Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

つまずきはいつも水戸(11節水戸戦)

2023-04-23 19:32:01 | マッチレポート23'
大宮戦も町田戦も敗因はある程度分かっていてやむを得ない部分もあるとは思っていたけど、この試合は昇格を目指すなら勝たなきゃいけない試合だったよね。昨シーズンもつまずきの始まりはホーム開幕戦(延期)の水戸戦だった。昨シーズンから変わったのなら、成長を見せるのなら次節以降が大事。


それではASKAの名曲「はじまりはいつも雨」のメロディに乗せて皆さんご唱和ください。


「つまずきはいつも水戸 (白)星をよけて」



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課題は修正力(10節町田戦)

2023-04-16 23:27:39 | マッチレポート23'
大宮戦と同じような試合となった。最後に1点返せたのは3失点目を喫してからの時間が大宮戦よりも十分にあっただけであまり大きな違いは感じない。このチームに試合中の修正力がないことは昨シーズンからよく分かっていることだけど、今シーズンは今のところ地力で上回る試合が多いためその部分がうまく隠されてきたのかもしれない。今日の場合は疲労がどこまで影響していたかで何とも言えないところがあるけど、何も出来ずにやりたい放題やられた前半にこのチームの課題が凝縮していると思うよ。ただね、4試合に1度くらいのペースでしか全くハマらない試合が来ないのならば今のままやり続けるのもありだと思うよ。4試合で勝ち点9を積み上げ続ければおそらくこのまま自動昇格出来るからね。


4バックが良かったという総括だけはしてはいけないと思う。連戦で比較的気温も高そうだった今日の試合。前半を3点リードで折り返したチームの重心が下がるのは極めて当り前のことなので、4バックの布陣にして押し込んだのではなく引き込まれただけだ。これで4バックも良いオプションだみたいに考えてしまうことこそブレであり、その先は迷走だ。これが修正なんだとしたらとてつもなくセンスがないと思う。気持ちの面では共感するけれども0-3というスコアはもう試合は決している。そこから手を入れてもそんなものは修正とは呼ばない。


1失点目のCK。「練習よりキレイに決まった」とかこの上なく屈辱的なコメントを出されているわけだけど、ここでもやはりマークを完全に見失ったのは野嶽。確かにトリッキーな動きで見事に準備されたプレーではあったけど、ペナ内にボールがあるにもかかわらず自分のマークから視線を切りボールウォッチャーに、そして完全に振り切られアシストを決められてしまう。ずっと言ってきてるけど、野嶽のこういうアラートじゃない状態でプレーする感じが本当に嫌い。ボランチのファーストチョイスであることは誰もが認めるところではあるけど、こういうプレーを繰り返すようなら話は別だ。精神論だ、とにかく頑張れ。以上。


今日の試合で唯一勝ち筋があったとすれば、完全に個の部分で上回っていた藤本vs奥山のところを突き続けることだったかなと思う。3分の縦突破で先制パンチをかましたところで多分奥山も今日はヤバいと思っていたはず。ただその局面を作る前にことごとくビルドアップで引っかけられてしまい試合は決してしまった。弱点を突く前に試合を決められてしまったことからも今日はぐうの音も出ない完敗ってことだ。


町田は手を使うファールが多かったし、エリキの競らないプレーとか確かに危ないと思ったけど、それを黒田監督が高体連から来たからと指摘するのは少々お門違いな気がするよ。黒田監督が指揮する青森山田の試合を何試合も観てきたけど手を使ったりするダーティーなチームではなかったよ。じゃあ何だと言われたら、どう考えてもヘッドコーチの影響だと思うよ。


あと試合とは関係ないけどここ何日かでサッカー界をにぎわせているポープの発信。個人的には磐田戦後のは好きなんだよね。アレやって損するの誰?誰もいなくない?もう次の町田ホームでやる町田−磐田はドル箱カード決定でしょ。そこでヒートアップしすぎて試合にならないようなことはあってはいけないけど、ああいう煽り合いはもっと増えてほしいと思っている。ポープが言うような罵り合いはピッチの中で当り前にあるんだろうし、言われたまま黙っていられるほど選手だって聖人君子じゃないと思うよ。「走れ」「戦え」「球際負けんな」、でも「言うな」「黙っとけ」はちょっと選手たちに求めすぎじゃない?むしろ秋田戦後のnoteの方が違和感あったかな。あっちの方がそれは言わなくていいんじゃないと思ったよ。ただそれは好き嫌いの範疇だし発信することは良いことだ。いいぞポープ、もっとやれ!


5月は2度の3連戦があるのでこの試合の教訓を活かしてほしいところだけど、去年の教訓を全然活かせていないところで大して期待も出来ないわけだけど... まずはちゃんと1週間休めるので水戸戦頑張ろう。
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完勝で首位浮上(9節山口戦)

2023-04-13 02:03:11 | マッチレポート23'

1年半ぶりのホーム参戦でした。今シーズンはここまでホーム全勝だったので自分が来た時だけ負けるのはちょっと嫌だなとか試合前は思ってたりもしたんだけど、そんな心配は全くの杞憂に終るくらいの完勝だった。今シーズンの勝利の中でも最も力の差を見せつけた試合だったんじゃないだろうか。1失点はしたものの終始危なげない試合運びだった。





山口が最も見誤ったのは守備が本職ではない吉岡で藤本が抑えられる思っていたことだろう。もう少し山口に寄り添って言えば藤本よりももっと先に抑えなければならないところがあるし、背に腹は代えられないといったところだったのかもしれないけど。この写真のシーンもそうだし、藤本のゴールの直前で入れ替わられたところもそうだけど、サイドバックの前貴之じゃなくて吉岡をぶつけ続けてくる布陣に藤本もなめられたもんだなと、やり返したれやと思っていたところでのこれ以上ないまでの個でのゴール。ターン、ドリブル、コントロールショット、全てがパーフェクトなゴールだった。









野村直輝が止まらない。わずか5日間で2ゴール3アシスト。今の大分トリニータにとってノムが痛んだシーン以上の恐怖映像があるだろうか(いやない、反語)。







成豪が元気に動き回る姿を見られて嬉しかった。恩返し弾を食らわずに済んだからこんなのん気なこと言ってられるけど、試合中はとんでもないスーペルゴラッソが飛び出すんじゃないかとけっこうドキドキしてた。とにかくケガなく、オレたちを魅了してくれたように山口サポにも成豪の右足のポテンシャルを見せつけてあげてほしい。



試合終了と同時にぶっ倒れた中川。本当によく走ってた。中川や伊佐の献身性がチームの好調を呼び込んでいるのは間違いない。正しい貢献に正しい評価を。















アウェイが主戦場になるとそもそも大分の選手が青いユニを着て試合をしているところを見ること自体が新鮮に映ってしまうから、今日はシャッターを切る回数が多くてちゃんと試合を観られていないので写真多めの文章ちょろりで構成しています。つまり中身はあまりないです。




山口のNo.10池上丈二がルーキーイヤーだった2017年からずっと伊佐耕平&池上丈二兄弟説をひそかに唱え続けてきたわけだけど、今日ついに撮れたぜ!


兄弟の2ショット。いやしかしマジで似てるわ。



渡部さん、あなたは背広組に回っている場合じゃないですよ。昨シーズン、そのビルドアップの巧みさから個人的なJ2ベストイレブンにノミネートしようと思ったくらいの選手が引退→即社長就任というのには驚いた。


あなたがやるべきは山口の宝どころか、日本の宝にだってなりうるくらいのポテンシャルを秘めた生駒仁にビルドアップの極意を落とし込んでいくことだ。ビルドアップの能力が備わった生駒仁を育てる義務があなたにはあるでしょう。あなたなら出来ると思う。コーチ兼社長も面白いと思うよ。



長沢さんの交友関係の広さには毎度驚かされるばかり。選手名鑑で確認すると大槻とは2018シーズンに神戸で一緒だったみたいだね。



成豪のこんな笑顔を引き出せる吉坂さんのコミュニケーション能力の高さよ。





ボトル投げ選手権。上夷克典選手は山なり派、弓場将輝選手は逆スナップ派。



試合後は相変わらずの駐車場渋滞にハマり都町にたどり着いた頃にはごはん食べられるところが軒のみ閉まっていて、何とか見つけたお寿司屋さんにイン。飛び込みで入ってこんな美味いお寿司に巡りあえるんだからホント大分侮れないよ。


大宮での惨敗から見事に立ち直り3連勝で9節にしてついに首位に立った。そして次節はその町田。高体連の監督からJ2クラブの監督という異例の移籍をした黒田監督がどんなサッカーをするのかまだちゃんと見られていないので、日曜日までに予習をしてから臨みたいね。この試合の結果がシーズンの何かを決めるものではないけど、まずはシーズンの序盤にしびれるシチュエーションで試合が出来ることは嬉しいし、楽しみだ。
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野村直輝が別格すぎて(8節いわき戦)

2023-04-09 22:06:05 | マッチレポート23'
大分トリニータとして初の対戦となったいわきFC。初対戦のさらにアウェイゲームとなれば万難排して駆けつけたいところだけど、今月だけはどうしても休みが取れずに魂は息子に預けて大人しく仕事をしていました。来シーズンこそはいわきのアウェイゲームに行ってみたいけど、現状を考えたら来シーズンはいわきと違うディヴィジョンであるようにシーズンを進めていかないとね。


いわきについては開幕節の藤枝戦と前節の岡山戦を観た。地域リーグの頃からフィジカル強化の部分がクローズアップされることが多く特殊なチームっぽく思われがちだけどやってるサッカーはいたってシンプルでよくあるタイプのサッカーなんだよね。いわきの特徴は高いプレスじゃなくて強いプレス。高い位置からやみくもに追いかけるのではなくてサイドに追い込んでから複数人で囲んで意図的にカオス状態を作り出す。で、こういう局面でのデュエルでは絶対負けないみたいなところがチームのフィロソフィーなんじゃないかなと思う。それ以外はいたって普通のチーム。この試合でうちが優位に進めることが出来たのはこのサイドでのカオス状態を作らせなかったことによると見ている。


前半は藤本vs嵯峨、茂vs辻岡の1対1の局面が多くあった。これはつまりいわきが作り出したいサイドのカオス状態を既に突破しているということ。これを可能にしたのはセンターボックスの4人(ノム、中川、将輝、野嶽)の賢いポジショニングにあると思う。第1プレッシャーラインであるいわきの2トップの間にポジショニングした将輝もしくは野嶽にスパスパと縦パスが入っていたけど、本来であればああいうパスは通されたくないから修正して閉めると思うんだけど、いわきはそこの修正はしなかった。ここからは想像でしかないけど、いわきはまだ自分たちのやり方を突き詰めている途中で相手の動き方に対する修正よりは自分たちのやり方の純度を高めることを優先させているんじゃないかなと思った。さらにノムや中川が相手ボランチの横や後ろで絶妙にボールを受けることが出来たので攻撃の回数は多かった。


この試合のノムは本当にすごかった。1G2Aという記録に残る活躍ももちろんなんだけど、相手の間で受ける、ターンしてディフェンスを引きつける、思わずうなってしまうようなラストパスを出すとちょっと別格だった。いわきFCもこのレベルの選手との対戦はちょっと驚きだったんじゃないだろうか。これまでもノムのすごいプレーは何度も見てきたけど、それでも今シーズンが過去最高だと思える。それくらいのキレっぷり。


大宮戦の記事でいわき戦はサイドチェンジがキープレーになると書いた。グッとボールサイドに寄せたいいわきに対して密集を抜けてスペースのある逆サイドへ展開することは定石とも言える。開幕戦の対戦相手だった藤枝はこれをうまく使ってあっという間に3点差まで広げていた。ただ今シーズンここまであまり長いサイドチェンジのパスを使ってきてなかったので少し不安だったけど、いわきに押し返され始めた後半に何度か出てたので安心したし、やはり効果的だった。14分ペレイラ→藤本、53分藤本→茂平、57分西川→茂平、83分奎汰(これは通らず)、85分司→宇津元あたりかな。


前節いわきと対戦した岡山は対いわき用に通常の4バックから3バックに切り替えていた。オーソドックスな4-4-2の立ち位置から球際勝負に持ち込みたいいわきに対してズレが作りやすい3-4-3は相性が良いというのは誰もが考えることなんでしょう。そういう意味では1年以上この布陣でやってきている我々にとっては相性の良い相手であったということは言えると思うのでこの結果に過信することは危険だと思う。また前半で途中交代した嵯峨理久こそサイドバックにいながらもこのチームのキープレーヤーなので申し訳ないが交代はラッキーだった。試合終盤でもエネルギッシュに最前線まで飛び出してきて、球際も巧みな嵯峨理久は本当に良い選手。おそらく多くのクラブが彼を既にピックアップしていると思う。


仙台大時代の嵯峨理久。


青森山田時代の嵯峨理久。マッチアップは市船の杉岡。かなりたくさんの育成年代の試合を観てきている自負があるんだけど、確か2016年のプレミアリーグのこの一戦は未だに結構印象に残る一戦として記憶している。世代別代表やJクラブ内定者がたくさんいるピッチの中で小さいながらもひと際まばゆい存在感を放っていたのが嵯峨理久だった。



2トップの一角で先発した谷村海那。彼も大学時代に印象的な試合があって、当時国士舘大の絶対的なエースだった明本(浦和)が早々に退場すると早稲田相手に劣勢の展開が長く試合も敗戦濃厚だった。大学時代はボランチだった谷村は終盤にセンターサークル付近からドリブルを開始して寄せてくる相手選手をルーレットターンで振り切るとそのままミドルでゴールを叩き込んだ。このスケール感のあふれるプレーが忘れられずその後も彼の動向を追っていて今回やっと対戦することとなった。まさかプロでセンターフォワードをやっているとは思わなかったけど、そのスケール感は本当に魅力。大学時代に物理的にだけじゃなく雰囲気的にも「デカいな」という印象を持ったのはこの谷村と伊藤敦樹(流経大→浦和)の2人かな。




マッチアップする早稲田の9番は武田太一(FC大阪)。


この試合のスタメンボード。住吉(水戸→広島)、明本(浦和)、谷村、高橋(熊本→浦和)とセンターラインの骨太っぷりが2部チームの陣容じゃないよね。



相手チームのことばかりで興味ない方は読み飛ばしちゃってください。育成年代の試合をたくさん観てるとこういうのが楽しいんですよ。自己満足なのでどんどん読み飛ばしてください。で、いわきで一番楽しみにしていたのがボランチの山下優人。大学サッカーを一番どっぶりと観ていた5年ほど前、#哲平さんに推薦したいシリーズ として気になった選手をツイートしている時期があってその時に取り上げた選手が4人。上夷克典(新卒じゃなかったけど実際に入団してくるんだからねホント信じられないよ)、中原輝(熊本→山形→セレッソ)、常本佳吾(鹿島)、そして山下優人の4人。この中で唯一新卒時にJクラブ入り出来なかったのが山下。でも当時まだ地域リーグだったいわきに入団してそこからコツコツと積み上げた。JFLのMVPを獲得してJリーグ昇格、昨シーズンはチーム唯一のフルタイム出場でJ3ベスト11にも輝いた。自分の目が間違いじゃなかったという思いとともに相変わらずの正確な左足は脅威だったなと。コツコツと積み上げたステップアップももうあと一段。山下には今後も頑張ってほしい。


ベンチメンバーの構成を見ても現在一番unchangeableな選手が茂平だろうけど、その茂平を75分で下げることが出来たのはここから始まる連戦において非常に大きかったんじゃないだろうか。2部リーグのフットボールカレンダーに余裕のある今シーズンは週中リーグ戦があるのが3試合。少ないとはいえここで勝ち点を積み上げられないとあっという間に順位を落とすことも考えられる。次節はスーペルゴラッソ小林成豪の大分帰還が楽しみな一戦。チーム力が均衡したJ2は気の休まるタイミングがない戦国リーグだよ、まったく。
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バウンスバック(7節磐田戦)

2023-04-02 00:06:53 | マッチレポート23'
バウンスバックとはゴルフでボギー以下をたたいてしまった直後のホールでバーティー以上のスコアで上がること。悪い結果が出てしまった時にそこからズルズル下がっていってしまうのか、逆にそれを発奮材料にはね返せるのかでは最終的なスコアに大きな違いが出てくる。メンタル面の要素がとても強いゴルフにおいてバウンスバックが出来ることは一流選手の証と言ってもいいと思う。サッカー界においてもヨーロッパのトップ選手がしばしばバウンスバックという言葉を使うのを見かける。大宮戦で0-3の完敗を喫した直後の試合で結果はともかくとして球際で負けない、走り負けないというところを見せることが大事だったわけで、選手たちは満点回答のバウンスバックを見せてくれた。


第4節清水戦
第5節千葉戦
第6節大宮戦
第7節磐田戦

10年前なら「おいおいふざけた日程だな、日程くんよ」と愚痴の一つでもこぼしたくなるような試合の並びだけどここを2勝1分1敗で切り抜けたのは10年後の現在においてもデカいよね。時の流れとともにリーグ戦も変わっていくよね。栄枯盛衰。


この試合の勝敗を決めたポイントは55分頃から伊佐のゴールまでの数分間の攻防にあったと思う。ビハインドとなったスコアを追いつくために後半からギアを上げてプレッシャーをかける位置もグッと上げた磐田。55分に西川から野嶽へパスが渡ったところで引っかけることに成功した磐田はここからさらにプレッシャーの強度を上げてくる。直後の57分に同じボランチの将輝に猛然と3人でプレッシャーに来るも明らかに前がかり過ぎたため将輝のワンタッチパスで完全にプレッシャーラインを突破した。いわゆるひっくり返すという現象。この流れのまま伊佐が決めきれればベストだったけど、この完璧なまでの突破で磐田の「プレッシャーに行くぞ!」という気持ちはくじかれたはず。おそらく体力的にも厳しかったであろう磐田にとってわずかでも「行ったらかわされる」の気持ちが芽生えた時点で一体感を出すことは難しかったと思う。ビッグチャンスを逃した後は主導権が映りがちだけど、そこからわずか1分足らずで決勝ゴールが生まれたところからそんな微妙なメンタルの揺れ動きが垣間見えたような気がした。大分サイドから見ればあの突破がリアクションによるものなのか、相手の強度が上がったことを敏感に察知しての狙った上での突破なのかによって大きく変わるとは思うけど、ああいうプレーが本来狙っているやりたいプレーなんだろうなと思う。


ただやはりラッキーだった感は否めない。水曜日にリーグ戦を戦って中2日でアウェイ九州の地まで乗り込んできた磐田の選手たちの体は確実に重かった。ルヴァンカップの罰ゲームなら我々も昨年やったと言いたいところだけど、週末にルヴァンカップをやって週中にルヴァン組だけ未消化のリーグ戦をやらされる日程は去年はなかった。週中に組まれるルヴァンは捨てればいいだけだけど、週中にルヴァン組だけリーグ戦を組まれると捨てられる試合がなくてただ不利なだけだ。恩恵を受けたチームのサポーターが言うのも何だかおかしいけど、これはさすがにかわいそう。かわいそうに追い打ちをかけるようで申し訳ないが、7月1日の磐田ホームで対戦する時も3日前(中2日)にルヴァン組の未消化リーグ戦が組まれている。これはちょっとさすがに不公平すぎないか、というよりうちが恵まれすぎてないか。そもそもJ2クラブをルヴァンに入れるなというところが一番の問題点だと思うけど、週末にルヴァンをやらせるなというのは清水と磐田の関係者は文句言っていいと思うよ。さすがにこれはかわいそう。


伊佐のゴールは嬉しいねぇ。もう大分でのキャリアが10年になる伊佐。たくさんのゴールを決めてきたけど、その中でもキャリアベストゴール級に素晴らしいゴールだった。こぼれたボールに触りにいきたくなるところでしっかりと相手に体を当ててバランスを崩させてからボールを確保。2タッチ持ち出してコースを作ってここしかないコースにズドン。FWである以上、ゴール数が少ないことに忸怩たる思いもあるだろうけど、この10年の間ずっと大分が伊佐を必要としてきたのはゴール数だけでは分からない貢献をみんな分かってるから。だから伊佐がゴールを決めると嬉しい。今日の実況と解説だった永田さんと前田さんはずっと大分の試合を追っているわけではないだろうけど、そんな伊佐の良いところをしっかりと分かってくれていて聞いてて気持ちが良かった。スタッツに現れない部分にこそサッカーの深さがあると思う。




3試合連続スタメン、そしてここまでリーグ戦全試合出場の後藤啓介。大変なチーム事情があっての起用とは思うけどここまで3ゴールは本当に立派。昨年夏のSBSカップで見て一番気になった選手。おそらくこの大会を見た人ならみんな彼が気になったと思う。試合を見ていた時は3年生だと思っていたけど、帰宅してクラ選のプログラムでプロフィールを確認したらまだ2年生で本当に驚いたのをよく覚えている。SBSカップはU-18日本代表と静岡県選抜が出場するんだけど、日本代表の誰よりも静岡県選抜の先輩たちよりも一番インパクトを残していたからさすがにこんなに早くにプロ初ゴールを決めるとは思っていなかったけど、この活躍は納得なんだよね。あまりクラブを背負いすぎないように成長してほしいと思う。ただ今日は仕方ない部分があるとは言え、ほとんどボールに関われなかったね。


5勝1分1敗で勝ち点16。昨シーズンを思えば大成功のシーズン序盤。次は初対戦のいわき。ここも気になる選手が多く対戦が楽しみだ。
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