本当にいいチームになったなと優勝セレモニーを見ながらしみじみと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/2c/71f939367f796525ec34e9b6f68bfe1a.jpg)
相手云々でも、場所云々でもなく、単純に簡単に勝てる試合だとは思っていなかった。このシチュエーションで緊張するななんて言うことの方が無理があるわけで。鳥取にだって意地はある。そう毎年毎年自分たちのスタジアムで祝勝会されてもたまったもんじゃないだろうし。
そんな鳥取も試合前から仕掛けてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/92/13663f51bac405af2d1fc69640716a7e.jpg)
まずガイナマン体操のユルさで骨抜きにして、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d8/546dc96a6cb9d53ee010b01a51ae5cf1.jpg)
他でもない監督を誤字で揺さぶって、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/e9/f4ec1af6f0bbc78aa3a689266b51b3e9.jpg)
サポーターの数ではどうやら勝てなそうだと悟ると、ビッグフラッグで大分サポーターを覆い隠してしまうという暴挙にまで出てきた。
このあらゆる角度からの揺さぶりに動揺したのか、立ち上がりは大分の選手たちは総じて固く、思ったようなサッカーが出来なかった。だから前半スコアレスなら御の字くらいに思ってた矢先に飛び出した先制点は本当に大きな意味があったと思う。先制点を機に解き放たれたようにノビノビとサッカーをし始めた選手たちを見て、これは勝てると確信した。この日は選手たちから見てゴール裏の右側に陣取っていたので、後半のゴールラッシュは本当にたまんなかった。特に3点目は、岩田がゴールに迫ってくるにつれて上がっていく期待感とゴールが入った瞬間の爆発は今でも鮮明に甦ってくる。1点じゃ足りないと誰もが思っていたら、後半キックオフから1分しないうちに追加点。フェルの見事な個人技に振り切られた岩田が自ら取り返してきた3点目。勢いに乗って勝負を決める4点目。1シーズンをかけて、本当にいいチームに成長したと思った。片野坂監督の手腕は見事だったと思う。
「終わり良ければ全て良し」だからなのかもしれないけど、本当に楽しいシーズンだった。ジワジワとだけどずっと右肩上がりにチームが成長していったその過程が楽しかったのかもしれない。震災明けの5月頃に勝てなかったのはある程度やむを得ないとは思ってたけど、7月にまた勝てなくなった時はマジでヤバいかなと感じてた。特に片野坂監督自ら栃木に対してイデオロギー闘争に持ち込んでいって、そして見事なまでに相手の土俵でやられた時は完全に優勝は諦めた。でも今になって考えると、もうその翌週の福島戦から今の形に近いサッカーを見せられるようになってた。そして1ヶ月間の中断を経て本当に強いチームになった。個人的にターニングポイントになった試合は天皇杯・甲府戦だったように思う。昇格を目指すにあたって天皇杯は足かせになる可能性もあって、優先順位を下げるクラブも多い。県予選準決勝で敗れた栃木はその典型。我慢してボールを大事にするサッカーを育ててきて、それを力試しとして披露する場がたまたま甲府戦のタイミングだったのかもしれない。でもそこで主力が抜けていたとは言え、J1クラブ相手に互角以上の試合をしてついでにPK勝ちしちゃったもんだから、選手たちが確固たる自信を持ったように見えた。もちろんたまたまかもしれない。でも天皇杯という実戦の場を無駄にせず、それをチーム力のブラッシュアップの場として有効活用したことがその後に繋がってきたことは間違いない。甲府戦明けのリーグ戦10試合を8勝1分1敗。クリーンシートが7試合、失点わずかに5。ゴールさせて自信を持たせた盛岡と長野はどちらもその後栃木から勝ち点を奪ってくるという順位表上での絶妙なコントロールまで見せるというおまけ付き。もう本当に見事と言うほかない。我慢強くチームの成長を待った片野坂監督の胆力の勝利と言っても過言ではないんじゃないだろうか。1試合負けたくらいで優勝を諦めるクズメンタルのサポーターとは器が違う。
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試合後、涙が止まらなかったごっちゃん。とんでないプレッシャーと戦ってたんだろうなと思うとこちらの目頭も熱くなってしまった。アウェイ長野戦で本当に何も出来なかったごっちゃん。その試合のブログでも書いたけど、それでも今シーズンはごっちゃんを信じたいと普通に思えた。完全なこっちの思い込みでいいんだけど、トボトボと引き上げてきたごっちゃんにスタンドから「次だよ、次!」と声をかけたら、力なくこっちを見てうなずいてくれたように見えた。そこからごっちゃんは4試合連続ゴール、チームは4連勝でついに奪首。最後の最後で決め切れずに得点王を逃すあたりがまたごっちゃんっぽいけど、今季は誰もが認めるエースの活躍だったと思う。個人的には伊佐の雰囲気が大好きで、伊佐がゴールを決めてくれるとめっちゃ盛り上がる。さんぺーが決めてもここまでの歴史を思うと本当に嬉しい。でもやっぱりオレは純大分産のストライカーであるごっちゃんのゴールを一番待ってる。J3で取れなかった得点王はJ2で取ろう。来季も頼むよ。
日曜日は本当の弾丸で、朝4時に家を出て夜の11時に帰ってきた割にはサッカー観戦以外何もしなかった。移動時間が長かったから色んなことをボンヤリと考えた。もちろんこのJ3優勝は去年いた場所に戻っただけなのかもしれない。実際にシーズンが始まった頃は優勝して当たり前、そこからがスタートみたいなことも考えてた。でもJ3が全然甘くないと分かってからは必死に勝ってほしい、優勝してほしいと願うようになった。そしていざ優勝すると、去年のことなんか忘れて死ぬほど嬉しかった。何なんだろ、この感情は。大分トリニータは不思議なクラブだと思う。ずっと追いかけていると、数年に一度とてつもなく痺れる試合に巡り会わせてくれる。それが去年の入替戦のように望んでいない結果になることもたまにはあるけど、大体は日常生活じゃ到底味わうことの出来ないような感情を呼び起こす試合だ。いいことも悪いことも色々あるけど、このクラブとともに歩んできて本当に良かったと思う。このクラブとともにまた新しい歴史を作り出せたことを本当に誇りに思う。
大分トリニータ、J3優勝おめでとう!そして、ありがとう!
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相手云々でも、場所云々でもなく、単純に簡単に勝てる試合だとは思っていなかった。このシチュエーションで緊張するななんて言うことの方が無理があるわけで。鳥取にだって意地はある。そう毎年毎年自分たちのスタジアムで祝勝会されてもたまったもんじゃないだろうし。
そんな鳥取も試合前から仕掛けてきた。
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まずガイナマン体操のユルさで骨抜きにして、
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他でもない監督を誤字で揺さぶって、
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サポーターの数ではどうやら勝てなそうだと悟ると、ビッグフラッグで大分サポーターを覆い隠してしまうという暴挙にまで出てきた。
このあらゆる角度からの揺さぶりに動揺したのか、立ち上がりは大分の選手たちは総じて固く、思ったようなサッカーが出来なかった。だから前半スコアレスなら御の字くらいに思ってた矢先に飛び出した先制点は本当に大きな意味があったと思う。先制点を機に解き放たれたようにノビノビとサッカーをし始めた選手たちを見て、これは勝てると確信した。この日は選手たちから見てゴール裏の右側に陣取っていたので、後半のゴールラッシュは本当にたまんなかった。特に3点目は、岩田がゴールに迫ってくるにつれて上がっていく期待感とゴールが入った瞬間の爆発は今でも鮮明に甦ってくる。1点じゃ足りないと誰もが思っていたら、後半キックオフから1分しないうちに追加点。フェルの見事な個人技に振り切られた岩田が自ら取り返してきた3点目。勢いに乗って勝負を決める4点目。1シーズンをかけて、本当にいいチームに成長したと思った。片野坂監督の手腕は見事だったと思う。
「終わり良ければ全て良し」だからなのかもしれないけど、本当に楽しいシーズンだった。ジワジワとだけどずっと右肩上がりにチームが成長していったその過程が楽しかったのかもしれない。震災明けの5月頃に勝てなかったのはある程度やむを得ないとは思ってたけど、7月にまた勝てなくなった時はマジでヤバいかなと感じてた。特に片野坂監督自ら栃木に対してイデオロギー闘争に持ち込んでいって、そして見事なまでに相手の土俵でやられた時は完全に優勝は諦めた。でも今になって考えると、もうその翌週の福島戦から今の形に近いサッカーを見せられるようになってた。そして1ヶ月間の中断を経て本当に強いチームになった。個人的にターニングポイントになった試合は天皇杯・甲府戦だったように思う。昇格を目指すにあたって天皇杯は足かせになる可能性もあって、優先順位を下げるクラブも多い。県予選準決勝で敗れた栃木はその典型。我慢してボールを大事にするサッカーを育ててきて、それを力試しとして披露する場がたまたま甲府戦のタイミングだったのかもしれない。でもそこで主力が抜けていたとは言え、J1クラブ相手に互角以上の試合をしてついでにPK勝ちしちゃったもんだから、選手たちが確固たる自信を持ったように見えた。もちろんたまたまかもしれない。でも天皇杯という実戦の場を無駄にせず、それをチーム力のブラッシュアップの場として有効活用したことがその後に繋がってきたことは間違いない。甲府戦明けのリーグ戦10試合を8勝1分1敗。クリーンシートが7試合、失点わずかに5。ゴールさせて自信を持たせた盛岡と長野はどちらもその後栃木から勝ち点を奪ってくるという順位表上での絶妙なコントロールまで見せるというおまけ付き。もう本当に見事と言うほかない。我慢強くチームの成長を待った片野坂監督の胆力の勝利と言っても過言ではないんじゃないだろうか。1試合負けたくらいで優勝を諦めるクズメンタルのサポーターとは器が違う。
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試合後、涙が止まらなかったごっちゃん。とんでないプレッシャーと戦ってたんだろうなと思うとこちらの目頭も熱くなってしまった。アウェイ長野戦で本当に何も出来なかったごっちゃん。その試合のブログでも書いたけど、それでも今シーズンはごっちゃんを信じたいと普通に思えた。完全なこっちの思い込みでいいんだけど、トボトボと引き上げてきたごっちゃんにスタンドから「次だよ、次!」と声をかけたら、力なくこっちを見てうなずいてくれたように見えた。そこからごっちゃんは4試合連続ゴール、チームは4連勝でついに奪首。最後の最後で決め切れずに得点王を逃すあたりがまたごっちゃんっぽいけど、今季は誰もが認めるエースの活躍だったと思う。個人的には伊佐の雰囲気が大好きで、伊佐がゴールを決めてくれるとめっちゃ盛り上がる。さんぺーが決めてもここまでの歴史を思うと本当に嬉しい。でもやっぱりオレは純大分産のストライカーであるごっちゃんのゴールを一番待ってる。J3で取れなかった得点王はJ2で取ろう。来季も頼むよ。
日曜日は本当の弾丸で、朝4時に家を出て夜の11時に帰ってきた割にはサッカー観戦以外何もしなかった。移動時間が長かったから色んなことをボンヤリと考えた。もちろんこのJ3優勝は去年いた場所に戻っただけなのかもしれない。実際にシーズンが始まった頃は優勝して当たり前、そこからがスタートみたいなことも考えてた。でもJ3が全然甘くないと分かってからは必死に勝ってほしい、優勝してほしいと願うようになった。そしていざ優勝すると、去年のことなんか忘れて死ぬほど嬉しかった。何なんだろ、この感情は。大分トリニータは不思議なクラブだと思う。ずっと追いかけていると、数年に一度とてつもなく痺れる試合に巡り会わせてくれる。それが去年の入替戦のように望んでいない結果になることもたまにはあるけど、大体は日常生活じゃ到底味わうことの出来ないような感情を呼び起こす試合だ。いいことも悪いことも色々あるけど、このクラブとともに歩んできて本当に良かったと思う。このクラブとともにまた新しい歴史を作り出せたことを本当に誇りに思う。
大分トリニータ、J3優勝おめでとう!そして、ありがとう!