Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

第39回日本クラブユースサッカー選手権大会(U-15)

2024-08-21 01:02:57 | マッチレポート24'


今年も夏は北海道へ。もうかれこれ10年くらい恒例となっているクラブユース選手権(U-15)を観戦してきた。ただ今年の大会はいつもと違って遂に遂に大分トリニータU-15が出場!厳密に言うと現高3世代も3年前に出場したもののコロナで無観客開催だったために10年目にして初というわけではないんだけど、やっとやっと現場で大分トリニータU-15を見ることが出来た。大会は今日決勝戦を迎え川崎フロンターレ生田が快進撃を続けた岐阜を破って優勝。おめでとうございました!!

クラ選U-15は東日本大震災以降Jヴィレッジから帯広に開催地を移していたものの、その帯広開催も昨年で最後。今年から札幌近郊開催となった。今回はほぼ1週間札幌に滞在したけど最高気温が24℃〜30℃という感じなので東京あたりと比較するともちろん涼しいんだけど、もう一般的に思う北海道らしい涼しさはないと言ってもいいと思う。大会も一番暑い日はクーリングブレイクが入るけど、涼しい日だと飲水タイムすらも入らないという感じ。もう夏の大会は北海道固定開催にしか答えはないと思うけどね。

大会は札幌(東雁来、白旗山)、小樽、栗山、夕張の5ヶ所開催。今回は全ての会場を訪れたので、今後の参考に会場を紹介。感想は全て観戦者目線なので、プレーヤー目線は違うと思いますがその点はご了承ください。

①東雁来公園サッカー場

今大会の中でワースト。人工芝でネットが二重、高さなし。良いとこなしなんだけど何でここでやるんだろうというレベル。隣にあるコンサドーレアカデミーの練習グラウンドはまだもうちょっと見やすいかな。

②札幌サッカーアミューズメントパーク(天然芝)

ネットはさんで簡易スタンドあり。ネットなければ最高だけど、見やすくてとても良かった。決勝戦の会場もここ。

③札幌サッカーアミューズメントパーク(人工芝)

②とクラブハウスをはさんで反対側にある。天然芝同様にネットをはさんで簡易スタンドがあるので見やすい。①〜③は実質同一会場でクラブハウスあるし、札幌駅から車で30分かからず駐車スペースも余裕があるので会場としてのポテンシャルは高め。ただ4面のうち3面が人工芝なので全国大会くらい天然芝でやらせてあげたいなと思ってしまうのは観戦者目線なんだろうか。

①〜③は丘珠空港から近いため飛び立ったJAL機などが見られます。


④小樽市望洋サッカー・ラグビー場



1枚目がA面で2枚目がB面。A面は崖の上から観戦すると俯瞰出来て観やすいものの若干遠いかな。B面は少し離れているもののちょうどいい土手があるので観やすい。ただこの会場の最大の難点は虫がハンパないこと。虫よけスプレーは必須。小樽駅から車で30分ほどの山の上。隣がスキーのジャンプ台でランディングバーンがキャンプ場になっているのでキャンプ泊しながら連日の観戦も可能。

⑤栗山町ふじスポーツ広場

今回の優勝会場。札幌から車で1時間くらい。ネットなし土手ありの天然芝と環境全て整っている。アクセスは確かに良くはないんだけど、帯広開催を思い出させてくれる素晴らしい会場。次回大会はもっと開催試合数を増やしてほしい。

⑥サングリンスポーツヴィレッジ(夕張市)





1〜2枚目が多目的広場。3枚目が第1球技場でもう一つ第2球技場がある3面開催。栗山町からさらに東に20分ほど車を走らせた炭坑とメロンの街・夕張にある会場。ここも帯広開催を思わせてくれる。多目的広場はフラットだけどすぐ間近で観戦OK。第1球技場も高さありのところから観戦OKなのでかなり観やすい。簡単な陸上競技場みたいのもあったので最大4面まで確保出来て大会のメイン会場にも出来るくらいのポテンシャルあり。夕張メロンのワゴン販売あり(昼には完売)。栗山⇄夕張のハシゴはチャレンジしてみたけどキックオフに遅れちゃってもやむなしくらいなら可能な範囲。

⑥白旗山競技場サッカー場



ピッチが縦に2面取れるという面白い形状。冬はクロスカントリースキーの競技場ということであまりない雰囲気で面白い。高さはないもののすぐ間近で観られるので良い。縦に2面取れるので間に陣取るとちゃんと2試合同時に観られるというレア体験も可能。東雁来からは車で30分くらいなのでギリギリでハシゴが可能。


北海道らしい会場も多く全般的に良かったと思う。個人的には東雁来公園さえなくしてくれれば帯広開催にもひけを取らないくらいの素晴らしい大会だなと感じた。まだ初めての開催なので徐々に改善されていくでしょう。


冒頭でも触れたとおり、大分トリニータU-15が出場する大会が初めてだったので、何だかソワソワしてしまった。いつもは出来る限り多くのチームが見たいのでうまく観戦日程を組んでたけど、今年は大分の試合が最優先でそこから組んだのでいつもよりは見られたチーム数は少ないもののそれでもやはり「当事者」として参加する大会は違う。結果としてはグループステージを2勝1敗の2位突破。ノックアウトステージ初戦のラウンド32で敗退となった。本当に楽しませてもらったし、選手たちや指導者の皆さま、会場で一緒に応援させてもらった保護者の皆さまには感謝感謝大感謝ですよ。

試合を観たいという気持ちと選手たちの勇姿を残したいという気持ちがずっと葛藤し続けた結果として残せた写真だけを載せておきます。ここに載せられなかった選手たちも本当にかっこ良かったよ。

1 GK 北田旺佑(ドリームキッズFC)









2 MF 成松怜音(寒田少年SC)





3 DF 野﨑隆太(大分トリニータU-12)





7 MF 水江泰雅(金池長浜サッカースポーツ少年団)







8 MF 安部銀之助(明治北SSC)





9 FW 染矢涼志(大分トリニータU-12)





10 MF 波多野瑛太(大分トリニータU-12)



11 DF 佐藤煌将(大分トリニータU-12)キャプテン





13 DF 古門倖太(荏隈サッカースポーツ少年団)





14 MF 高橋佑樹(大分トリニータU-12)







15 FW 友永英汰(判田サッカースポーツ少年団)







16 DF 奈須要(寒田少年SC)







17 FW 増永大生獅(大分トリニータU-12)









20 MF 佐藤嘉人(ドリームキッズFC)





28 DF 林天音(大分トリニータU-12)





29 MF 田村瑛人(ブルーウイングFC)







30 FW 今井龍之介(東大分サッカースポーツ少年団)








そして髙田監督。



いつもはもっと挙げる他クラブの注目選手も今大会は少なめで。

昌平のアカデミー組織であるLAVIDAの10番押颯人(渋川FC)は圧倒的だった。特にドリブルは良い意味でのエゴイスティックさを出せていて最近じゃ珍しいタイプだと思う。ロアッソ熊本戦で189cmのGKからコーナーキックを直接決めたシーンはちょっと別格だった。おそらく昌平に進むと思うけど、彼は注目だ。






当事者として実際に対戦してみての感想なのでかなりリアルだと思う。柏の10長南開史(柏レイソルU-12)は何でも出来るオールラウンダー。大分のDF陣も奮闘したけど、何とも出来なかった。速い、強い、シュート正確と攻撃的なプレーヤーとして備えていてほしい能力をほぼほぼ高い水準で兼ね備えている逸材。





天才的というニュアンスでは今大会見た中で最も引っかかったのがFC東京むさしの14北原槙(JACPA東京FC)。クリエイティブでかつ守備もさぼらずチームに貢献出来る。目の前で見た清水戦のゴールがあまりにも衝撃的だったのでその印象が間違いではなかったという成長を遂げてほしいなと思う。



今大会の注目選手というと語弊があるけど贔屓目ありで見て今大会No.1FWの横河武蔵野9川村求。現時点で身体の強さが圧倒的なので色々と出来てしまうけど、周囲が追いついてきた時にどこまで違いを見せられるか。武蔵野の誇り頑張れ!


この記事をアップ出来たら今年も夏休みの宿題完了という気持ち。来年もこの大会に参加出来ますように、願わくば当事者として参加出来ますように。
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残留争い抜け出せず(27節愛媛戦)

2024-08-19 12:42:56 | マッチレポート24'
残り11試合で降格圏と勝ち点9差なら大丈夫だろうと思っていたからこの逆転負けは残念。ただ中断明け山口戦、熊本戦の内容を見ていてこの結果は容易に想像出来たので驚きはない。そこがまた残念なところでもあるけど。ただまだ降格圏とは勝ち点6差ある。安全圏の間にも水戸、熊本と2クラブあるので有利な立場にいることは間違いないのでとにかく1つの勝ち点を大事にして何とか生き残りたい。


中断明け3試合の中では内容は一番良かったと思う。後半の大部分を大分ペースで進められたし勝ち点3の雰囲気はあった。ただそれでも後半45分間でゴールを決めることは出来なかったし、愛媛にはワンチャンスをきっちりと決められてしまうというのが現状だ。勝ち点に対する甘さ、緩さというのは間違いなくあるんだろうね。愛媛の決勝点のシーン。中川のところで振り切られてしまったことが一番痛かったのは間違いないけど、そこまで中川の守備は効いていたしコンディションを考えるともう少し早く将輝に代えてあげても良かったんじゃないかなと思うけど、これは結果論だね。良かった選手を疲弊を理由に代えるのはタイミングが難しい。


いただいたPKはハンドではないよ。もちろん有難くいただくんだけども、あれはハンドではない。ハンドではないPKと言えば、9節秋田戦の将輝のアゴ直撃をハンドとされたものが思い出されるわけだけど、人間のやるジャッジだから間違いはあるもんだし長いシーズンで見れば結局イーブンみたいのが真理だと思う。そういう意味でのリターンがこの試合で来たと考えると秋田戦は負けて、リターンの来たこの試合でも負けてるんだからそりゃこの順位だよねという感じだ。あらゆる言い訳を排除してもめちゃくちゃ弱いと思う。


こんな言い方するとアレだけど、どうせ勝てないんだから人選を大幅に見直してみるのも一つの選択肢だと思うけどね。いまこの選手だけはどうしても外せない選手なんていないでしょ。だったらたくさんの選手にチャンスを与えた方がまだ希望が見出せる。やれる選手もたくさんいるだろうし、自信を失って結果を出すことに恐くなっちゃってる選手とかは外してあげることも優しさだと思うよ。


次節は今シーズンもプレーオフ圏内に食らいつく岡山と。何か毎年8月にやっているようなイメージがあるアウェイ岡山。当日は吉田麻也選手や為田大貴選手、小林伸二監督の誕生日なので彼らのためにも何とか勝ち点3を獲得してほしいものです。
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30周年記念試合(26節熊本戦)

2024-08-16 23:22:41 | マッチレポート24'
今年の夏休みは長期で北海道遠征をしていたためこの試合も札幌のホテルで観た。率直に言って「勝って良かった」。もう本当にそれに尽きる。


進撃の巨人コラボとかhitomiとかお金はかけたんだろうなというのは現場に足を運ばずとも感じられたので、うまくいったらいいなというよりは失敗したらどうなっちゃうんだろうという思いの方が強かった。肝心のフットボールの部分でもう昇格争いもすることのない今シーズンにこれだけのことをやる必要あるのかなという思いはあったけども、30周年なら今しかないんだろうねと納得もしていた。結果として予想を大幅に上回る28千人超という最近じゃちょっと見ない埋まり具合で興行としては大成功だったと言っていいんじゃないだろうか。これをきっかけにしてクラブを取り巻く雰囲気が前向きになるといいなと思う。


一方でチームにとってどうだったのかに目を向けると何ら前向きになれる要素はなかった。重度の得点力不足に悩むチームがこの大事な試合で逆転まで持ち込んだその精神力については賞賛に値すると思うけど、結局追いついたのはセットプレーでひっくり返したのはパワープレーという結果。繰り返しになるけど逆転したことは素晴らしい。なかなか出来ることじゃないと思うし、最後まで諦めなかったことがこの結果に結びついたと思う。でも87分までの絶望感をこの狂乱で忘れてはいけないと思う。ちゃんとはがして熊本ゴール前まで運べたのは90分通して片手で数えられる程度。期待の夏の新戦力である髙橋大悟も加入2試合目にしてスタメン落ち。何が良くないのか正直よく分からないんだけど、ケガ人が戻ってきた今の状態でもこんな感じというのは最大限片野坂さんを擁護して言ったとしても、チームを作り上げる段階でメンバーが固定出来なかったからなのかくらいかな。もう今シーズンこのチームが劇的に良くなることはないと思う。まずは残留は出来るだけ早く確定させて安心したい。多くは期待出来ない。


個人で見ると吉田真那斗のダイナミックな動きは目を見張るものがあった。もう少し精度があればとも思うけどあれだけ激しくやってくれたら少々の精度のブレは出るもんだと思う。熱いプレースタイルは気持ちを乗っけやすいから好きだ。茂平が戻ってきても場所を取り返せないのが納得のパフォーマンス。あとは堅心。火事場の堅心は本当に素晴らしい。どこまで伸びていくんだろうというワクワクするようなプレーが出てくるのはいつも火事場に限られるのがどうしても気になってしまう。追い込まれた時、開き直った時、感情に火が付いた時に出せるパフォーマンスが平時に出せるようになったらいつでも海外行けるくらいだと思うけど、今のままならしばらく大分にいてくれそうだなという複雑な感情で最近の堅心を見ている。ペレイラのゴールは各所で「まさか!」とか「予想外!」とか言われてるけど、自分はペレイラならヒールで撃つかもとあの瞬間に思ったし、同じように思った大分サポは他にもいると思う。どの場面か具体的には思い出せないけど相手ペナ内でヒールでラストパス出したこととかあったように記憶している。それにしてもよく枠に飛んだよなとは思う。


改めて思い返してもよく勝ってくれたと思う。チームの内容が良くなかっただけに負けてたらと思うと本当にゾッとする。ただ今週の愛媛戦であっさりと負けてこの記念試合で積み上げたものがまるで何もなかったかのようにぶっ飛んでしまうなんてことも十分あり得ると思うので結果は継続を、内容は改善を。


久しぶりに愛媛遠征行きたかったな。
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無力感(25節山口戦)

2024-08-07 23:47:15 | マッチレポート24'
この中断期間にめちゃめちゃ期待していたし、何とかなるのではと考えてもいた。だからこそその期待の裏返しとしてこんな試合を見せられるとガッカリ感もただの敗戦以上のものがある。ハッキリ言ってしまえば中断前からチームは何も変わっていなかったし、選手たちから危機感のようなものを感じるシーンも皆無だった。冷静になって考えれば半年以上やってきて改善しなかったチームがわずか3週間で改善するなんてことは考えにくいわけで、そう考えるともう無力感のような感覚すらある。もうこのチームには何も期待出来ない。ただ残留だけはしてくれ。


この試合まで24試合で20失点しかしていない山口に対して大分は19得点しか奪えていない。そんな両チームの対戦にもかかわらずあんなあっさりとしたミスで失点していたらそりゃ勝てないよ。そしてこの感想は前節清水戦と全く同じ感想なんだよ。チームとしてのレベルが低すぎるよ。もう何も期待しないからとにかく残留だけはしてください。お願いします。


期待の新加入髙橋大悟は長沢との2トップで先発。負の要素しかないチームに埋没して何のインパクトも残せないまま80分で交代。ただ髙橋がどうとかいう問題ではないと思う。チームのレベルがどうしようもないところまで落ちてしまったのかもしれない。残留しか望んでいないので何とかそれだけは頼む。本当にそれだけは頼む。


ただ最悪の事態も想定せざるを得ないかなとも思う。片野坂さんの記者会見の最後のコメント。もう降格するチームの監督が発するコメントのテンプレートと言っても過言ではないくらいの内容にしか受け取れなかった。いまのチームを見て「何やってんだよ!しっかりしろ!」という感情にもなるけど、監督からこんなコメントを出されたらもう必要なのはそういう支え方じゃないんだろうなと思う。なりふり構ってなんかいられない。とにかく残留。残念だけど今シーズン我々が作れたのはそのレベルのチームでしかなかったということ。それでも残留だけは絶対に勝ち取るぞ。
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自滅(24節清水戦)

2024-07-15 12:15:36 | マッチレポート24'
あまりの力の差に絶望すらしなかった日本平でのアウェイゲームと比較すると試合にはなっていた印象。シーズン半分を過ぎて遅すぎるんだけど、少しずつ上がってきているのは間違いないので中断期間をうまく使ってチームを仕上げてほしい。絶対に残留するよ。


予想以上に清水が消極的な戦い方を選択してきたので、おそらく予想以上に保持する形になったと思う。焦らず丁寧に繋いでゴールに迫るまでは至らないもののCKを取るところまではいけていた。前半はあのままでパワーを残したまま後半勝負で良かったと思っていた矢先に出てしまった小酒井の致命的なミス。小酒井は印象論にはなるけどボールをロストすることが多いと感じる。でもそれはビルドアップの肝の部分を担ってもらっているし恐がらずにボールを受けてくれる小酒井の存在があって後半の息切れ問題が少しずつ解消したということもあると思う。ただあのロストはあまりにも質が悪すぎた。ロストする場所とタイミングがほぼ最悪の部類。チームの矢印が前に向いた瞬間に目の前の相手に渡してしまってはもうチームとしてどうしようもない。今のチームに清水に先制されてからどうこう出来る力はハッキリ言ってないので、あのミスでこの試合は終ってしまったと言っても過言ではないと思う。


実際のその後の展開でビッグチャンスを作り出すことも出来ず徐々に体力を奪われて最後に危ない奪われ方からキッチリと追加点を許すという自滅以外の何物でもない敗戦だった。自滅を呼び込んだ清水の狡猾な戦い方だったと言うことも出来るかもしれない。序盤から清水はボールは保持させるけどリトリートするわけではなくハイラインで簡単には大分の前進は許さないというやり方だったので、FWの先発は新太ではなく鮎川か伊佐の方が面白かったと思う。使わざるを得なかったからやむを得ないと思うけど、新太の調子が上がらない。収まらない、ボールが足につかない、ファールで流れぶつ切りと今の新太には期待感が全く持てない。ケガ人続出の非常事態の中、ほぼフル稼働してくれたことだけで大感謝なわけだけど中断後もこのままなら序列が下がるのは必至なので一度コンディションを戻してもう一度キレのある新太のスタイルを見せてほしい。


まあ、天皇杯を別物と考えればいわきに押されながらも勝っただけでチームの状況が激変したわけじゃないから「勘違いすんなよ」とサッカーの神様からフルスイングの金属バットでぶん殴られただけだから気にする必要もなし。もともと勝負はこの中断期間だったわけだから。補強と復帰で一番の懸念だったサイドの戦力は逆に十分なくらいになった。GKとDFはやれることはやってくれていると思う。あとはリーグワースト2の得点力の部分をクラブはどう考えるか。ケガ人続出とか考慮する要因があることは間違いないけれども、24試合で19得点はチーム作りに完全に失敗したわけでそこをどう考えるか。個人的には既存戦力への刺激注入も含めて最前線の選手を獲得してほしいと考えている。


中断明けは今シーズン好調の山口から。ラスト14試合。落ちるわけにはいかない。
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パーフェクト(天皇杯3回戦川崎戦)

2024-07-10 23:20:45 | マッチレポート24'
勝っただけじゃなく、茂平、野嶽、松尾の試運転を済ませ、さらに鮎川に今季初ゴールとこの試合をパーフェクトと呼ばずして何をパーフェクトと呼ぶのか。もはやこれはカモ崎フロンターレ。Jリーグ公式でさえこの結果を下克上と書くけど、この内容を見て本当に下克上だと思う?最初から最後までアンダードッグの戦い方をしていたわけじゃないし、どこからどう見ても大分の方が強かったでしょ。


まずは先発メンバーから片野坂さんの本気度合いが見て取れた。ただ絶対に勝ちたいという本気度合いというよりも公式戦という大事な機会をチームを成熟させていくための場として1試合でも無駄にしたくないという本気度合いに見えた。何が良かったって中途半端にプレスに来てくれた川崎の無策さに尽きるわけで徹底ぶりがJ2リーグ戦とはまるで違うから楽観視は出来ないけど、そうは言ってもこの日の川崎のメンバーならJ2で普通に優勝争い出来るくらいの陣容なわけでそこにこれだけやれたのは自信にしていいよ。


1点目はいったんやり直すバックパスで緩急の「緩」を見せておきながらダイレクトで出した小酒井の「急」なパスで勝負あった。あのパスセンスは今日先発で並んだアカデミー出身の3センターの選手たちにはないもので小酒井の魅力だ。素晴らしかった。2点目は堅心の魅力いっさいがっさい全部乗せのようなゴール。繋ぎの部分のタスクを少し免除してあげて前への推進力をどんどん出すように仕向けてあげた方が堅心の魅力はもっと出るよね。ただ一つ苦言を。今日も安っぽいカードをもらった堅心。鹿児島戦の教訓が全く生かされていない。熱さは大事だけど、それは冷静さを失っていいということではない。もう少し賢く立ち回らなければダメだよ。


得点以外で良かったのは14分の相手陣内で引っかけて堅心のフィニッシュで完結したショートカウンター。これはおそらくシーズン前から片野坂さんがやりたかったことだろうと思う。もう一つは53分の伊佐のフィニッシュで完結したキョンゴンからのビルドアップ。これはシーズン中に修正していく中でいま片野坂さんがやりたいことだと思う。このビルドアップでは松岡の受け方、出し方がとても良かった。冷静になればこんな中途半端に前からボールを奪いに来てくれるチームなんてJ2にはいないわけで今日だけの特別なプレーとも言えるけど、それでもボール保持による多方面への好影響を考えてもこういう繋ぎは磨いていくべき。


改めて良い試合だった。昨シーズンは天皇杯敗退あたりから下り坂を転げるように失速していったわけだけど、今シーズンはその逆をやりたいね。
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2ヶ月ぶりの勝利(23節いわき戦)

2024-07-09 22:47:14 | マッチレポート24'
ゴールデンウィークに小瀬で堅心の素晴らしい決勝ゴールを目の前で見られた時は本当に嬉しかったけど、そこからまさか2ヶ月間も勝てないなんてあの時は夢にも思わなかったよね。


勝利どころかもう4試合もゴールが決まっていないから正直に言って中断に入る次の清水戦までは我慢かなと思っていた。そこまではどんな結果に終ろうとも耐え時かなと。そういう意味では少し早くにトンネルを抜けてくれて良かった。ただこの勝利がこの先の何かを担保してくれるわけではないことは試合を観ていれば分かる。


前節からキョンゴンの起用により保持率は高まった。ただ今のところその高まった保持率が攻撃に寄与しているかというとそこまでではないものの、ずっと課題であった後半のパワーダウン回避には繋がっていると思う。さらに鮎川を筆頭に徐々に戻りつつある戦力も相まって終盤に勝負出来るだけのパワーを残せるという効果は少なくとも生まれていると思う。ただこの試合の終盤でもいわきが2回攻めたら大分が1回攻められるくらいの不均衡具合であったからチームが良くなったというよりはよくこの試合を勝ちきったという評価が正しいんだろうなと思う。


やっとやっと鮎川が戦力として戻ってきた。哲平さんも片野坂さんも今シーズンのFW1番手として期待していたのはおそらく鮎川だったと思う。その選手が5ヶ月も出遅れたらそりゃ苦しいわな。戻ってくるまでに時間はかかったけど、早速期待感のあるプレーを随所に見せてくれた。特に双方が1点を取りたい終盤においては裏抜けが出来る選手は非常に重要。


ヒョンウはプロ初ゴールおめでとう!これ以上ないシチュエーションでのプロ初ゴールだったね。追える、競れる、狙える。FWとして持っておいてほしい資質は大体持っているなという印象だから期待感は高いし、何よりも伊佐を彷彿とさせる戦う姿勢に好感が持てる。試合後のインタビューも溌剌としていて見ていてとても気持ちが良かった。


この勝ち点3でひとまず降格圏から一息つけるくらいのところまでは上がれた。7月に入って各チームの移籍動向も活発となってきているからもちろん油断している場合ではないけれどもね。最近のシーズンではなかった3週間のサマーブレイク後にどれだけ走れるかでこのシーズンが決まるのは間違いない。ケガ人の回復を待ちたい大分としてはこの時間が追い風になることは間違いない。この勝利に何とか乗っかっていきたい。
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低迷チーム同士の典型的な凡戦(22節甲府戦)

2024-06-29 22:52:39 | マッチレポート24'
この予想は外れてくれて大いに結構なんだけど、藤原は移籍するんじゃないかと思う。もう移籍はほぼほぼ決まっていてチームとすると今後を考えて藤原を使うわけにはいかないけど、さすがに今日は安藤がいないので先発させたけど、ある程度試合が作れた時点で下げる。じゃないとデルラン残して小酒井を最終ラインに下げてまで藤原を下げる理由が分かんないよ。本当に心の底からこの予想は外れてほしいと思うけど、色々と辻褄が合っちゃうなとは思った。


ハマタロー→キョンゴンにチェンジして、ボランチから将輝を外してノム、中川、小酒井の3枚気味。ボール保持に全振りしたような編成だったこともあってボールを握っている時間は長かった。ただゴール前に迫るシーンは少なく全体的に退屈な印象は拭えなかった。これで4試合連続スコアレス。正真正銘残留争い真っ只中のチーム。自分はおそらく超少数派だろうけど、ハマタローを一度スタメンから外してみたら派。このブログでも度々触れてきた。ビッグセーブの数々には確かに助けられてきたかもしれないけど、やっぱり今日のキョンゴンを見ていてハマタローは蹴りすぎという印象を改めて確認出来た。ゴールキックが直接ラインを割ることは1試合で必ず複数回あるし、蹴ってしまうことで受け身に回る回数が増え、結果としてセーブの回数を増やさざるを得ないというあまり良くない循環とも言えるとずっと思っていた。ここまで勝てないと、そもそもの発想の転換も必要で、ボールをしっかりと握って最初からビッグセーブが必要な場面をなくせばいいというのが今日の試合だったんじゃないかな。もちろん甲府との相性の良さも手伝っていたとは思うけど、もう少しキョンゴンの起用を続けていいんじゃないかな。


早速吉田真那斗デビュー。良いクロスが1本と鮎川のスルーパスに抜け出たのが1本とデビュー戦としては上々だし、もうこれは紛れもなく即戦力。大分を助けにきてくれてありがとう。ワイドでの先発だったけど、今日は後ろのペレイラがやたらと上がりたがっていたのもあって少し窮屈そうに見えた。もう少し逆サイドからの展開を受けてのびのびと走れる場面ではどんな姿を見せてくれるのか次節以降に期待したい。76分での交代についてはこれまでコンスタントに出場機会がなかっただろうし、初戦という意気込みあっただろうから徐々に出場時間を伸ばしてくれれば問題なし。


最後の5分でもいいから中川→木許かノム→松岡のどちらかをやってほしかった。今日はゴールキーパーを替えたようにこれだけ勝てないチームに聖域などあるはずがなく、それはノムとて当然のこと。今日もここってところで覚えているだけで2つガッカリするようなミスがあったし、クオリティが落ちてきているのは間違いない。400分近くゴールのないチームなんだからいま目の前で見せられているものは基本的に失敗しているもので、それなら若手にやらしてみたらどうだろうかという思いがわき上がってくるのなんて観ている者として当然のことだ。


よその心配している場合じゃないけど、うちに負けず劣らず甲府もヤバそうね。ウタカもアダイウトンも先月はもっと恐かった印象だったけど、今日はそうでもなかった。もう夏バテかね。うちもそうだし甲府もおそらく多くの人が多分残留は大丈夫だろみたいに思ってるんだろうけど、何があるか分からないからね。本当に早く抜け出したい。





で、新太はその約束について今日は何かしゃべったのだろうか。鹿児島戦の後にトラメガは新太が求めたのか、サポーターが渡したのかは知らないけど、試合直後で興奮状態の選手に「次は絶対に勝つ」なんて言わせても何の意味もないことはずっと前から分かっていたこと。もうそろそろお互い学ぶべき。不毛すぎる。
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いざ、3年ぶりの残留争いへ(21節鹿児島戦)

2024-06-25 11:16:52 | マッチレポート24'







まだまだ大丈夫と目を背けてきたけど、この試合でもう認めざるを得なくなったよね。どこからどう見ても弱い。個も弱い、組織として弱い。残留争いに足を突っ込んで当然のチームだなと。ただ簡単に諦めるわけにはいかない。絶対に残留しよう。



カモ池、じゃなくて鴨池でも勝てないのかと正直思ったよね。それも戦術的にも上回られていたしね。鹿児島のビルドアップはサイドバックがサイドラインギリギリまで張り出して選手間の距離を長く取るやり方で大分の前線の選手が追う距離が長くて嫌だなと思っていた。ただそれでも真ん中がスッポリ空いているので致命的な前進のさせ方は防げており、サイドから可能性の低いクロスを上げさせて真ん中はしっかりと固めるという守り方は出来ていたし失点の雰囲気は皆無だった。しかし安藤の退場シーンだけはボールホルダーにも厳しくいけてないし、藤本の飛び出しもタイミングが良かったし、あそこだけやられてしまった。ノムの言葉を借りれば抜け出された後の安藤の判断が悪いということになるんだろうけど、90分間ずっとそういうリスクと対峙し続けるポジションの選手に対する評価としては厳しすぎるし、だったらあなたが最初の決定機を決めていれば違った展開になったんじゃないですかねと思ってるよ。チームの調子が悪くなってきた時にノムが「オレがいっちょ言ったる感」を出し始めるとマジで要注意。3年前もそうだった。安藤は仕方ないし責任を過度に感じる必要はない、ただ次節大一番の甲府戦で安藤がいないのは痛すぎるよマジで。





一方で堅心のレッドカードは絶対に許されない。オフサイドの確信があったのかどうか知らんけど、ペナ内からセンターラインまで主審を追いかけてって抗議したらイエローカード出されるのくらい誰でも分かるだろ。途中で気付いてやめるくらいの時間も十分にあっただろうに、擁護する余地は1ミリもない。そこに若さは関係ないし、この試合を壊した責任をここから2週間でヒシヒシと感じて取り返してください。チームの規律のためにもこういった愚行には本当に罰金を取った方がいいと思うよ。


2失点目と2枚目のイエローカードが同時に来た時点で試合は終ってしまったので、3失点目以降はもうただ過ごすだけの時間だったかな。


これだけチームが低迷している原因の一番はやはり人が足りないことで間違いないと思う。これだけ選手が入れ替わり立ち替わりいなくなっていればチームに成熟度を求めるのは難しい。監督としても諦めざるを得ないことがたくさんあると思う。監督が求めている形がおそらく今の戦力で出来る最適解ではなくなっていると思うし、今後そこにどうやって折り合いをつけていくのかは片野坂さんの腕の見せ所。ここで下手こけば最悪の事態もマジであると思うよ。あとは選手たちがシンプルに球蹴りが下手になってしまっていることに幻滅してしまう。特に新太あたりはひどい。21年シーズン最終節柏戦のゴールに代表されるように球際での立ち回りに良さが凝縮されていた選手だったけど、最近の新太のボールタッチには目を覆いたくなる。競り合いでもファールで負けてしまうことが多いように思う。シーズン序盤はまだ調子が良かったと思うので、チームの調子の悪さに個まで飲み込まれてしまった良くないパターンなのかなと思う。


まだたくさん試合は残されているし大丈夫と思いたいところだけど、ハーフターンしてからの対戦が栃木、鹿児島、甲府と順位が下のクラブばかりで上のクラブをたくさん残してしまっている状態で試合消化的に非常に厳しい。覚悟を決めて、いざ残留争いへ。諦めるわけにはいかない。
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片野坂さんのリアクションに見えた進む方向性(19節山形戦)

2024-06-09 23:59:14 | マッチレポート24'

帰宅後、撮影した写真を見ていて今日の試合を象徴するようなシーンだなと感じた一枚。野嶽の負傷で大学3年生のアタッカーを右サイドバックに入れざるを得ず、さらに今度は左サイドのデルランも離脱、すぐに左ウイングバックに移動。その数秒の間に監督と大学3年生の間で役割を確認しなければならないシーンがこれ。必死に伝える木本くんとそれを聞こうとする片野坂さん。やれるだけのことはやった。試合前から厳しい試合になることは分かっていて、そこにさらに野嶽負傷交代という悲劇が重なったわけで、やれるだけのことはやったし試合単品の評価は本当によくやったと思うよ。特に木本くんは素晴らしかった。「は?サイドバック?」という開き直りはあったとは思うけど、山形のストロングポイントであるサイド攻撃を最前線で食い止め、敵陣侵入してからは右でも左でも可能性のある攻撃を繰り出してくれた。これまで個人的には物足りないけど、そういう評価を下される立場の選手じゃないと思っていたわけだけど、これは立派な戦力だね。





今日は試合中に見えた片野坂さんのリアクションを軸に記事を構成してみる。

気になったリアクションは3つ。1つ目は前半のハマタローのパスがズレてイサカ・ゼインが放ったシュートがポストを叩いた直後にけっこう長い時間をかけてピッチ内に拍手を送っていたこと。もちろんシュートがポストを叩いて助かったという意思表示ではなく、「それでいい、それでいい」というハマタローへの激励を込めたものだったと思う。ここから読み取れるのはやはり片野坂さんはちゃんと組み立てたいという意図を持っているんだなということ。第1次政権の時は厳しく制限をつけてボールを保持することを徹底したけど、今のチームでは目指すところのニュアンスが変わってきたこともあってかハマタローにかなり裁量を持たせていて、そして結果としてハマタローはかなり蹴ってしまっている。監督がある程度までは許容しているからなんだろうけど、今日の拍手を見ておそらくハマタローにもっと繋いでほしい、勇気を持ってほしいという意思表示だったと思う。「今のでいいんだよ、チャレンジしていこう!」という拍手に片野坂さんの意図が垣間見えた。

2つ目はまさに上の2枚の写真。これは70分頃の香川を投入して5バックにした直後のベンチ横で伊佐とヒョンウに丁寧に指示をしているシーン。5バックにして残り20分逃げ切りを図りたいんだろうなと思っていたけど、場所を示したりしてかなりしっかりと指示を出している片野坂さんを見ていたら、これは最後で一発狙っているなと思えた。さらにそこから2人の投入を10分ほど待ったことから、「これは本気で狙ってるな」と思えた。いざ投入というところでデルランが離脱したので、バタバタしてその狙いが結実することはなかったけど、片野坂さんは最後まで勝ち点3を強かに狙い続けていたと思うよ。

最後は試合終了の笛と同時に勝ったのかと思ってしまうくらいに力強くガッツポーズをしたこと。その瞬間にピッチに立っていた11人のメンツとその立ち位置を考えたら片野坂さんが見せたリアクションに文句が言えるはずがない。個々を見たら言いたいことはあるけど、いま置かれた状況でやれることはやってくれたよ。





松岡颯人はリーグ戦デビューおめでとう!カップ戦デビューも現場に居合わせられて運命を感じる選手だ。サイドバックでリーグ戦デビューするなんて夢にも思っていなかったと思うけど、よく食らいついた。迷いを見せるところもあったけど、そんなの当り前。この経験を自信に変えてほしい。

松岡颯人がサイドバックで出ざるを得ないきっかけを作ったデルラン。薄い望みとは分かっていたけど、香川が復帰してきた以上この試合がラストチャンスだったはずでチームのピンチにこそ奮起してほしかったけど、本当に心の底からガッカリした。センターバックとしては左のみ起用という条件付きで4番手、サイドバックは香川、薩川、野嶽に次いで4番手、パワープレー要員で前線に投入されてもほとんど競り勝てない。もう居場所はないよ。



さすがに離脱者が多すぎる。宇津元がすぐに戻ってきてくれて、香川がやっと戻ってきてくれたと思ったら今度は野嶽が離脱。「こんな酷いシーズンもあるんだな」とか思うけど、意外とこういう時ってこれがまだ底じゃなかったりするからね。


本当はもっと早く下がりたかったはずの将輝。上述の選手の離脱に伴いやむなくフル出場。酷くならなきゃいいけど。あと試合後はサポーターの思いなんて聞く必要ないからとっととロッカールームに下がって1分でも早く処置する方が優先だよ、マジで。



2年前のいわて戦以来かな、アウェイで青ユニが見られたのは。いわて戦の時は試合前から予想してたけど、今日は今シーズンの山形のユニを知らなかったからサプライズで嬉しかった。やっぱり新鮮。あと試合前の集合写真ってスタンドから写真に収めたいというニーズは一定数あると思うんだけど、いっつも映り込んでくるこのおじさん。そろそろ邪魔だと気付いてほしい。


ここまで離脱者が重なるとさすがに大目標の達成は難しいかなと思うし、仕方ないとも思う。でもなのか、だからこそなのかは分からないけど、残りの19試合は積み上げにこだわってほしい。来シーズン本気で昇格を目指すためには今シーズンはその土台作りに当ててほしい。2017年シーズンにもがきやり続けたことが翌シーズンに花開いたように。極端に言ったら目の前の試合の1つや2つを捨てるようなことがあったとしてもやり抜きたいことがあればそれを優先しても構わないと思う。今日片野坂さんが試合中に見せたリアクションはその方向性を指し示していたと思うから、改めて諦めずにこのチームを追いかけていきたいなと思った。

もちろん、今シーズンの昇格を諦めたわけではないけど。
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5試合勝ちなしに転落(18節徳島戦)

2024-06-01 21:27:03 | マッチレポート24'
色々とてんこ盛りすぎてどこから書き始めたらいいか迷うくらいに内容のあった試合。決して内容が良かったという意味ではなく。


まずはまた新たな離脱者として宇津元。これでシーズン前に戦力として期待していた攻撃的な選手をベンチに1人として置いておくことが出来なくなり、もう完全に非常事態。試合がグチャグチャになってしまったのでそこにスポットが当たることはなくなったけど、最終盤に1点をどうしても取りに行きたい場面になったとして残されたカードが大卒ルーキー、大学4年生、大学3年生ではあまりにも厳しい。ケガ人が多いことは厳密に原因を探せば何かあるかもしれないけど、ざっくり言えば運がないとしか言えないので今年はそういうシーズンなのかなと思う。地球気温の上昇、ゲーム強度の上昇、5人交代制と現代のサッカーはかつてよりもベンチメンバーの重要性が高まったのは明らか。まあちょっとこれではいくら片野坂さんでも厳しいよ。


続いてジャッジについて。論じられるであろうプレーが多すぎたけど、個人的にそれぞれのジャッジについての見解は以下のとおり。

①チアゴ・アウベスPK1本目 → PKでもやむなしかな。VARあったらPKだったと思う。
②チアゴ・アウベスPK2本目 → 100%ノーファール
③ペレイラPK → まあPKでしょ。VARあったら100%PKだと思うけど、あそこを主審が見えなかったとしてもやむなしかなとも思う。
④小酒井退場 → 2枚目のイエローは厳しすぎ。先にボール触ってるし、足裏でいったわけでもない。
⑤藤原退場  → 良い角度の映像がないから何とも言えないけど、藤原がボールに触っているなら赤はなし、相手の足に触っているならDOGSOかなと思う。ただ笛を吹くタイミングが遅すぎるから納得感がない。

こんな感じなので総合的に見ると下手かなという印象。もうここまでジャッジに泣かされるともはやJ2を担当するレフリーのレベルを論じても意味がないように思えてくるし、ちゃんとしたジャッジは行われないもんだという前提ならうちにだけ恵まれたジャッジが回ってこないのはこれまた運がないとしか言えない。長沢とかノムとかベテランが率先して審判に文句を言いまくって心象が悪いのが原因じゃないかというのは少し思ってる。特に長沢。


大分の4-4-2と徳島の3-5-2のかみ合わせでズレをうまく使ったのは徳島の方だった。決してビルドアップに長けてそうだとは思えなかった徳島の最終ライン3枚に対して新太、長沢、伊佐、ノムの4枚が横一列、それも選手間の距離を詰めがちだったから徳島のワイドにボールが入ってしまうとサイドバックの堅心がマークに行かざるを得ず、堅心が空けたスペースに走り込まれて決定機創出という悪い流れからなかなか脱することが出来なかった。両サイドともに構造上そういう状況だったと思うけど、特に堅心の裏を徹底的に狙われた。急造の堅心じゃなくて茂平だったら試合中に立ち位置修正の指示が出せたんじゃないかなとは思った。片野坂さんは前からボールを奪いにいきたいからノムと新太を下げてワイドをケアすることはしたくなかったのかもしれないけど、2人を下げてボールを奪う位置が低くなったとしても丁寧にビルドアップして陣地回復する狙いでも良かったんじゃないかなと思いながら観ていた。結局は後半から徳島に枚数を合わせるという対策を施して対応したわけで盤面上では片野坂さんは後手を踏んだと思う。


ジャッジとか選手層とか戦術とか色々と要素はあるわけだけど、選手たちのプレーがシンプルに質が低いことはこの試合でずっと気になった。パスがズレるなんてのはもはや日常茶飯事で、パスが遅い、タッチが雑、リアクションが遅い等。チームとして色々と大変だとは思うけど、個人で出来ることがまだまだたくさんあるというのは逆に言えばそれはポジティブな一面かもしれないと思っておくよ。


さて、次節アウェイ山形戦でハーフターン。いよいよ選手がいなくなってきた。試合に出られない期間にきっちりとモチベーションを落としてたんだろうなというのがハッキリと分かったペレイラとデルランには本当にガッカリしたけど、それでも来週はこのチームでのラストチャンスと思って死ぬ気で頑張ってよ。最終ラインが右から有働、ペレイラ、安藤、デルラン。ダブルボランチに将輝と野嶽。前の4人は今日と同じ。これで何とかスタメンは形になるけど、いよいよベンチがいない。個人的に期待したいのは松岡の帯同。山形はここ数年で一番相性が悪いと言っても過言ではない相手。特にアウェイでは全く歯が立ってない。厳しいのはもう試合前から分かっていることだから、開き直って思い切ってやってくれ。この状況じゃ負けてもしゃあないよ。
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勝ち点1で精一杯(17節山口戦)

2024-05-26 17:04:55 | マッチレポート24'
悲しいけど序盤に宇津元が決定機を外した時に思った「これが勝ち点の分かれ目にならなきゃいいけど、なりそうだけど」という感想そのままの試合だった。宇津元はもう「宇津元いいね!」のフェーズは終った。「決めたかった」ではなく「決めなければいけなかった」だと思うよ。だから勝てない。片野坂さんはその部分を何度も公の場で発している。


また新たに茂平が離脱。これは苦しい。いま野嶽か茂平が離脱したらもうこのチームは終わりとどれかの試合の後に書いていたと思うから、それでも勝ち点1を取れたのは収穫だと思うくらいだ。堅心はほぼぶっつけ本番みたいな感じだったと思うからそれなりによくやってくれたとは思うけど、やはりチームのストロングポイントでもある茂平と比較してしまうとその落差は大きい。1人戻ってくれば1人離脱するいたちごっこ状態で戦力の薄さはいつまで経っても解消されず。これはもう鮎川が復帰したとしても解決する問題だとは思えないから本気で昇格するつもりがあるなら哲平さんには早く動いてほしいし、動くなら早く動かなきゃ意味がないと思う。


愛媛戦、水戸戦で新たな課題として浮上した後半パワーダウン問題。今日はそこまでパワーダウンすることもなかったけど、何となく後半の質を維持するために意図的に前半の質を下げたように感じた。前半の出力を抑えた結果、決定機は相手からのプレゼントボールだった宇津元のシュート1本のみ。90分ほとんど抑揚のない展開で見ていてつまらなかった。ただチームとしてこれが限界なんだろうなとも思うから、繰り返しになるけど宇津元は決めなければいけなかった。もう一つ山口側の都合も作用したと思う。今シーズンの山口には志垣監督が肝いりで八戸から連れてきたと思われる相田勇樹というクラッシャータイプのボランチがいてずっと先発していたんだけど、前節の藤枝戦で負傷退場。そこを佐藤謙介と池上丈二のセットで埋めたり、今日の試合中も河野が負傷交代したりと愛媛や水戸のように交代カードでアクセントを付けるのは難しかったと思う。そんなこんなもあって拾えた勝ち点1。苦しい時期はまだ続く。
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いまは踊り場(16節水戸戦)

2024-05-19 12:16:42 | マッチレポート24'
この試合をネガティブには捉えたくないと思うんだよ。愛媛戦、水戸戦と素晴らしい前半を展開しながらそれを勝ち点3に繋げられない部分に物足りなさを感じてはしまうけど、いまはチームの正しい成長過程の踊り場だと思ってる。この後には必ず成長局面がやってくると信じて続けていってほしい。


前半は水戸のハイプレスが拙かったこともあるけど、ビルドアップでどんどん前進出来た。水戸のビルドアップは2トップの突撃型のみで後ろの長尾と前田が全く連動してこないのでボランチにボールつけ放題。一方的にやり放題なんだから前半のうちにもう1点取っておかなければいけなかったと言いたくなるところだけど、その追加点が取れた愛媛戦でさえ追いつかれたわけでどこまでいっても追加点は必要なわけで勝てない理由をそこに求めるのは優先順位としては低いんじゃないかなと思う。それじゃあ何が悪いんだと言われればおそらく終盤のパワーダウンと交代カードの薄さの2点に尽きると思う。交代カードについては伊佐にも堅心にももっと頑張ってほしいという思いはもちろんあるけど、チーム全体が重度のパワーダウンに陥っている状態で交代選手1人や2人で何とかしろと言われてもなかなか難しいのかなと思う。シームレスを実現するために即時奪還にエネルギーを割いているのである程度の終盤のパワーダウンも許容しなければならないとも思う。


じゃあどうするかの部分について個人的に思うところは「もっとビルドアップにこだわる」こと。ビルドアップで押し込み続けて、相手をもっと走らせて後半に逆襲の糸口を与えない。それが1試合通して継続出来ればこの2試合のような展開は避けられるんじゃないかな。もっとビルドアップにこだわるために、ビルドアップで押し込み続けるために、やってほしいのはGK西川幸之介の起用。ハマタローはもちろんよく頑張っていると思うし、ビッグセーブに助けられている部分は大きい。ただそのビッグセーブにも陰りが見えてきていると思う。2試合続けて被PKがあり、おそらくチームのスカウティングでどちらも飛ぶ方向は当たった。にも関わらず止められなかった。特に昨日のPKは脇をすり抜けていて止めてほしい部類のPKだったにもかかわらず止められなかった。シーズン序盤の横浜FC戦で櫻川ソロモンのPKを止めて勝ち点を拾ってくれた頃と比較すると神がかり的な雰囲気はなくなった。ただハマタローに足りないのはやはり足元。ゴールキックが直接ラインを割るミスは毎試合必ず複数回ありなかなか成長しない。昨日の試合で決定的に西川幸之介を起用してほしいと思ったシーンがあった。32分に小酒井のドリブルに始まってノムのフィニッシュが決まらなかった一連の流れは決まっていればシーズンベストゴール級の流れだった。その直後に大分ゴールキックになりハマタローは少し迷った後に全員を上げさせてゴールキックを大きく蹴る判断をした。あそこは絶対に繋いでほしかった。水戸の選手たちに「あ、もう大分のビルドアップは捕まえられない」と諦めさせてほしかった。ゴールキックの時にボールと相手FWの距離は何回やっても変わらないはずなのになぜあそこで蹴る判断をしてしまったのか。これはハマタローのメンタル以外の何物でもないはずで、おそらく引っかけられたくないという思いがあの判断になったんだと思うけど、それでは不十分だ。このブログでも何度も書いてるけど、ビルドアップには勇気という要素が大きく影響してくると思っている。それをややエキセントリックなニュアンスを混ぜつつクリアしていったのが高木駿で、その系譜を継ぐ者が西川幸之介だ。ハマタローへの不満というよりもその勇気を出せる者として前向きな理由で西川幸之介を起用してほしいと思う。押し込み続けられればビッグセーブが必要な局面も自ずと減ってくるはずだ。



ただ選手層が薄いのはもう隠しきれないレベルにまできている。愛媛戦に続いてやはりまだ木本くんはJ2で出場させていいレベルじゃない。終盤に自陣でドリブルを始めてひっかけられた時は心臓が止まるかと思った。でもそれは木本くんが悪いんじゃなくて彼はあと2年かけて成長してくれればいいわけで、その木本くんを起用せざるを得ないチーム状況が悪い。水戸遠征に帯同していて出場出来る状態だったにも関わらず選ばれない司や、交代選手のチョイスとして先を越されている中川にはもっと奮起してほしい。





初ゴールおめでとう。空中戦絶対先に触るマンこと藤原優大だけにセットプレーで早々にゴール決めるかなと思っていたから意外と時間がかかった印象。でもやっぱりヘディングだったね。



水戸に個の部分で手を焼く日がやってくるとはね。左サイドの新井晴樹はかなり厄介だった。速さに加えて球際の強さもあるから茂平が何度か入れ替わられてしまうシーンがあってヒヤヒヤした。セレッソでもやっていたし、早ければ夏にはステップアップしそう。水戸もいつも通りそこは織り込み済みで獲得していると思うけど。



後半から出てきた落合陸も良かった。大学時代からレベルが違うところでやっていたので驚きはないけど、こちらは柏からの期限付き。放流上手の柏だけに水戸も苦しいところだね。







水戸も同じく30周年。落ちないけど、上がれない。この日も入場者数4千人で拍手が上がってしまうレベル。水戸の行く末にはずっと注目しているけど、クラブとしてたどり着きたい先はどんなイメージなんだろうね。ずっと気になるクラブ。


おかめ納豆のイラストうますぎ。




何がやりたいかが見えなかったシーズン序盤と比べたら前半に展開出来ているサッカーはとても魅力的。1試合を通したマネジメントに苦心しているいまは踊り場でしかない。ここからは上がるだけ。
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手応えを確かなものには出来ず(15節愛媛戦)

2024-05-12 17:21:59 | マッチレポート24'
「手応え」

観ている側も感じ出していたし、監督や選手たちからも発せられるようになってきたワード。感じ始めた手応えを確かなものにするために最後に必要なのはやはり結果だ。結果以上に自信になるものはないし、今日はそれが必要でそこに至る過程も良かっただけに最後が残念だった。


まず今シーズンは本当にジャッジに恵まれない。昨シーズンまではあまり真剣に観ていなかったせいかJ2のレフリーのレベルも気にならなかったのかもしれないけど、真剣に追っている今シーズンはそのレベルの低さに本当に嫌になる。あんなのでPK取るならエリア内接触禁止のルールとか作れよ。身体が触れてコケた奴が得するとか、幼稚園のお遊戯じゃねえんだぞ。ふざけんなよ。


試合の入りは完璧だった。一度も相手にターンを渡さないままCKから先制。今はゴール数は少ないけどセットプレーから点が取れることで少し形が作れているところはあると思う。色々と工夫しているところも見受けられるし、そろそろ安藤、藤原あたりのドンピシャズドンも見たいぞ。愛媛のビルドアップに対して高い位置からのプレスが完全にハマっていたのでもっと早い時間に2点目が取りたかったのが本音のところだけど、狙った形なのでこれも良いゴールだった。その後も愛媛の攻撃を完全に封じていたかというとそうではなかったかもしれないけど、愛媛のゴールの期待値と同じくらい大分の3点目の期待値もあったはずだからやっぱり勝てなかったのはもったいなさすぎる。


やっぱりこの勝ち点2ロストの最大の問題点は同点に追いつかれてから10分以上もあったのに全くゴールの可能性が感じられなかったことだ。考えられる可能性はベンチメンバーの層の薄さか、体力的な問題か。おそらく前者だと思うけど。事故も含めて追いつかれてしまったことは仕方ないとして、まだ十分に時間はあったし、このレベルの相手なら脅かすシーンくらいは作り出してほしかった。自分以外にも思った人は多いと思うけどあんな弱気なパス回しを続けるくらいならペレイラ大作戦の方が可能性はまだあったとか思われちゃう時点でこのチームはまだまだ。伊佐は自らの良さを全然出せないし、木本くんに注文つけるのは心苦しいけど現状の木本くんをメンバーに入れざるを得ないのは選手層が致命的に薄い。中川も司もゴールに直結するプレーは全くない。つまり試合をクローズさせるためならまだ何とかなっても終盤にギアを上げる選手交代は現状では難しい。おそらく新たに松尾が負傷したと思われ、鮎川復帰の報も聞こえてこない。茂平か野嶽がケガをしたらもうシーズン終了になりかねないSBと前線の補強は重要かつ至急案件。育成型レンタルなら今すぐにでも出来る。大学生を使わざるを得ない現状、J1にはいくらでも良い選手はいるはずだ。


感じ始めた手応えはまだ幻だったということで、順位表上では食らいつきながらコツコツと積み上げていくしかないね。清水を除けばどんどん混戦になってきているのでまだまだ全然いける。
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連戦を無敗で駆け抜ける(14節長崎戦)

2024-05-07 00:47:20 | マッチレポート24'
ケガ人が多く選手層が薄いとずっと思ってきたわけだけど、そんな中でも特別指定選手の力も借りて全休させる選手を作ってターンオーバーしながら2勝1分で駆け抜けたことはチームにとって大成功と言っていいと思うよ。結果だけじゃなく内容も伴ってきてると思うので、ここからどんどん練度が上がってくる片野坂さんの作り上げるチームが楽しみで仕方ない。


チーム全員で乗り切った結果ではあるけど、このGW中の3連戦全てでほぼフル出場した安藤、野嶽、小酒井の3選手には特に大きな労いの拍手を送りたい。小酒井については片野坂さんがあえて長い時間を出場させているような狙いを感じる。受けるセンス、見えているところのセンスが抜群なのはもう十分に分かるのであとはプロのスピード感や強度の部分を高めてほしいという片野坂さんの意図なんじゃないかなと思う。今日の交代が小酒井→将輝ではなく堅心→将輝だったところにそんなところを感じた。野嶽も決してタフな部類ではないと思うけど、薩川、香川が相次いで離脱してしまい茂平も復帰後間もないということでポジションを変えながら3試合全てフル出場ということで新しい野嶽惇也を見せてくれた。好調宇津元との縦のユニットは大分のストロングポイントになりつつあると言っても過言ではないと思う。いま野嶽に離脱されるとマジで困る。どうぞご無事で野嶽惇也らしさ全開でよろしくお願いしたい。そして何と言っても安藤だ。今日の試合後インタビューでの控えめな感じがもどかしくなるくらいに今の安藤はスーパーだ。ウタカ、アダイウトン、エジガル・ジュニオ、フアンマと180分対峙して1失点に抑えたのは賞賛に値するレベルだ。カバーリングの速さとタイミングが素晴らしいのでとても頼もしいし、ボランチを飛ばして付ける縦パスも効果的。でも中でも最近良いなと思うのは相手のくさびのパスへのチャレンジだ。相手FWの背中について振り向かせないだけじゃなく、タイミングを見て前に出てパスカットも出来るし入れ替わられることもほとんどない。前に出られるのは気持ちの面での充実もあるだろうし、誰から見ても信頼出来るディフェンスリーダーに成長したと言っていいと思う。宮崎でのTMを見て、今シーズン期待出来るのは安藤だと評価した自分の目を誇らしく思うしもっともっとやれると思う。





3人以外にも3試合全てに先発をしたのは宇津元。もう改めて取り上げるまでもなく期待していい選手だと思う。前線の選手はターンオーバーをして少しでもフレッシュな状態で出したいという意図があったと思うけど、やっぱり今日はノムも新太もキレが全くなかった。その中で1人全てに先発してゴールの予感も感じさせた宇津元は完全にステージが1つ上がったと感じる。その宇津元とバッチバチでやり合っていた長崎の右SBモヨマルコム強志。法政大卒のルーキーで昨シーズン小酒井&有働目当てで宮城県まで総理大臣杯を観に行った時に初めて認識した選手。そばで見るとそのはち切れんばかりの筋肉質の身体は大学サッカーでは反則級だと思った。今日もその感じを彷彿とさせるパワフルなプレーを見せていたけど、宇津元も決してパワーとスピードで負けていなかった。ちなみにモヨマルコム強志選手は口癖のように味方が良いプレーをすると「スーパー!!」を乱発する。スーパーでもないそこそこのプレーでも「スーパー!!」を乱発する。どうでもいい話だけど。


シーズン当初よく分からなかった片野坂さんが目指したかった形がようやく見えてきたというか、我々のよく知る片野坂さんのサッカーに近づいてきたように思う。相手のスタイルによってまだ出し切れる割合が違ってくるところはあると思うけど、方向性はだいぶ固まってきたように見える。第1次片野坂政権時代と比較するとそこまでボール保持にこだわるわけではなく裏を狙った長いパスあり、リスク回避を優先した捨てるパスあり、ゴールキックを普通に蹴ることも当り前のようにある。ただ基本的にはボールを大事に回して攻めたい意図は伝わってくるし、ハイプレスでボールを奪還して攻撃の回数を増やしたいという意図も今日の試合でも何度も見られた。正直に言ってシーズン当初はケガ人の復帰が間に合うか、チームの練度が上がるのが間に合わず決壊するかのどちらかだろうなと思っていたので、こんなにも早く期待感の持てるチームの形が見えてくるとは思っていなかった。もちろん順位もまだ11位とボトムハーフだし何ら楽観出来ることなんてないけど、折り返しまであと5試合で上位との対戦は全て終ったのでここからの逆襲は期待しちゃうってもんですよ。


勢いをつけるためにはやはりホームで勝つこと。次節は昇格組の愛媛戦。必ず勝ちましょう。
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