Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

小休止(24節清水戦)

2013-08-31 20:30:20 | マッチレポート13’
もう正直、お金とか時間かけて観るに値しない。結果が出ないことは大目に見られても、気持ちが入ってないことについてはどんなに深い愛を持ってもフォローしきれない。

もう一度応援したいと思うようなチームになってくださいな。無期限で待ってるけど、もうちょっとスタンス変えないと耐えられない。
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失敗を繰り返さない(23節名古屋戦)

2013-08-28 22:42:07 | マッチレポート13’
月末で忙しくてヘトヘトで帰って来たので、今から録画を観るほどフィジカル的にもメンタル的にも強くない。だから試合のことは書けません。

J2に降格することを悲観的に考えすぎないことが肝要じゃないでしょうか。J1昇格もクラブにとっての歴史なら、J2降格も歴史なんだし。百年構想じゃないけど、永続的にクラブを存続させるためには、あえて言うけど、『降格』ぐらいでガタガタしちゃいかんのだと思う。

極論を並べます。

09年シーズンの降格を失敗とするなら、そこからやっぱり学ばなくちゃいけないと思うんだよ。シーズン途中の補強も最小限に留めたことは評価出来ると思うし、ボロボロになってJ2で新シーズンを迎えることがないようにしなければならない。

まずは梶山を使わない。今の大分のサッカーは田坂さんも認める「梶山におんぶに抱っこサッカー」。明らかに梶山が入って大分のサッカーは変わったし、その能力は認めざるを得ない。でも、来季J2で戦ううちが、梶山を引きとめることがどれだけ困難なことかは、火を見るより明らか。そんな選手がほとんどの局面でタクトを振るうサッカーを続けていて大分トリニータの未来に繋がるだろうか。

田坂さんの解任。これは条件付きで、シーズン終了とともに契約満了のつもりなら解任。個人的には田坂さんはいいと思ってるし、来季もJ2で監督をやってほしいと思ってる。世間一般の目線から言えば、もう何ヶ月も前に解任されていておかしくない成績なわけで、それでも今シーズンを田坂さんと心中するつもりなら、責任を持って来季も指揮してほしい。大分トリニータの将来を見据えて。

ま、こんなことすりゃチームが崩壊することが目に見えてるけど、こういう思いが全くないわけではない。どんな些細なことでもクラブにとっての血や肉や骨にしていくくらいの思いがないと、いつまでも『来季の心配をしないといけないクラブ』のままだ。お財布がキレイになって、戦力がうまく噛み合って、いい指揮官に巡り合って、そういうことがうまくシンクロした時にJ1を目指すクラブになればいい。何をしても芽が出ない、花が咲かない、そんな辛い時期は根を生やす時期だと割り切る。ぶっちゃけ今季を見ていて、J1だからと言うだけでお客さんが激増するわけじゃないことも分かったし、無理をして掴み取るもんでもない。

ということで、今週末の帰分はやめた。しかし何と台風が接近してるらしい。キャンセルなら半額しか帰ってこないけど、欠航なら全額帰ってくるというミラクル!これは全く勝てない最下位クラブのサポーターを不憫に思った神の思し召しに違いない!台風接近を願うのは不謹慎だけど、どうせ来ちゃうなら土曜日に来い!
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全然ダメ(22節広島戦)

2013-08-25 18:44:40 | マッチレポート13’
甲府が勝ってしまった以上、この試合の結果では全然ダメだったと言わざるを得ない現状が悲しい。田坂さんが短期的な目安として置いた「残り10試合で15位と勝ち点6差」という目標。今節が終わって15位甲府との勝ち点差が11になったので、残された道は名古屋戦、清水戦の連勝(かつ甲府が連敗、さらに湘南が勝ち点を最低1つ以上落とすこと)という途方もない条件を突き付けられたことになる。今シーズン勝率が4.5%のチームが残り2試合を勝率100%でいくことがどれほど難易度が高いかは小学生でも分かる。諦めはしないけど、残留という目標は今節の結果を持って、大きく遠のいたと言わざるを得ない。


現実から目を逸らして、「いい試合だった」ってオレだって言いたい。


多分前半3分頃のプレーだったと思うけど、いきなり押し込まれた後、自陣左サイド奥で奪取したボールを蹴り出さずに土岐田と木村が丁寧に我慢強くボールを繋いで、攻撃に転じたシーンがあった。推測に過ぎないけど、あそこをポイントとして広島がうちのことをある意味で認めてくれたような気がした。「あ、こいつらやれるようになってんな」みたいな感じで。その結果、試合は「間合い地獄」の様相を呈してくる。前半は大分の試合としては本当に異質な内容だったと思う。お互いに攻めた後のリスク管理を重視するあまりに手が出せない。極真のフランシスコ・フィリォが初めてK1に参戦した時の試合をふと思い出した。あそこでしっかりと繋げてなければ、広島はイケイケ状態で突っ込んできたでしょう。ホームとはいえ、王者広島とがっぷりに組み合えたことこそ成長だと思う。素晴らしい前半だった。後半はある意味で予想通りで、グロッキー寸前だった王者を仕留めきれなかったことが悔やまれる。

悔やまれる結果になった要因の一つに選手起用がある。前日から2列目のスタメンが西から丸谷に変わるという予想がされてた。スカパーもエルゴラも同じだったので、間違いないんだろうとは思ってたけど、同時に「何でまた」という思いもあった。3-5-2でやってる時も、3-4-3でやってる時も、今シーズンは西を起用してうまくいかなくて丸谷に変わるということが何度もあった。それも一度や二度じゃないんだから、もうさすがにいい加減にしてよとハッキリと思った。広島は丸谷の古巣だからという配慮もあったかもしれない。でもそんな温情でスタメンで起用出来る状態のチームじゃないことは明白。残念ながらその丸谷は(個人的には予想通り)全くいいところがなく交代された。広島から明確にボール奪取のポイントとして狙われて、ロストを繰り返した。昌也の出色のパフォーマンスは予想を完全に超えてた。でもそれを差し引いても、田坂さんの起用ミスがこの試合の結果に影響したことは間違いない。

繰り返すけど、「いい試合だった」って言いたい。でもそれが言えたのは中断明けの4試合までぐらいのことで、この段階で「いい試合だった」って言うのは実質残留に対して白旗をあげているのと同じことだ。



周作がスタジアムを周回した時のスタジアムの雰囲気の良さは言葉では表せないものがあったね。周作にとって大分が、大分にとって周作が、特別な存在であることをあらためて感じた瞬間だった。


広島側の粋な幕。


キックオフ前の所作も変わらず。


でも本当に当たり前のことだけど、どれだけ周作の名前を呼ぼうが、周作は紫のかたまりに向かって走っていくし、昌也の渾身のシュートも無慈悲に弾き出すんだ。ノスタルジックな気持ちになるのは試合後の一瞬だけで十分。


合同新聞サンクスデーの不敗神話は継続。この状況でも継続出来た運の強さはなかなかのもの。それにしてもこの副社長の独特の語り口とこの眼差し。普通じゃない感じするよね。


花火はホームゴール裏からは見えず。この写真もビジョンに映し出されたのを写した。ホーム側が見えなくてもお客さまであるアウェイ側に見せてあげる。さすがは「おもてなCity・おおいた」。でも浦和のしょぼい花火に比べたらずっと立派だった。




トップチームの試合前にはユースの試合を観た。個人的にはユースの試合を観るのは好きなんだけど、トップチームみたいに関東方面までの遠征もそんなにないから観る機会もあんまりないんだよね。出来れば最低年イチは観たいもんです。この日はプリンスリーグの神村学園戦。神村学園はここまで9戦8勝でリーグ首位。試合前は実力差があるのかなと思ってたんだけど、ところがどっこい。トリニータはSBがガンガン上がるスタイルでどんどんゴールに迫る。結局試合は1-0でトリニータが勝ったんだけど、4-0くらいが妥当な内容。神村のGKがスーパーセーブ連発で1点止まりだったけど、90分を通して、トリニータが圧倒。正直神村は主力が来てないんじゃないかなと思うくらいにトリニータは強かった。そして何よりサッカーが面白い。この試合を観て、ユースっ子たちから勇気をもらって大銀ドームへと向かったのでしたが・・。




この試合でオレの視線をクギ付けにしたのが、ボランチの岩武くん。特筆すべきはその落ち着き。寄せられても一切慌てず、ボールをさばく姿はまるで「ユースの梶山」。もちろんまだ相手に対して脅威になるような武器は見せられてはいないものの、もう一皮むければ面白い選手になりそう。何よりもその風貌からは想像出来ないけど、まだ2年生。




ちなみにボランチの相棒の姫野くんもなかなか面白い。身長は低くて同じく2年生なんだけど、ハンタータイプの狙ったボールを奪いにいく姿勢がいい。


この日のようなサッカーが出来れば、プリンスリーグの順位もどんどん上がっていくだろうし、Jユースカップも決勝トーナメントまで行けるとは思うけど、そううまくいかないのが育成年代の難しいところなんだよね。


強化部のお二人もフル観戦。具体的に見ておきたい選手がいたのかな。あと後藤くんも来てたね。


ということでこの日はトリニータに関する試合を2試合続けて観た。躍動するユースチームと苦悩するトップチーム。フットボールクラブにとって一番大事なことって何だろうなんてことを考えた。ここまで勝てないなら昇格なんてしなきゃ良かったなんてことは絶対に思わないけど、本当に昇格するタイミングだったのだろうかということはよく考える。09年を教訓にするのなら、残留or降格が決まる前に目指すべき方向性を打ち出すことも重要なんじゃないだろうかとも思う。降格しても理想のサッカーを追求することはシーズン中は夢中になれるからいい。でも祭りが終わった後の虚しさが尋常じゃないこともよく分かってるし、何よりも継続性がなければ、こだわり続けてきたことが何の意味も持たなくなってしまうことも経験で知っている。ただそういうことを冷静に判断出来る、もしくはすべき人が大分トリニータや大分フットボールクラブにはいないのかなと思う。残留が最優先であることは揺らがない。その上でいま大きな岐路に立たされてると感じる。全てはここからの2戦次第。将来なんて言うと大袈裟だから、大分の中期的な未来を賭けた2戦ってことにしておく。2連勝することは奇跡に等しいけど、もう奇跡を起こすしかないんだから。


(ま、その奇跡を起こすことがそもそもスタートラインで、そこからが本当の勝負なんだけどね。)
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気持ち、メンタル、心理(21節浦和戦)

2013-08-18 00:12:11 | マッチレポート13’
3-0から3-4になった試合を観たのは人生で初めてかな。ミラン-リバプールのCL決勝でさえ、ひっくり返すところまではいかなかったもんな。そもそも1試合で4ゴールも出来るチームは続けて3失点とかなかなかしないし、1試合で4失点もするチームは続けて3ゴールとかなかなか出来ないもん。滅多にお目にかかれる試合じゃなかったってことだ。出来れば反対の立場で観たかったけど。

1点返されたあたりからの「また負けるかも」って精神状態が敗因だよ。もうサッカーの内容じゃない。内容が良くないチームだったらまぐれでも3点はなかなか取れない。過去は振り返っても仕方ないけど、ここまでの状態になっちゃう前に結果論でも運でも何でもいいから、もうちょっとだけみんなで成功体験を積めてたらなと思わずにはいられない。もうそれって完全に集団心理だから、監督も選手も責める気になれない。

人のことばっか言ってるけど、自分もそう。ミスチルの「しるし」って曲の中に「『半信半疑=傷つかないための予防線』を今、微妙なニュアンスで君は示そうとしている」っていう歌詞があるんだけど、今のオレのトリニータに対する接し方がまさにこれ。信じたいけど、もう傷つくのに疲れたから微妙な立ち位置をずっと続けてる。だから3点差からたったの1点取られただけなのに信じられなくなっちゃう。もっと言うと、今までなら気が狂いそうなほど悔しい負け方をしても、淡々としてる。根は深い。

夏までの結果ならJ史上最弱だった2009年シーズンの大分トリニータも第20節の名古屋戦で劇的な勝利を収めて、勝ち点10に到達してるので、2013年シーズンの大分トリニータは第21節終了時点でも勝ち点9なので、J史上最弱を更新中。ただ感覚的にまだ諦めきれんなーと思って調べてみたのが以下。第21節終了時点での残留圏内である15位チームの勝ち点。


2013年  18
2012年  21
2011年  23
2010年  21
2009年  23
2008年  25
2007年  21
2006年  22
2005年  22


そう、つまり今季はうちだけレベルが低いんじゃなくて、ボトム5が完全に取り残されてるってことだ。大分トリニータが18位としてJ史上最弱なだけじゃなく、ヴァンフォーレ甲府も15位としてJ史上最弱だってことだ。実力だけじゃなく、ここまで本当に運がなかったと思ってきたけど、ここだけは神様がラストチャンスを残しておいてくれたと思って最後まであがくかね。ジュビロに勝ち点差2で最後までついていけば、最終節大逆転があるってことだからね。

結果は出てないかもしれないけど、サッカーの内容が面白くなってきてることは事実だよ。今日の3ゴールも結果的にはセットプレー2発と相手の緩慢なディフェンスからだったかもしれないけど、そこに至るまでの過程は良かったと思うよ。攻め込んだ上での3発だった。だからなおさらにチームが自信を持てるような結果が欲しかったんだけどね。

まあでも、心は完全に折れてますよ、ポッキリとね。今週末の広島戦と来週末の清水戦の週末連続ホームは中断前にこの頃までには絶対に巻き返してくれていると信じて、奥さまとのハードネゴシエーションの上、勝ち取った遠征だったはずなんだけど、今はもう全然気乗りがしない。休暇中だし、プリンスリーグもあるし、周作も来るから広島戦は行こうと思ってるけど、そこで結果が伴わなかったから正直清水戦はキャンセル料払ってでも行くのやめようかなって思ってる。



徐々に遠くなる浦和サポが歌う「Sailing」を背中に、人間の気持ちって不思議だななんてことをぼんやりと考えながら、トボトボと埼スタをあとにした。そんな夏休み初日の夜。






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「美しさ」と「狡猾さ」

2013-08-15 22:10:33 | トリニータ
平日に仙台までサッカー観に行っちゃった。比較的寛大なうちの奥さまもさすがに半休まで取って、家族を置いてフラフラと仙台まで行く旦那にいい顔はしてなかったけど。


いや、でもね、行って良かった。各方面には色々と申し訳なかったけど、そんな諸々を差し引いても行って良かったと断言出来る。本田のユニ着てるのに、フォルランのゴールにガッツポーズするとか、もうわけ分かんなくなっちゃうくらいにウルグアイ、特にフォルランとスアレスは素晴らしかった。

ウルグアイとの対戦が発表になった時は、正直フォルランもスアレスもカバーニも来ないと思ってた。ヨーロッパのシーズンイン直前だし、カバーニは移籍したし、スアレスも流動的だっただけに。でも近付いてくるにつれ、カバーニのケガは残念だったけど、フォルランとスアレスの来日が現実味を帯びてきて、こりゃ何としても行きたいと思うようになった。90分間マジでサッカーをしてくれた2人に感謝だし、そのウルグアイを連れてきてくれた協会にも感謝。


フォルランはもう全てが「美しい」。


立ち姿も美しければ、


後ろ姿も美しい。


これは違う場所だけど、あのFKにはもう言葉がない。川島の動きにミスがあったようには見えなかった。それでもとれない。南アW杯の3位決定戦のラストプレーでバーを叩いたFKが一瞬で蘇った。あれだけ点の取れるFWがあれほど素晴らしいFKの技術を持ってれば、そりゃW杯の得点王になるわ。


ゴートクとよくしゃべってた。



一方で、「狡猾さ」という言葉がぴったりなのがスアレス。目を見張るようなスピードがあるわけでもない(速いとは思うけど)し、華麗な技術を持ってるわけでもないのに、アバウトなボールをマイボールにしたり、ぐちゃぐちゃっとした局面からスルリと抜け出す天性のセンスは見ててワクワクする。ベイルはお気に入りだし、ファン・ペルシーもすごいとは思うけど、プレミアで見ていて一番ワクワクするFWはスアレスだと思う。


マンチェスターユナイテッドとリバプール。


スアレスと伊野波の見事なシンクロ。


これでさらにカバーニが来てたらどうなってたんだろうとどうしても思っちゃうけど、それは贅沢というもの。本来ならヨーロッパまで何十万もかけて行かなきゃ見られなかったもんが、国内で見られたんだからね。

完全に日本代表を置いてきぼりにしちゃったけど、あんま悲観的になる必要ないと思うけどな。だって順当な敗戦だよ。これから最終予選の最終局面に向かうガチのウルグアイに、予選突破が決まって強化の意味合いで臨んだ日本が勝てるわけないよ。久々に本田のFKが枠に飛んだだけでも良かったんじゃないかな。ただ、DFラインは心配ね。もう当確と思われてたマヤの長すぎるスランプは特に心配。モリゲを筆頭に今までチャンスのなかったディフェンダーたちはチャンスと思って奮起してほしい。もう本番まで1年切ったけど、今のマヤのままならレギュラー奪えるチャンス十分にあるよ。






噂には聞いてたけど、宮城スタジアムのアクセスは最悪。最寄りのターミナル駅まで戻ってくるのに、2時間以上かかるのはさすがにダメでしょ。我がホーム・大銀ドームもそこそこ悪いし、他にも色々とアクセスの悪いスタジアムには行ったけど、宮城スタジアムが最悪。スタジアム自体は埼スタに似た感じで、特にバックスタンドは拍手が響く構造で、いいスタジアムなんだけどね。ユアスタがアクセス最高で素晴らしいスタジアムなだけに、なおさらね。


本当に楽しい時間だったけど、最後に思ったのは、「スアレスにアーセナルに行ってもらっちゃ困る」ってことだね。それ痛感したよ。

原さーん、今度はガチのウェールズ呼んできてくださーい。お願いしまーす。
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声は届くと感じたピッチサイドシートでの観戦

2013-08-12 00:52:07 | トリニータ
先々月にヴェルディの企画で記者席で観戦して、監督会見も見られるチケットがあってそれに行ってきた。その日の記事がこちら。当日はそれだけでも満足だったんだけど、さらにその日にソーシャルメディアで5回以上、その企画に関することを発信するとヴェルディのホームゲームのピッチサイドシートがもらえるということで、今日はそのチケットで長崎戦を観てきた。このチケットは7~8月中のホームゲームならガンバ戦を除いて、いつでも使えたんだけど、日程表を見て長崎戦しかないと最初から決めてた。まだ長崎の試合を観たことがなかったし、もちろん裕大や志有人を見てみたいってのもあった。今日はそれだけじゃなくて、ヴェルディ側でも刀根とガミさんが先発。さらに先月期限付き移籍したばかりの小松塁も先発だったので、ピッチ上に5人もトリニータOBがいるというオレ得状態の試合だった。

ちなみに先々月買ったチケットというのは正式名称が「ソーシャルメディアチケット」。価格は5,000円。記者席は位置的にSS席と同じ位置なので価格は4,500円。さらに監督会見等、基本的にはプレスパスと同じ待遇をしてくれる。で、さらに特典としてくれた今日のピッチサイドシートが3,500円。こりゃ、申し訳ないくらいにお得感のあるチケットだし、そもそもヴェルディさんの価格設定のセンスが若干疑われるレベル。その後、横浜FCとか、群馬が似たような企画を打ち出してるようだけど、それらと比べても5,000円は格段に安いし、内容も負けてない。オレはそもそもヴェルディはそんなに好きなクラブじゃなかったんだけど、今回の一連のことで印象はかなり変わったし、少なくとも一人をファン化したという点でヴェルディさんの今回の企画は成功ということにしておきましょう。


試合のことを書く前に今日は午後から激しい雷雨に見舞われた。味スタのある調布市近辺もかなりひどかったらしく、広範囲で停電になったようだ。味スタに行く時にいつも使う駐車場も機械がやられてしまって使えなかったり、通りがかったマックには停電の影響でフローズン系のメニューは今日は出せませんなんて張り紙がしてあったりと色んなところで影響が出てた。中でも試合に最も影響があったのは、京王線の運休でしょう。踏切の故障か何かで運休していて、結局は試合が終わってもまだ運休してたみたいだった。


これがキックオフ1時間前の味スタ。唯一の公共交通インフラといってもいい京王線が止まってしまったわけだから仕方ないんだろうけど、さすがに全然お客さんが入ってこない状況を見て、キックオフを遅らせるかなと思ったんだけど、最終的には定刻通りに試合は始めた。志有人のお父さんも「間に合わない」ツイートを何度もしてたけど、バスとタクシーを駆使して、何とか試合開始には間に合ったみたいだった。


これはスタジアム通りという、味スタから飛田給駅とは反対方向に進む道なんだけど、試合開始2時間前に人っ子一人も歩いてなくて、本当にJリーグの試合あるのか心配になるレベルだった。


並走する車道もこんな状態。


ということで試合。前述の通り、今日はピッチサイドシートで観た。前回と同様、ヴェルディさんから写真はダメよと釘を刺されてしまったので、選手写真はなしです。







ピッチからはこんな感じ。前半は目の前がガミさんで、生声が普通に聞こえるくらいの距離感で良かった。ちなみに長崎の先制点となったガミさんがぶっこ抜かれたシーンも目の前だった。長崎はそんなに悪いとは思わないけど、チームとしてちょっとブレーキがかかった状態に突入しちゃった感じかな。下が迫ってくる前にどれだけ早くこの状態を脱せるかが勝負だね。ライセンス関係のことは分からないけど、この夏の補強を見る限りでは完全に昇格を狙ってると思うので、なおのことここから数試合がとても大切。今日は終盤まで死ぬほど走るというドリブラー山田晃平を楽しみにしてたんだけど、前半早々の接触プレーがきっかけで途中交代してしまったので、残念だった。あと裕大とボランチコンビを組んでる岩間っていう選手もなかなか良かった。

ピッチサイドシートは試合後にヴェルディの選手たちとハイタッチ(実際はロータッチ)が出来るんだけど、ガミさんのあまりの疲弊っぷりに少し心配になった。雨が降って少しは涼しかったとはいえ、それでもサッカーをやるには過酷な環境。大分にいた時と同様、最終ラインから何度もオーバーラップを仕掛けてたガミさん。ファンの前だから顔を上げようという気力すらないくらい、ぐったりしてた。その後、ゴール裏でのラインダンスも隣の選手の肩につかまってるだけで、跳んではいなかった。



今日ピッチサイドシートで観戦して、一番の大きな気付きになったのは、サポーターの声。今日の味スタの観客動員は3千人強。大分の試合に比べれば、格段に少ないわけだけど、それでもピッチレベルにいるとサポーターの声はよく聞こえる。チャントやコールはもちろんのこと、バックスタンドからの激励やヤジなんかも本当によく聞こえる。こんなによく聞こえるんだなって思いながら、ふと思い出したのが、今朝読んでた昨日の柏戦後のタメのコメント「今日はボールアウトになる度に頑張れというプラスの声が多く、それが相手より走れる要因になった」。昨日は総力戦でもあったし、スタンドを熱くさせてくれるような試合を選手たちがしてくれたってこともあって、こんなコメントをしてくれたんだと思う。でもね、オレはやっぱりこのコメントはサポーターとして肯定的に受け取るんじゃなくて、裏を返して、普段どれだけ汚い言葉を浴びせられてるかってことに目を向けなきゃいけないと思う。特にサイドに位置する選手はそれを如実に感じてるはずだ。オレはサポーターとして、不甲斐ない試合に対しての最大の意思表示は「沈黙」だと思ってるし、それを実行してきたので、ヤジはもちろんブーイングもしたことはない(多分)。だからと言って、ヤジを言ってる奴に文句を言えるほど強くもない。じゃあ、どうしたらいいのかって多分正解はずっと出てこないだろうし、そもそも正解はないんだろうと思う。出来ることといったら、声や手拍子でそんな汚い言葉をかき消すことくらいだ。いま、そんな雰囲気を作るには一にも二にも「+3」すること以外に方法はない。2日続けての同じ締めになるけど、浦和に勝つこと以外にない。総力戦で作った助走で浦和を踏み倒して、2週連続のホーム戦に臨みたい。選手に声や気持ちは必ず届くってことが今日よく分かったから。

浦和戦超大事。
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梶山は救世主なのか?(20節柏戦)

2013-08-10 23:59:39 | マッチレポート13’
ビルドアップ時に最終ラインから中盤の底に位置する梶山に直接入るパスが増えたことだけでも、梶山加入の効果はあったと言っていいと思う。ただ今後「救世主」になり得るかと言われれば、まだ今日の試合だけじゃ判断出来ない。確かに今までの大分の中盤だったら出さなかっただろうなという縦パスも何本か見せたし、可能性は感じたけど、やっぱりまだ合流してわずか。本人も言うようにこれからコンディションを上げて、もっと周囲と息が合ってくれば、十分に「救世主」になり得るとは思った。

最大の効果だと思うのは、「安心出来る預けどころ」じゃないだろうか。梶山に渡しておけば大丈夫っていう心の拠り所があるだけで、周囲のプレーにも余裕が出来るし、能動的なサッカーが出来る。それがまさに「タメ」ってことだと思う。試合が始まるまではマンシャをアンカー気味に置いて、中盤に梶山が君臨するかなと思ってたんだけど、中盤の底にいて、最終ラインからのボールを引きだしてくれる役目を担ってくれるから、マンシャを前に行かせて梶山後ろの方がいいね。

残り試合数を考えれば、勝ち点1では十分だとは言えないわけだけど、今日の試合はとても良かったと思う。柏が明らかに走れていなかったけど、大銀ドームの蒸し暑さがそうさせたのであれば、それこそまさにホームアドバンテージだし、そういう試合を待ってた。新潟戦、横浜戦と、「さあ、ここからだ!」と思わせてくれた試合が今シーズンもいくつかあったけど、そこから波に乗れずにここまで来てしまった。もうそういう意味では浦和戦は超重要。ここでまたゼロからのやり直しを余儀なくされたら、もう本当に間に合わない。

その浦和戦では高松が出場停止。まあ、これだけ出続けてれば、出場停止は仕方ないと思うし、この暑い時期にベテランを休ませられるのはいいタイミングだったかもしれない。今日は交代の時にハムストリングあたりを押さえてたしね。で、当然その位置にはモリシが入るんだろうけど、今日のモリシのコンディションを見てれば問題なさそう。むしろ最後のビッグチャンスのシュートをきっちりと厳しいコースに飛ばせてたことから期待出来ると言っても過言じゃないでしょ。

今日くらいプレッシングが緩いということが前提にはなるけど、FWの選手があまり中盤まで下がってボールを引き出す必要がないから、むしろ前線にFWタイプを3枚並べても面白いなと今日の試合を観てて、思った。希望はモリシを真ん中にキジ、西。今日も左サイドでキジ十八番の寄せられてからの「粘り気のあるドリブル」で局面を打開してたし、西もタメとのコンビネーションでよく前を向けてた。西にちょっと注文をつけるとしたら、キジのようにライン裏への飛び出しをもっと意識してほしい。確かに前を向いてのドリブルが魅力だけど、今はそれだけに終始してしまって少し恐さがない。裏へ飛び出す意識をDFラインに見せておくことで、ドリブルにもっと破壊力が出るはずだ。

通算3度目、J1では初めての「大分総力戦」。観客動員は23,814人。直近でこれだけ勝ててないことを考えるとよく入った方じゃないだろうか。ゴールがなかったことは残念だけど、初めてだったり、久しぶりに観に来た人たちにとっても決してがっかりするような試合ではなかったと思うし、最後のFKの時の分厚い手拍子の波が押し寄せてくるような一体感はテレビで観てても、鳥肌立った。シーズンの最後にもっと痺れる状況で、あんな雰囲気を作り出せたら最高。


さーてと、浦和にどうやって勝つかな。
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絶望するには希望が必要(19節FC東京戦)

2013-08-04 01:06:34 | マッチレポート13’

信じて待っててくれたあなたに申し訳ない。後半シュートあったっけ?


試合開始後すぐはボールをじっくりと保持されて、これは苦しい時間が長そうだと思った矢先に鋭い出足のディフェンスで次々とボール奪取をしていって自力でペースを握り返したのは素晴らしかった。ワクワクするような展開からの攻撃も前半は多くて、これは何とか勝ち点取れるかもと思ってたんだけどね。。自らのパスミスから失点。勝負にいった縦パスとか、ゴール前でのワンタッチパスがズレるとか、そういうのは大歓迎なミスだと思うけど、あの類のミスは許されないよ。人間だからミスはするけどもさ、今この段階においては許されない類のミスだよ。勝てなくてチーム全体が自信を失いかけてる中で、あんな失点してたら普通のメンタル状態で試合進められないよ。

それでもその後もいつもの失点後のように押し込まれすぎることもなく、何とかやれてた。ハーフタイムから大分の選手たちはかなり早く戻ってきた。円陣を解いて、全員がポジションにつく頃に東京の選手がやっと出てくるくらいに大分の選手たちは早く出てきた。そんな様子を見て、気持ちは切り替わってそうだ、大丈夫そうだと思ってたんだけどね。。それからたったの20秒でPK献上だもんね。もう「出鼻をくじかれる」レベルの話じゃないよ。

チーム力が明らかに劣ってることを認めざるを得ない成績のチームが2点のビハインドを取られたらもう絶対に勝てないよ。絶対に。2点差になってからしばらくは追いつきたい相手のメンタルを砕くために、少しプレスの強度を上げて試合を硬直化させる。残り15分くらいになってきたら少し引き気味にしてスペースをなくす。適切にカードを切りながら、時間も稼ぐ。分かり切ってても、それを打ち破れないのが弱いチームなわけだからさ。やっぱり勝てないよ、あんな状況を自ら招いてるようでは。

ただ、タメをかばうようだけど、悪いのは田坂さんだとオレは思ってる。最近いわゆる「懲罰交代」が多い田坂さんだけど、真夏の中2日の試合で最も消耗度が激しいと思われるWBの選手を続けて起用して、その選手に精彩がなく失点に絡んで前半のうちに代えるなんてのは監督のミス以外の何物でもないよ。辻尾が普通に使える状態にあっただけに、なおのこと監督のミスだよ。ここは何度も言わせてもらうけど、田坂さん頑固すぎるよ。もう今シーズンの連戦もあと1回しかないから、今さら方針を変えてどうなるもんでもないし、そもそも変わってくれることに期待もしないけど。

ジョンヒョンについてはなぁ。。前半よくがんばってただけになぁ。。何とも言えんなぁ。。試合前の円陣からダッシュで飛び出してきたジョンヒョン見て、何か体デカくなった気がしたし、絶望的だった甲府戦の出来からどんどん良くなってるし、来年は主力級の選手として期待したい。交代で下がった時の話。東京のゴール裏あたりでピッチを出たジョンヒョンは小走り(ダラダラ帰る選手がほとんどだと思う)で大分ベンチまで帰ってきて、そのままベンチに座るかなと思ったら、テクニカルエリアの一番前まで出てる田坂さんのところまでわざわざ駆け寄って握手しにいってた。だから何だって話なんだけど、ちょっとかわいいなって思ったし、素直な子に伸びてほしいって心の底から思ったシーンだった。ちなみにこの段落だけは全てJ2降格前提で書いてます。

前半は確かにいい時間帯もあった。でもそれも全てぶっ飛んでしまうようなミスが、頻繁にそれも重要な局面で出てしまうんだから、サッカーを根っこから変える必要があったのかもしれないね、もう今となってはの話だし、それが分かればこんなに苦労しないって話だけど。つなぐ(ボールを能動的に動かす)意識を全て捨て去って、ひたすらに耐え忍ぶサッカーを見たいってどうしても思ってしまうよ、ここまでうまくいかないとね。

次節は総力戦。今季最悪のタイミングで総力戦が回ってきちゃうところにうちのクラブの「持ってなさ加減」が窺い知れるわけだけど、そんなこととは関係なく、いつものサポーター以外の人たちの多くの目に触れる機会だから無様な試合だけは出来ない。来年以降のことを考えたら、行政や企業にいいとこを少しでも見せておくことは絶対に必要。陳腐な言葉だけど、「意地」でも勝とう。


かつてはあんなに酷かった味スタの芝が素晴らしく変貌してた。ニュースで観た疾走する桐生くんの背景に映るため息をつきたくなるようなハゲたうちのピッチとは大違い。


まあでも、絶望はしてないよ。そもそも絶望するための希望すら、今のところ持ち合わせてないからね。本当はもっと出来たはずだけど、どこかで少しだけ道を間違えて修正出来ないままここまで来てしまったと思ってる。まずはその間違えてしまったポイントまで戻ろう。それだけでまず希望は持てると思うから。



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