Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

【新戦力分析2015・その1】岡本英也選手

2015-01-25 23:26:40 | トリニータ
オフシーズンの暇つぶしこと新戦力分析を今年もやってみようと思う。第1弾は早々に獲得が発表されたFWの岡本英也から。

まずこの1ヶ月でとことん岡本の試合を観た。スカパーのアンコール放送で新潟の試合を録画して、14シーズンの8節~21節まで計14試合観た。1ヶ月間で14試合も一人の選手を追いかけながら観たから、もう完全に脳内に岡本のプレースタイルが刷り込まれた。こういう局面ならどうしたいとか、こうなったらこう動くとかもう大体分かる。


直近の14シーズンの岡本は新潟でFWのレギュラーで活躍した。開幕から8月末の22節まで全試合にスタメン。数試合は左SHで起用されるものの、基本的に2トップの一角として先発。パートナーが川又、鈴木武蔵、田中達也、成岡と変わろうとも夏まで岡本のレギュラーだけは揺るがなかった。ただ、FWとしては1ゴールと目に見える数字が残らなかったことや、夏場にホームでダントツ最下位だった徳島に負けたり、ガンバに5失点の完敗を喫したりとチームが転機を迎える中、新加入の指宿にポジションを奪われる形で終盤は出場機会が激減した。ハッキリ言って夏までの出場記録を見れば、今季J2にいる選手じゃないし、シーズン終盤の出場機会減を本人がどう感じたかは分からないけど、うちからすれば大きな補強が出来たことは間違いない。個人的には伊藤が岡山への移籍を決断したのと、同じような心理状態だったんじゃないかなと思ってる。


岡本のプレースタイルの最大の特徴は「シンプルにプレーすること」に尽きると思う。ガンバユース出身(家長の1コ下)だけあって基礎技術はしっかりとしてるし、色々と出来るとは思うけど、難しいことをあまりしない。バイタル付近でボールを保持した時に自分の外を駆け上がっていく選手がいれば、まず間違いなく使う。いくつかあるプレーの選択肢の中でも最もシンプルな選択を常にするという印象を持った。その反面、正直に言って目の覚めるようなプレーはほとんどないと言っていい。ドリブルにいたってはむしろ得意ではない部類に入ると思う。ドリブル自体の数は極めて少ないけど、ドリブルした時は大体足下でボールが詰まって対面のDFに引っ掛けられてロストすることが多い。

それじゃなぜチーム戦術を徹底させて、規律に厳しそうな印象のある柳下監督から信頼を勝ち取り、中断を挟んで約半年間もレギュラーを守り続けることが出来たのだろうかとも思う。まず可能性として考えられるのは、チーム戦術にフィットしていたこと。FWに入った時に特に感じることだけど、岡本が動き出して縦パスを呼び込むと、そこへパスを通そうとする選手が多い。新潟にはレオ・シルバという絶対的なセンターハーフがいることも影響しているとは思うけど、縦パスがよく入ると感じる。それを受けることで相手を押し込めて、さらにサイドへと展開出来る岡本のスキルを数字に表れない部分として柳下監督が高く評価してたのかもしれない。ちなみにSHに入った試合も3試合ほど観たけど、岡本にとってSHはサイドビジネスと断言出来るほど存在感が損なわれるし、FW(もしくはセカンドトップくらいまで)での起用がベストだと思ってる。まあそれでも先発で起用されるところが指揮官からの信頼感が絶大であることを象徴してるけどね。要するに戦術理解度が高いと思われ、監督としても使いやすいんだろうね。

先にも書いたけど、今季2トップで岡本のパートナーになったのは4人。これは相手に合わせる能力が高いことの証明でもあり、シーズン序盤からいきなり期待してもいいんじゃないだろうか。特に川又や武蔵のようなゴリゴリのビースト系FWとも何試合もやってるからエヴァやムリロとの連携も期待出来そうだ。


一番得意というか好きそうなプレーは左45°から右足で巻くシュートじゃないかな。この位置でボールを持った時は迷わずシュートにいく。右足のシュートの精度は高い。

選手名鑑によると趣味は「温泉」だそうで、サッカーだけじゃなくてWelcome to 大分ですな。是非とも別府あたりのディープな温泉にどっぷりと浸かって大分という土地も好きになってもらいたい。


まず間違いなく外れに終わることはないと思ってる。ただFWだけに自他ともに数字での結果を求めるだろうから、リーグ戦の早い段階でゴールを決めて、自分もノっていってほしいし、チームもノせていってほしい。新しい外国籍選手がどこまでやれるか未知数なだけに実績があって信頼のおける岡本には非常に期待してる。

まだ開幕まで十分に時間はあるけど、来週のニューイヤーカップでどんな動きを見せてくれるか本当に楽しみ。
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人事総括 去りゆく選手たちに感謝を~2015~

2015-01-16 00:55:48 | トリニータ
長かったオフも終わり、新体制が始動。いよいよ新しいシーズンが始まる。今季も例年通りまずは人事の総括をしたいと思う。

新戦力については現在お勉強中なので改めて別記事で。全体感としてはフロントは非常にいい仕事をしてくれたんじゃないかと思ってる。そもそもタメとダニエルを早々に引き留めてくれた時点で個人的には大満足で、その後は誰が出てしまおうがある程度はやむを得ないかなと。そこに最後にさんぺーぶち込まれたら、ぐうの音も出ませんよ。ホント強化部GJです!

この記事では退団していく選手に感謝を綴りたいと思う。退団する選手を書き出してみて改めて多いなと。前シーズンから監督が変わらず、戦うステージが変わらなくてもこんなにも選手って変わるもんなんだという印象。それでは背番号の若い順に。


増田。去年の今頃、「リトル増田」コメントでまずは全部持っていった増田。第2節の阪田のケガで早々に出場機会が回ってきて、そつなくこなした印象だったから出場記録を見て、その1試合だけで終わっちゃってたという印象はなかった。高木、阪田からポジションを奪えなかったのは仕方ないと思うけど、若狭にも勝てなかったのは悔しかったんじゃないかな。個人的には「CBは30歳がピーク」論者なので、増田もまだまだこれから。むしろどんどん移籍して色んなことを吸収するといいと思う。町田でもがんばれ。


高木。非更新は少々意外だったけど、今季昇格して2年後が次のJ1と考えると年齢がネックになると強化部が決断したのかなと考えてる。来季のJ2でのことだけを考えれば契約更新が妥当なのは間違いないから。J1だった13シーズンはケガも多くてほとんどいいところがなかったけど、13シーズン終盤にチームが4バックに変更となって以降は特にラインコントロールで素晴らしい仕事を続けてくれた。特に今季はカードもケガも少なくフィールドプレーヤーで最長の出場時間と大活躍だった。ただキャプテンでチームの軸となる選手として見てしまうと「分かりにくい選手」という印象がどうしてもつきまとった。移籍先は十中八九岐阜だろうなとは思ってた。岐阜には更なるベテランがいて、一人のプレーヤーとしてプレーに集中出来そうだから、うち以外との対戦でその力を発揮してほしいと思う。2年間お疲れさまでした。


土岐田。実はワタクシ重度の「土岐田マニア」でございまして密かにこの移籍がショックで仕方ないんです。もっと言っちゃうと、今季の大事な時期にどこでもカバーしてくれる土岐田がいなくて、選手のやりくりでトリニータが困っちゃえばいいのにくらいのことを考える程にショックなんです。いや、真面目な話、困ると思うよ。確かに目覚ましい活躍をする選手ではないけど、どこやらせても高水準でこなせて、走れて、そして何よりも熱く戦える選手はそうそういるもんじゃない。強度の高いサッカーで10月の磐田戦から豹変した昨季のトリニータ。それまで出たり出なかったりだった土岐田がスタメンに定着したのって実はその磐田戦からなんだよね。林や末吉がクローズアップされることが多いけど、ああいうサッカーを表現出来たのは土岐田の存在があったからっていうのも一つの要因ではあると思うよ。まず間違いなく昨季終盤のサッカーを踏襲するであろう今季のトリニータ。何かうまくいかないなって時にふと土岐田の存在に気がつくんだよ。その時に困っちまえばいいんだよ、困っちまえば。困った上で優勝してくれればそれがベストだわ。4年半での土岐田のベストゲームは13シーズンのアウェイ新潟戦で間違いないだろうけど、陰のベストゲームとして個人的に挙げたいのは、12シーズンのホーム福岡戦とPO準決勝京都戦。この2試合での土岐田は本当に効いてた。語れば語るほど残念で仕方ない土岐田との別れ。移籍先の町田は地元ということで、何か少しほっとしたような気持ちもある。今年は久しぶりに野津田に行きたい気持ちになった。土岐田、本当にありがとう。オレはあなたのプレーが大好きでした。


木村。木村が北九州から移籍してくる時はJ1昇格のご褒美のような印象だった。チームの中核となるような選手を引き抜くことなんてそれまではなかなか出来なかったから、木村の移籍が決まった時は「これが昇格するってことか」と本当に嬉しかったのを覚えてるし、期待した。降格が決定するまでは、チームの負のスパイラルに飲み込まれて色を出せなかったけど、13シーズンの終盤にトリニータの中で最も輝いていたのは間違いなく木村だった。そして最終節ヤマハで突き刺したミドルは翌シーズンへ希望を抱かせるものでもあった。このブログをずっと読んでいただいている方ならお分かりかと思うが、昨季ずっと木村をキーマンに挙げ続けてきた。でも木村とチームの歯車がかみ合うことはついに最後までなかった。そして非更新。正直に言って、今季もこのまま同じようなサッカーを続けるのなら確かに木村の居場所は限られる。ただ他のチームに行ってしまう木村は怖い。コバちゃんの下で、長谷川悠と佐藤晃大の2トップに配球する木村とか恐怖でしかない。右足のセットプレーキッカーが多かった昨季だけど、中でも木村のキックに一番可能性を感じた。ほんのちょっとのかみ合わせのズレだったと思うからこそ、対戦相手になる木村を想像したくない。これこそ木村の2年間に対する最大の賛辞。


末吉。レンタルであった以上、退団は仕方のないこと。末吉が本当に素晴らしいなと思ったのは、序盤のサッカーでも戦術の軸となり、シーズン途中にポジションを失いかけても、マイナーチェンジした戦術の中でまた代えの利かない選手となれる幅の広さや懐の深さを持っていることだ。多分今季以降は展開が速くて強度の高いサッカーがJ2では主流になってくるだろうから、末吉のような選手は本当に必要だったんだけどね。分かっていても諦め難い。鳥栖に戻ってくれれば、まだ良かったのに、よりによって昇格のライバルになりそうな福岡に復帰とは、想像を遥かに超えた最悪の結末。ただ本人の決断を尊重するからこそ、全力で叩く。本当に本当に残念で仕方ないからこそ、あえて全力で叩くよ。覚悟しとけよ、末吉。


伊藤。なかなか更新が発表されないから、薄々嫌な予感はしてたけど、それが現実となってしまった。ずっと今季の主軸だった。絶対に外せない選手だと思ってた。だけどシーズン最終盤にチームがぐっと上昇気流に乗っていく中で、一人乗り切れていなかったことが、今回の移籍に繋がったのは間違いない。最終節の粗いながらも勢いのあるジョンヒョンを見てしまうと、自分の中で優先順位に変動が生じてたのは事実。ただシーズンを通せば、本当に貢献してくれたと思う。何度も光るプレーを見せてくれたけど、一番好きだったのは、ホーム栃木戦・ラドンチッチの逆転ゴールのアシストになったロングパス。自陣で奪ったボールをすぐに前線目がけて蹴った。あんなに即断で、あんなに精度良くはなかなか出せるもんじゃない。岡山では上田の後釜として期待されてるだろうし、大事な役回りだ。岡山も避けては通れないライバルになるだろうし、絶対に負けないよ。後ろ向きにしかパス出させないから。


キジ。何かを語る前にまず大分を愛してくれて本当にありがとう。言葉だけじゃなくて、あなたの行動を見てれば、心から大分を愛してくれてることが手にとるように分かった。12シーズンの活躍は言うに及ばず、13、14シーズンももっと使った方がいいとずっと思ってたし、ここにも書いてきた。チームが停滞した時にキジを使った方がいいと思ってたのは、キジのプレースタイルがまずは何かをやってみるという姿勢だったからだ。ボールを持ったらまずは仕掛けてみる、まずはクロスを入れてみる、といった具合に。今季のゴールも劇的ゴールに繋がった岡山戦のクロスもそうだった。決してうまい選手ではなかったけど、そういう姿勢に期待が持てた。グリスタ、フクアリ、PO西京極と12シーズンは特にアウェイで活躍してくれたから、なおのこと印象が強く残ってる。交渉事だから何とも言えないところはあるけど、まだキジの所属先が決まってないとか、日本のサッカー界腐っとる。オレのお小遣いという名のストライカーファンドで買い取りたいくらいだ。まだまだピッチを駆け回るキジが見たいぞ。


輝希。プレシーズンから序盤は押しも押されぬエースだったけど、それ以降全く試合に絡めなかった。プレシーズンにゴールを量産してるという情報が流れてきた時には本当に期待した。実際にピッチで見ても、その期待感が消えることはなかった。どこかで一つでもゴールが奪えてたら一気に何かが回り始めてたような感じもするから、そこが惜しかったなと思う。ただ田坂さんは輝希には十分にチャンスを与えたと思ってるから、結果こうなってしまったことはやむを得ないのかなと思う。いいものは間違いなく持ってるし、このままやり続ければ必ず花は咲くはず。ノヴァコが来るらしいし、壁は高いけど、名古屋でもがんばれ。


林。林への賛辞や魅力についてはアウォーズでも書いてきたので、改めて書くこともないんだよな。本人は迷ったと言ってるけど、武者修行でこれだけの成果を残したんだから戻るのが一番いいと思う。年明け前はFC東京の派手な補強話が多かったから、戻ってからも厳しそうだなと思ってたけど、ここに来てエドゥーが出て、千真も出て、チャンスは巡ってきそうだね。何よりもうちでの半年間で自信を得ただろうし、思い切って自分を出すことだ。それでも厳しかったら、またおいで。ほんの少し、本当にほんの少しだけど、今年の夏にまた林が青いユニに袖を通してる姿が想像出来ちゃうんだよね。もちろん林にとっても、大分にとってもそうならない方がいいわけだけど。心の底から応援してる。J1で暴れろ、林容平!


圭介。そもそも何かしっくりと来なかった福岡への移籍。結局ポジション掴めずにそのままお別れ。長く在籍してくれた割には別れ方がスッキリとしなかった。やっぱり室蘭でのデビュー戦に立ち会えたのが一番の思い出。刀根とお見合いしてコロコロとボールが吸い込まれた失点も何故か前向きに捉えられたのを覚えてる。ルーキーから3年間も周作のそばで練習出来たことは圭介にとってもいい財産になってるんじゃないかな。そう言えば池田達哉と同じホームスタジアムになるんだね。夢生も交えてまた07年組のダンスが見たいもんだね。


マツケン。年末に獲得が発表されてからずっと岡本のプレースタイルを勉強するために去年の新潟の試合を何本も観てる。岡本を中心に観てるつもりでも気が付くとマツケンを追ってることがしばしばある。ただ観れば観るほど、移籍した方がいいという思いを強くした。柳下さんの方が田坂さんよりもマツケンのことを百倍くらいうまく使えるし、そこにマツケンが充実感を感じたとしても至極当たり前のこと。もし噂通りの額のTCがもらえているのであれば、三方(移籍元、移籍先、選手)良しの素晴らしい移籍なんじゃないだろうか。もちろんユース出身選手が離れていくのは寂しいことではあるけども。今回のマツケンの移籍でTCの話が出てきて、そう言えば裕大もそのタイミングでの放出だったのかなと今になって思ってみたりもした。暗黒でしかなかったファンボ時代。2年目の東慶悟ですら、もう既にサボることを覚え始めてイライラしてたオレの心の拠り所はマツケンとタメだった。あれから4年。体もデカくなったし、日本代表にもなった。一緒に戦えなくなるのは残念だけど、もっともっとデカくなってくれたら嬉しい。成り上がれ、マツケン!



ということで終了。書き終えるのに3日ほどかかって正直疲れた。どの選手にも多かれ少なかれ思い入れがあるし、やっぱり別れは寂しい。ただそれ以上に新加入の選手にドキドキワクワクするのが、一つのクラブをずっと追いかけていて楽しいところでもある。この時期の選手の入れ替わりを「新陳代謝」と表現してしまうのは、少し違和感がある。全ての選手がそのクラブの歴史になるわけだからね。歴史を紡いでくれた選手たちに感謝しつつ、そして新たなシーズンを楽しみに待ちたいと思う。
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高校サッカー選手権準決勝

2015-01-10 22:07:14 | トリニータ


昨年に続き選手権の準決勝を観に埼スタへ出撃。1日2試合観られて、その中に必ず優勝校がいる準決勝がやっぱり一番面白くて、なおかつお得だと思う。

去年の準決勝を観た時に四中工の1年生コンビが面白くて来年が楽しみと思ってたんだけど、その四中工は県予選で敗退。高校生くらいのスポーツってそういうところが難しいと思う。そもそもディフェンディングチャンピオンの富山一も県で敗退しちゃうくらいだからね。






第1試合は日大藤沢-星稜。星稜は2年連続の準決勝進出なので、昨年も観た。すっかり全国区の強豪校になった印象。日藤は今までサッカーで聞くことはほとんどなかった学校だったけど、さすがに激戦区の神奈川県大会を勝ち抜いただけあって、準決勝まで残ってきた。



注目はやっぱり「ディエゴ・タバドーナ」。唸ってしまうようなドリブルを何度も見せてくれた。もっとエゴイスティックに行っても面白かったと思った。


ただ最後の仕事は星稜DFにほとんどさせてもらえず不完全燃焼。あのドリブルは武器になるからトータルでもうひと伸びしたら本当に面白い選手になりそう。


阿部くんはもうちょっと長い時間見てみたかった。


日藤はもったいないだったり、運がなかったりで力を出し切れてなかった印象だけど、全ての面で星稜が上回ってた印象だから結果は順当だったように思う。星稜は去年も感じたけど、サイド攻撃が常にしっかりとしてる。去年も今年もサイドの選手の質がとても高い。




PKストップもあったし、今日の4人のGKの中では日藤の鈴木孔明くんが一番良かった。来年もあるし、成長が楽しみ。ちなみにこの起こしてる星稜の11番森山くんもいい選手だった。


チア兄貴。フリは完璧。


先月広島に参入戦を観に行った時に、大分ユースの次の試合が星稜-ベガルタユースだった。ずっと雪が舞ってて寒かったけど、豊田や本田△を育てた名将の河崎監督だけは生で見てみたいと思ってしばらく待ってたんだけど、なかなか出てこなくてさすがに寒さに負けて帰った。そしたら何と選手権直前に交通事故というニュースが飛び込んで来てビックリした。そして代行監督でも決勝進出。本当に名将なんでしょうなあ。



第2試合は役者揃い踏みって感じの試合。









土壇場で同点ゴールをぶち込んだ前橋育英の鈴木徳真くんもお見事だったけど、一番存在感があったのは、今日の4校の中で唯一のプロ内定者である流経柏の小川くん。得点シーンで見せた飛び出すスピード感とDFに競り勝つ強さは「さすが」の一言。FC東京の左SBの壁はかなり高いと思うけど、サイドプレーヤーらしからぬサイズも既に備えてるし、今後が楽しみな選手。

結末は「This is 選手権」。力関係はほとんど変わらなかったと思うからあれで良かったように思うけどね。




PKは残酷だと言うけど、そういうルールでやっている以上は仕方ないよね。PK戦で全員が成功して勝った前橋育英は県勢としても念願だったはずの決勝進出を決めたにもかかわらず、選手たちはあまり喜んでいなかった。相手への気遣いだったのかもしれないけど、そこまでの必要はないんじゃないかなとは思った。


さて、星稜と前橋育英の決勝。前橋育英は昨年の甲子園優勝に続いて、高校サッカーでも全国制覇したらすごいよね。野球とサッカーの両立と言えば、かつては星稜の方がイメージとして強かったけど、果たしてどちらが勝つのか。どちらが勝っても初優勝。面白い試合になりそう。
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