Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

完敗(10節京都戦)

2017-04-29 17:31:44 | マッチレポート17'
今季10試合目にしてスコアも内容も完敗の試合となりました。今季最悪の試合でしたな。感覚的には試合前に片野坂さんが言ってた「試合に出てないメンバーにはもっとギラギラしてほしい」という懸念がそのまま的中したような印象。特に右サイドでそれぞれ45分間出場した2人にはもっと頑張ってほしい。ハーフタイムで交代させてしまった片野坂さんにも胆力が足りなかったと思う。そのまま若い方を出しておけば、2失点目は防げたように思う。


十分に対策は立ててたとは思うけど、ほぼ思い通りにやられてしまった田中さん対策。試合が終わってみてどうすればよかったか考えてみると、結局もっと圧倒的にボールを保持して孤立させるくらいしかやりようはなかったのかなと思う。1失点目から2失点目までの時間帯を90分通してやるような展開が必要だったかな。出来たとも思うし。


チームとしての課題のステージが一つ上がったかなと思う。前節の湘南戦を観てて、今季のJ2ではビルドアップの段階で手こずるチームはそうそう出てこなそうだなと感じた。もちろんもっとブラッシュアップは必要だけど、片野坂さんがこだわってきた戦術は実を結びつつあると言っていいと思う。ただ今後はそのビルドアップに過度にリスペクトしたリトリート戦術を採用してくるチームに対しての対策だとか、最も難しいゴールの仕上げの部分の質の向上が課題になってくるかな。この完敗もチームの成長として捉えたい。



最後はアクチュアルプレイングタイムについて書きたい。調べてみたら今季のJ2第8節までのAPTのデータがあった。多分そうだろうなとは思っていたけど、8節中4節でトリニータの試合が最長のAPTを叩き出している。さらに今季のJ2のゲームの中で最長のAPTのゲームはホーム愛媛戦の67分26秒。30分台の試合が何試合もあったり、そもそも60分台を出せているのは大分と岐阜とヴェルディだけという中でこれは圧倒的に長い。APTについてはJリーグが出来る限り長くしようとキャンペーンをはるくらいだし、短いよりは長い方がいいとは思うけど、決して優劣を分けるほどのデータではないと個人的には思っている。ただ今季のボールを大事にするという片野坂さんのサッカーが具現化出来ていると判断する裏付けとなるデータだとは思う。で、こんなデータを持ち出して何が言いたいかというと、TOSは猛省しろや!ってこと。このブログでももうかれこれ7〜8年前からTOSを批判し続けてきてるけど、今日も最低の品質の中継だったので、改めて糾弾したい。APTならぬATT(アクチュアルTOSタイム)をTOSは自分で調べて公表しなさい。アクチュアルTOSタイムとは実際にボールがオンの時間帯にちゃんとTOSがテレビにボールを映していた時間のことだ。考えたのはオレだ、文句あっか。APTとATTの差をとったら、今日なんか下手すりゃ▲2分くらいあるんじゃないかと思う。例えばマイボールのゴールキックになって、上福元がボールをセットして誰にボールをつけるかから片野坂サッカーの醍醐味は既にスタートしてる。相手と駆け引きして繋ぐのか、蹴るのかの判断なんか今のサッカーでめちゃめちゃ重要なのに、そんなとこほとんど映ってない。ボールが動いているところでさえ映せないんだから、そんなとこまで求めるのは酷なことは百も承知だけど、数年ぶりに戻ってきて少しは成長してるかと期待したけど、まあ相変わらずというかむしろクオリティは下がってる。とにかく1つだけ守ってほしい。ボールがオンの時にアップ映像はいらないから。違う角度からの映像が観たいのはボールがオフの時だから。これだけでもお願いします。これくらい出来るよね。


試合の感想よりも、TOSへの不満の方が遥かに長いという唯一無二のブログ。

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アウェイで湘南に勝った!(9節湘南戦)

2017-04-23 00:02:19 | マッチレポート17'


やっと勝った。この大嫌いなスタジアムでやっと勝てたよ。低くて遠くて、ついでにホームチームが容赦なく強いというホスピタリティの欠片もないこの大嫌いなスタジアムでやっと勝てたよ。やったー!


ざっくりと言ってしまうと、序盤にセットプレーで奪った虎の子の1点を守り切ったということになってしまうけど、個人的には内容までを含めてこの勝利を本当に評価してる。今節の結果で6位に浮上したとか、首位まで勝ち点2差とかいう数字面の事実だけでなく、試合後の漠然とした思いが本当にワクワクしていることに自分自身が気が付いた。いいシーズンが送れるんじゃないだろうかとワクワク感で満たされている。


そのワクワク感が生み出される源はやはり今日も選手たちが勇気を持って、自分たちが取り組んでいるサッカーを湘南相手に真っ向からぶつけにいったから。キックオフ直後の最初のゴールキックで湘南の前線がPAギリギリまでプレッシャーをかけにきているのを見て、これは苦しいなとすぐに思った。でも最初のゴールキックこそ竹内の指示で大きく蹴ったものの、2本目からはそのプレッシャーに負けずにしっかりと繋いだ。結果的にその2本目のゴールキックの流れが決勝ゴールに結びついたわけだけど、若干不細工になりながらも繋ぎ切って前進した選手たちを讃えたい。往年の勢いはさすがにないもののそれでも湘南の前線からのプレスは今でもJ2ではトップクラスの強度。そのチームを相手にやり切ったことを自信にしてほしい。


前半はミラーゲームらしく膠着気味だったけど、後半から一気にアクセルを踏んだ湘南に押され始めた。今までであれば、あそこで湘南の勢いに押し切られてしまってたと思うけど、カウンターをきっちりと湘南の喉元に突きつけながら踏ん張れてたから危ないシーンは最終盤まではそんなになかった。むしろさんぺーのヘッドが決まっていれば試合は終わっていた。今日は相手のシュートをブロックする回数が多かったように思う。それは崩されていないことの証左だと思うし、本当に危なかったのは岩田のサイドを突破されてジネイのシュートがギリギリ外れたシーンくらいだったと思う。前半からきっちりと前線の選手のスタミナを奪ってることも地味に終盤に効いてるんじゃないかな。


今日良かったなと思う選手が2人。ギシさんと川西。ギシさんは何よりもさんぺーに合わせたクロスの質。去年J3をじっくりと観て、最近は大学サッカーをたくさん観て、個人の技術の差は色々なところに出てくるんだけど、一番質の差を感じるのはクロスだと最近思い始めてる。J1やJ2じゃなくても、ドリブルが速い選手、シュートが強い選手、FKがうまい選手等々はたくさんいるけど、クロスがうまいと感じる選手は本当に少ない。自分の後ろをフクが駆け上がる時間を作って、対面の選手に飛び込ませない間を作って、中をしっかりと確認して、そしてピッタリの距離とスピード。惚れ惚れするクロスだった。やはり90分出られないのは、若干物足りないところはあるものの、山形戦ではさんぺーへのアシストもあったし、局面でのうまさは頼りたくなるもの。


川西は前節の金沢戦からそんな感じがあったけど、守備面での貢献が目立つ。山形時代はそんなこともなかったように思うんだけど、今日も守備が良かった。ボールホルダーに対して寄せていくだけじゃなくて、ボールを奪いにいってる姿勢がいいと思う。ちゃんと足を出して相手を自由にさせない、あわよくば奪っちゃうよみたいなディフェンス。そこで徐々に持ち味を出せれば、少しずつ攻撃面で本来の良さも出せてくるんじゃないだろうか。元々はFWだったわけだからもっとシュートもみたい。林の不在はケガなのかどうかは分からないけど、川西が入って一つずつポジションを押し出す形で、コテもさんぺーもきっちりと役割を果たせてた。さんぺーの1トップを久々に見た気がするけど、やっぱりいいなと再確認した。1点は決めてほしかったけど。













最初は苦しいなと思ってた湘南→京都→松本→岐阜→名古屋の流れも今では楽しみだとハッキリと思える。いまこのチームのサッカーを観るのが楽しみで仕方ない。
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判断と質(8節金沢戦)

2017-04-15 23:27:29 | マッチレポート17'
山形戦が「勝てた試合」だったとすると、今日の試合は「勝たなければいけなかった試合」といったところだろうか。こじ開けるまでに苦労はしたものの、きっちりとモノにした試合運びには改善が見えたんじゃないかな。


最近は試合の結果よりもと言ってしまうと大げさかもしれないけど、それと同じくらいにどれだけボールを保持するサッカーで挑んでいけるかということが試合前に気になってしまう。金沢の前節岡山戦は最後の決勝ゴールがなかったとしてもしっかりと戦えていたという印象の好ゲームだったし、今日はかなり苦労するんじゃないかと思ってた。ところが、課題だった序盤からペースを握り、結局最後までその主導権を渡すことはなかった。愛媛戦の時も、手合わせをしてみて「これはヤバい」と感じた間瀬監督がリトリート戦術に試合中に切り替えたり、タイトなマンマーク戦術を標榜している柳下ツエーゲンにもボールを保持するサッカーで押し込むことが出来た。自分たちで思っている以上に徐々にこのサッカーが形になってきていると言っていいんじゃないだろうか。何よりもブラッシュアップしながらもきっちりと結果がついてきているのが素晴らしい。


3試合休んでいたフクが復帰。やっぱりノリ、フク、竹内の3枚が揃うと重厚感がある。ディフェンスの安定感はもちろんなんだけど、今日は特にノリがドリブルで持ち上がる回数が多かった。ボールを保持するサッカーをやろうとするとパスに固執してしまう雰囲気があるけど、スペースがあるならドリブルした方が効果的なわけで、とてもいい判断だと思った。とにかくパスにしてもドリブルにしてもある程度は相手を食いつかせないとチャンスは作れない。最近片野坂さんが頻繁に口にする「判断と質」のうち判断はまさにリスクテイクの話。ここはもう選手たちの鍛錬を信じるしかない。


一方で「質」の部分は今日も気になった。特に最後の3分の1の部分での質の低さが目につく。崩しまではいいのに、利き足のシュートが枠を捉えない、サイドを本業とする選手の利き足のクロスが大きく逆サイドまで飛んでいってしまう。こういうプレーはせっかく押せ押せのリズムになってもガクッとしてしまうからなくすのは無理にしても出来る限り数を減らしてほしい。ズバッと決めろ、ピタッと合わせろとは言わないけど、2次攻撃に期待を持たせるくらいにまではしてほしい。


ベンチワークが固定化してきたのも気になる。これがやれることだというところをまだ見せ切れていない川西や國分が使われ続けるのもどうかと思うし、監督が迷うくらいにそれ以外のメンバーはアピールしてほしい。特に姫野にはそんな空気をぶち壊してほしいと思うし、オレは鈴木惇のポジションも決して安泰だとは思っていない。それとコテの扱い。得点シーンの走り込みと落とし、それと國分に出したスルーパスともっとゴールに近いポジションの方が輝くんじゃないかと今日の試合を観ると思ってしまう。


次節はアウェイで湘南戦。14年シーズンほどの圧倒的な強さはないものの、それでもきっちりと2位をキープしてるところはさすが。金沢戦の後にそのまま湘南−岐阜を観たけど、今季観たJ2の中で一番面白い試合だった。今季大木監督に替わってショートパスを繋いでいくスタイルを徹底している岐阜が真っ向から湘南に挑んで大半の時間で主導権を握ったこの試合は次節に向けて示唆に富んでいると思う。大木監督はハーフタイムのインタビューで一言「勇気」と言い切ってたけど、オレも大事なのはそこだと思う。ハイプレスの餌食になるのか、もしくはここで勝ち点を取れるようなら真剣に昇格争いも見えてくるんじゃないだろうか。序盤戦の試金石と位置付けて間違いない大事な試合。楽しみだ。ちなみに今季の大分トリニータはまだ九州内でしか勝ち点を取っていない。そろそろ頼むよ。
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初志貫徹(7節山形戦)

2017-04-10 23:35:57 | マッチレポート17'
こんなにももったいない試合であっても微塵も片野坂さんや選手たちへの信頼は揺るがないわけで、今こそこのクラブスローガンを思い出すべきだと思いますよ。ここから先は楽しみばかり。恐いのは結果が出ないことによる方向性のブレだけ。今こそ初志貫徹。





強がりでもなんでもなくて、この試合から悲観的なものは何も感じなくて、本当にただ単純に試合が面白かった。そんな感想しか残らなかったな。NDスタももう4回目になるけど、このスタジアムのゴール裏は本当に観づらくて、多分国内で5本の指に入ると思ってる。だから試合をちゃんとした視点では観られていない。そんな中で思ったことが一つ。この試合を勝ちに持っていくためには一つじゃなく色々なたらればを実現していかなきゃならなかったんだろうけど、個人的に一番強く思ったのは試合の入り。それも序盤に失点を許したことではなくて、自分たちのリズムに持ち込むまでに15分くらいかかってることだ。主導権を握りたいサッカーを志向してるわけで、相手云々ではなくもっと早くに自分たちのリズムに持ち込めるようになってほしい。ここがなかなか改善しないなという印象。後半の面白さはその反動なのかなとも思うけど。


ごっちゃんで追撃、さんぺーで同点、林で逆転だったらこんなにも美しいシナリオはなかったし、林のシュートが一番決めやすかっただろうし、オフサイドも見逃してもらってたし、と色々な思いが巡るけど、それは誰よりも林自身が分かってると思う。交代ボードに自分の番号が刻まれてるのを確認すると、林はかなりのスピードでピッチを後にした。それは1秒でも早く交代して逆転をしてほしいからではなく、自分の不甲斐なさを隠し切れずに思いが先走ってるように見えた。伊佐も戻ってきてFWのポジション争いも激化してる。昇格争いが現実味を帯びてくれば、夏の移籍期間で外国籍選手の獲得がないとも言えない。だからあれを外してしまった林に次はやってくれるだろうなんてことを無責任に言うつもりはない。やるか、やれないか、そんな職業としてのストライカー像が林には一番似合ってる。じっくりと見たい。


それにしても後藤優介である。いまこの男への気持ちを一言で説明するのは不可能だ。ただ一つ言えるのは、大分が攻撃に転じた時に無意識に自分の目が後藤優介を探していることだけは事実。HOYOにレンタルで出た時も観に行った、J22に選出された時も観に行った、ずっと期待してた、というよりも時折見せる煌めきに期待せざるを得なかったという方が正しいかもしれない。でもそれよりもずっと多くの落胆もさせられてきた。こんな気持ちのやり取りをもう5年以上もやってきたから、「いよいよだ!」なんて特別に高揚したりもしない。もう手の付けられないようなところまで行っちゃって、一言「知ってた。」ってスカしたいだけ。





次節はホームに戻って金沢戦。序盤つまずいて昨シーズンをまだ引きずってるのかなと思ってたけど、前節の岡山戦で初めて今季の金沢を観た。中美を除くと攻撃陣にあまり恐さはないものの、ディフェンス面は組織的に守れててかなりソリッドな印象。「柳下監督の新しいサッカーを浸透させていくためには結果が必要だった」と決勝点を決めた廣井がヒーローインタビューで話す様は充実感たっぷりだった。かなり歯応えがあると思うけど、今のサッカーを試すには格好の相手とも言える。楽しみだ。




昨日は山形に行く前に福島に寄って、天皇杯福島県予選の決勝を観てきた。日帰りなのに、福島と山形をハシゴするとか我ながらアホだな。





去年の8月に福島戦を観に行った時にもチラシが配られてて行きたかったんだけど、予定が合わずに断念してて、今年はうまく山形遠征とハマったので念願の一戦が観られた。カードは福島ユナイテッド−いわきFC。去年は延長までいわきが食い下がるも何とか福島が王座を守ったようだ。いわきが7部クラブだということがやたらとクローズアップされるけど、そこにはあんまり意味を見出せない。成り立ちが全く違う県内のライバル同士の一戦という位置付けでいいと思う。



この一戦にJ3全勝で単独首位という付加価値を付けた最大の功労者の田坂監督。終始非常に大人しく戦況を見守っていて、誤解を恐れずに言ってしまうと、本気を出していないというか、優先順位を高くつけていないのか、自分のよく知る何としてでも勝ちにいこうとする田坂監督の姿ではなかった。むしろこのメンバーでよくJ3で4連勝出来たなという感想の方が強かった。リーグ戦はこのまま突っ走っていってほしい。







さて注目のいわき。サッカー自体はまあ普通のサッカーでそんなに印象には残らなかった。福島のやりたいことがことごとくハマらなかったという印象の試合で、もちろん7部クラブということを加味すればスゴいのかもしれないけど、試合自体は普通だった。いわきFCがどこを目指してるのかとかは分からないけど、スタンドに一般サポらしき人はわずかでアカデミー要員を大量投入してたり、アンダーアーマーの関係者っぽい人ばかりで雰囲気は完全に実業団クラブ。元気のいい社員っぽいおじさんが、「カンピオーネ」のメロディーで「がんばろーぜ、がんばろーぜ!」って歌ってるのにはさすがに失笑した。ノリが完全に運動会。

いわきと今治が今度どうなっていくかは注目。
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課題を1つ克服(6節愛媛戦)

2017-04-01 18:08:01 | マッチレポート17'
考え過ぎているのかあまりパッションを感じない試合の入りから先制ゴールを喫して最後は押し込むも敗戦というのが、今季ここまでの2敗と今日の93分までの共通点。どんな形であろうとそれを繰り返さなかったことは評価に値すると思う。大きな勝ち点1。


シーズン前から片野坂さんも懸念してた通り、土曜開催と日曜開催が混在する今季のJ2。今日は今季2度目の日曜→土曜という中5日しかない日程。今日の低調な内容といい、もう一つの徳島戦といい、やはり調整が難しいようだ。パスや細かいタッチといったイージーなミスが本当に多かったし、鈴木惇を筆頭にサイドチェンジはことごとく通らなかった。色々と戦術を練ったとしてもあれだけミスが多いと試合を優位に進めるのはちょっと難しいと思う。片野坂さんのコメントにもあったけど、しっかりとボールを動かすことで相手を走らせて、後半の運動量を落とさせたいという意図は今日もあったと思う。ただ今日の前半のボールの動かし方では相手もバテないし、あれは動かしたのではなく、ただボールを持っていただけ。特に失点して相手ゴール前のスペースを消されてからはボールを持てど何も出来なかった。狭い局面で崩していくアイデアやチャレンジは今のところまだないに等しい。1分以上我慢してボールを持ちながらも最後はやや捨て気味に縦に無理なパスを入れるということが何回かあったけども、それならもっとアグレッシブにゴールを狙う姿勢があっても良かったかなと思う。何人かの選手を除いてドリブルという選択肢を持たずにやっているような印象を持ってしまうけども、相手との間を外すために5m程度のドリブルはこういうサッカーでこそ重要だと思う。


前節の福森に続いて今節は伊佐も理由が分からないまま欠場。前半の林は落としの部分でさすがのところを見せたものの、後半はほとんど持ち味を出せていなかった。それでも最後に決めてしまうのはFWとしての本能なのかさすがとしか言いようがないけど、さんぺーがどうしても90分もたないことを考えると、林と伊佐は揃っていてほしいと今日のような展開だとなおさらに痛感する。


前節の愛媛の内容を観ていたら、ホームだし勝っておきたい1戦だったけど、とにかく勝ち点1を拾えたことを前向きに捉えたい。やっぱり上を狙いたいとも言い切れないし、残留が目標じゃ寂しいとも思うし、そのどちらの顔ものぞかせる現在のチームが今後どちらに振れていくのかとても楽しみ。まずはトップ11の順位表に食いついていきながら、じっくりとチームを構築していきたい。次節は今季のアウェイゲームの中でも最も遠距離となる山形戦。過去にここでいいゲームをした印象もないし、間違いなく厳しいゲームになるでしょう。古巣対戦となる川西の活躍に期待。


怜のケガの程度が重くありませんように。
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