほしいと期待されているんだろうね。



彼は数年前に自分が哲平さんに推薦したい人材としてピックアップしていた選手。だからこのポジションでやってるのは納得すぎるほど納得。









タメとか圭介はもう歴史上の人物かと思うくらいに遥か昔の選手の印象。圭介なんてもう退団してそろそろ10年だもんね。息の長い良い選手になったね。タメもセレッソのキャプテンやるんだもんね。

















多分このまま代表合宿に直行したと思われる屋敷優成。存分にアピールしてこい!





昨夏にプロデビュー戦を見た保田くん。さらに体がデカくなっている印象。ここまでルヴァンカップ3試合ともメンバー入りするも残念ながら出場機会はなし。気持ち切らしている選手使うくらいだったら試合に出たくて仕方ない高校生を使ってほしいと思うのが本音。





井上健太が福岡大時代にコーチをしていた高橋大輔。佐藤フィジカルコーチともかなり仲が良さそうだった。どこかで一緒にやってたのかな。



改めてこの惨敗は忘れてリーグ戦に集中。3日前のリーグ戦初勝利でチーム全体の雰囲気が上がってくるかもしれないというところに冷や水をぶっかけてしまった感がなくはないがやってしまったことはもう仕方ない。山口戦の後に呉屋が口にした「危機感」というワード。ゴールこそなかったものの「危機感」を抱いていることを琉球戦で見事に体現してくれた呉屋には信頼感が増すばかりなんだけど、残念ながらその危機感は呉屋個人が抱いているだけのことでチーム全体の話ではないことがこの惨敗から浮き彫りになってしまった。繰り返しになるけどもうこのルヴァンカップ・セレッソ戦は終った話。付いてこれないヤツは置いていくだけの話で、チームは仙台戦とヴェルディ戦にフルフォーカスしてほしい。このリーグ戦2連戦の個人的な目標設定は勝ち点4。クラブとして昇格を諦めないのであれば勝ち点4はマスト。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっと今シーズン初勝利(6節琉球戦)

2022-03-23 22:26:25 | マッチレポート22’
開幕から1ヶ月間勝利がない展開はさすがに予想してなかったな。やっと一息つけると言うには勝ち点をもう既に落とし過ぎているのでとにかく勝ち続けるしか道はない。点差は開いたけど会心のゲームとは言えずここから連勝を継続するような爆発力を見せられるかと言えばまだ疑問だ。


両チームとも前節から中3日でフィールドプレーヤーの先発5枚替えという全く同じ状況、ホームであるだけ大分が少し有利という試合。真ん中ダブルボランチの4-4-2を継続採用。山口戦、琉球戦とどちらも失点はセットプレーの1点のみなのでディフェンス面での手応えは掴みつつあるというところか。ただダブルボランチは北斗と小林裕だと攻撃局面での貢献度合いと守備局面やネガトラ時の強度が低いので組合せとしては弱いと感じている。守備局面の軽さについてはどちらも語るまでもないけど、攻撃面でも画面外から「どちらか出てきてー」と願っている時は大体出てこない。ワンアンカーをやめてこの立ち位置にしたのだから仕方ない部分もあると思うけど、どちらかにはもっと攻撃面での貢献と強度の高さを求めたい。ただ他のメンバーでそんな人材が思い当たるかと言えばいないと言わざるを得ない。強いて言えば先週合流したばかりのネットか。ただ年齢的にもどれくらいやれるかは分からないので、このフォーメーションを継続し続けるのかという点も含めてまだまだ改善が必要。


試合前の下平監督インタビューで「コンディションがアップしてきたので起用した」というコメントがあったけど、遂に最後の新戦力・伊東幸敏がヴェールを脱いだ。何本かいいオーバーラップもあったけど全体感としては可もなく不可もなくというところか。現状で右サイドは小出が独走で1番手だと思うけど、あとは野嶽、伊東、怜さんあたりで競うことになるのかな。小出はタフそうだけどシーズンをフル稼働するほどケガへの耐性は強くなさそうだし、2番手以降の質の向上は非常に重要になる。誰が抜けてくるか楽しみに待ちたい。


ここまでかたくなに1ゴールしか決めてこなかったけど遂にゴールラッシュ解禁。4つとも素晴らしいゴールだった。小林→小林で決めきった先制点。パスは少し後ろだったけど、よく枠を外さなかったよね。すごく成豪っぽいゴール。2点目が特に素晴らしかった。頑張って可能性のあるボールを上げきった香川をまず褒めたい。そして上がった後が素晴らしい。是非リプレイで見返してほしいけど、まずニア側にいた伊佐が呉屋に視線を送りながらファーへ入り込む。その視線を受けた呉屋は瞬時にニアへ走る。呉屋のランニングでCBの大森を釣り出すと、中は166cmのボランチ武沢と伊佐というミスマッチの状況が生まれていて、競り勝った伊佐が今シーズン初ゴールを決めた。このシーンは琉球ゴール裏からのアングルが一番キレイに2人のクロスする様が撮れているのでおすすめ。これも4-4-2に変更したまさに2トップ効果。3点目は長沢お見事ファーストタッチゴール。多くの大分サポーターが「あるぞ、あるぞ」と期待している中で決めきるのは本当にお見事。やっぱり長沢の高さはJ2では脅威。4点目は新太のヒールパス、呉屋のトラップからのシュート、詰めてた新太と全てが点を取りたい執念の詰め合わせのような、実は今日のゴールの中で一番好きなゴールだ。あそこで迷いなく新太が振り切ることはよく知っているつもりだけど、相手CB同士がお見合いしてボールがこぼれてくるかもなんていうまさかの予測をしているのが新太に期待感を抱き続ける根拠のような気がするよ。


冒頭にも書いたけど、たかが1勝だよ。死んでもされど1勝とは言わないからね。也真人がケガして交代で出てくるのが渡邉新太とか他のチームからしたら「ずるいよ」っていうくらいの選手層なわけで1つ勝ったくらいで喜んでられる立場じゃないの分かってるよね、下平監督?まずは今から1週間後の仙台戦で使いたい10人を決める。それ以外の選手で週末のセレッソ戦に臨むんだよ、分かった?それに失敗して今の状況を引き起こしたんだからね、今度は失敗すんなよ。そうすれば今度は連戦のスケジュールが我々に有利に働く番だ。3位仙台→2位ヴェルディで勝ち点4なら本物と考えてもよさそうかなと思う。ただ言っとくけどヴェルディはマジで強いぞ。


本来ならこれで上を向きたいところだけど、個人的に今シーズンは2015シーズンを思い出すことが多い。図らずも思い出してしまったんだけど、こんな試合まさにあったよね。2015シーズン第5節ホームFC岐阜戦。6-2の快勝でシーズン初勝利となった試合だけど、ここから田坂さんの解任となった第16節北九州戦まで1つしか勝てない惨状が続くこととなった。今シーズンも第6節で初勝利。大勝で気が抜けそうな感じも非常に似通っているし、同じことを繰り返さないなんて保証はどこにもないわけで、マジでこの勝利が何かをもたらすわけじゃないことはチーム全員が認識しなければならない。あの岐阜戦も確か平日のナイトゲームだったはず。驚くほど似ている。だから勝ち続けることにしか価値はないんだよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする