Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

課題クリア(一部)(23節熊本戦)

2022-06-25 22:42:39 | マッチレポート22’
新太が足で決めたゴール、リーグ戦では健太が秋田戦で決めたゴール以来ちょうど1ヶ月ぶりに足で決めたゴール。新太→サムエル→新太→サムエル→長沢→羽田→中川。この1ヶ月ずっと頭。珍しいね。


まずは中2日の天皇杯から4人も継続してスタメンだったことに驚いた。それもそのうち1人はリーグ戦プロ初スタメンの高校生。ボランチは組み合わせから考えて強度を優先したかったと思うんだけど、フレッシュだった北斗をベンチに置いて負けた天皇杯でスタメンだった2人を連続でスタメンとしたのは全ての序列がぶっ壊れた象徴のように思うね。シーズン前は大袈裟ではなく誰一人として予想していなかったこのボランチのポジション争いの状況。とても面白いし、ワクワクする。


中継の実況と解説の巻誠一郎さんは前半の大分のロングボール多用はピッチ状況を考慮してのものと言っていたけど、個人的にはホーム熊本戦の教訓でハイプレス回避の意図が一番強かったと思う。序盤はほとんど迷うことなくどんどん蹴り出してたし、熊本側にこれだと前から行っても無駄という意識を植え付けられた前半途中くらいからやっと保持とロングボールのバランスを取っているように見えた。この戦術選択は正解だったと思うし、効果的だった。しかしJ1だとあまり脅威にならなかった長沢の高さもJ2だとこんなにも効果を発揮するんだからやっぱりJ1ってすごいとこなんだなと改めて思った。2巡目の対戦であることをフルに活用してハイプレスという課題を一つクリアした。


非常に分かりやすく長沢に手を焼いていた熊本守備陣。先制点もまさにその形から。あの形を長沢の囮と表現するか、中のターゲットが1枚じゃなかったからと表現するかは難しいところだけど、長沢の動きにDF2枚が吸い寄せられていたのは事実。そしてJリーグで最も身長の低い選手のヘディングゴールという貴重なシーンが誕生する。天皇杯の記事で中川は「やれることが少なすぎる」と書いたけど、千葉戦、熊本戦と今シーズンのグッドゲームと言っていい2試合に中川がどちらも先発しているのはもしかすると偶然じゃないかもしれないね。


2つ目の課題クリアはもちろん試合をしっかりと締めたこと。もうベンチも選手もそしてスタンドもそこにしか興味はなかったと言っていいくらい最後は集中していた。ワントップで爆走する三竿の鬼の形相はこれ以上ないくらいに選手たちを刺激したと思うし、ノムが言っていたような一体感のなさという課題がこれでクリアされるといいね。終盤に新太が足をつってベンチが最後の交代を用意していたシーン。最初は小出がユニに着替えて準備していたけど次に画面が切り替わると交代メンバーは司になっていた。少しチームが変わるんじゃないかと思ったのはここからのやり取り。交代を取り下げられて悔しいはずの小出が一番前に出て司を鼓舞するように握手を求めて、そしてその小出に監督が握手をしようとしていた。ここで画面が切り替わってしまうので何となくでしかないんだけど、そんな風に見えた。まあ正直ここは分からん。スーパーポジティブに見てそんな風に見えたというレベル。ここから結果で示してよ。


今日に関しては内容よりも結果、もっと言うと勝ち方が大事だったと思うのでこれでいいと思うんだけど、2点目はシンプルに新太が1人で熊本DF3人をシバき上げたという完全に個のゴールだから手放しに褒められたもんでもないとは思うけど、それでも新太はすごかった。前半のクロスバーを叩いたシュートもあれ逆足だぜ?プロが利き足で蹴ってもフカしまくる選手が多いリーグにおいて新太のフカさずにかつ強烈なシュートは本当に気持ちがいい。


最近は対戦相手が健太をどうスカウティングしてくるかにけっこう注目してるんだけど、今日の熊本の対策は面白かった。健太が守備に回る局面では「健太裏」を明確なウィークポイントとして3人が絡んで食い付かせて裏というパスを徹底していてそして危ないシーンも複数回作られた。そして健太が仕掛ける局面ではまず対面のDFが縦の方向を消して、中なら行っていいよと時間稼ぎをしているうちに1列前の選手が下りてきて最低でも2人(多い時は3人)で対応してほぼ完璧に消しにきていた。そろそろ健太の成長曲線よりも相手のスカウティングの精度の方が上回り出している。個人的に健太に必要なのは2タッチでクロスを上げるテンポアップだと思う。つまりパスをもらうトラップのタッチで自分がクロスを蹴りたいところまで持っていくことじゃないかなと思う。伊東純也を見ていると健太にはもっともっと突き抜けてほしいと思ってしまう。スカウティングなんて越えていけ。


贔屓目が入ってしまうので極力書いてこなかったんだけど、やっと坂がらしさを出せるようになってきたと思う。蹴りたい方向を向いて蹴るフィードじゃなくて、相手を食いつかせて上夷の方にスクエアのパスを出すと思わせておいて鋭角に足を振り抜いてWBを裏へ走らせるパスが良かった。78分ともう一本あったけどメモが汚くて読めず。ペレイラとどっちがいいのかはまだ数試合見て見ないことには分からないけど、なかなか出場機会がない中でペレイラに続いて羽田も離脱したためいきなり3連戦できつかったと思うけど、坂にやってもらわなければもうどうしようもない。頼んだぞ。


あとはまあ高木か。高木は相変わらず高木だったということで、今シーズンはカテゴリーが下がったおかげか高木がいつもの高木を出さないなーと思ってたんだけど、高木は高木だった。「ゴールはガラ空きです、どうぞ決めてください!」もうこれで何回目?2シーズン続けてシーズン途中でポジション失うレベルの選手なんだからもういい加減ちゃんと考えようよ。あ、考えるのは高木じゃなくて強化部ね。西川はよく頑張ってるとは思うけど、目指すべきところを考えたらそういうレベルの話じゃないでしょ。


全く文脈も流れもなくただただ試合中に書いてるメモに沿っての感想文でした。あと一つだけ触れてないのが、18分の上夷のターンからのシュートに「good!」と書いているところくらいか。ただしシュートは枠な。
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誰が生き残るか(天皇杯3回戦ガンバ戦)

2022-06-22 22:42:31 | マッチレポート22’
結果は仕方ないね。試合終了直後に監督がヘラヘラしてたり、公式ツイートが「よく戦った」とか言っちゃうところからしてクラブに本気で勝とうという意志はなかったと思うし、まあ順当に負けたというところかな。BS劇場なんていう風説すらあっさりと吹き飛ばすほどの負のオーラをまとったクラブ、それが今の大分トリニータ。


この敗戦で今シーズン残された公式戦はリーグ戦のみになったので現状でリーグ戦に絡めていない選手にとってはラストチャンスだったわけで、誰が生き残りのチャンスを掴んだのか。まず脱落と言っていいのは伊東。数試合の離脱があったので軽度の負傷だったと思うけど、この試合が復帰戦。3バックの右という慣れないポジションというエクスキューズはあるものの同点にされたシーンの対応があまりにも酷い。ポンポンと2本素早くパスを通された時点ででかなり厳しい状況ではあるものの、カバーリングが来るまでの時間も稼げないわ、ゴールから遠ざける守備も出来ないわ、あっさりと飛び込んで完璧に入れ替わられてジ・エンド。それ以外にも完全に対面の選手に置いていかれたのが覚えているだけで3つ。4バックの右ならまだチーム全体としてのカバーも可能かもしれないけど、チームが3バックでいくならもうちょっと居場所はないかな。WBも朝陽と野嶽が復帰。短い時間ながら攻撃面で野嶽は1ついいシーンがあっただけに伊東の序列は低いだろう。


ボランチの2人はどちらもリーグ戦のレギュラー候補。北斗や羽田、復帰してきたネットを含めて全員横一線。今日は特に将輝が良かった。あの齊藤未月にデュエルでほぼ全勝。課題だったパス出しもどんどん良化しているし、ここからの成長曲線を考えても北斗より優先的に使っても問題ないと思っている。哲平さんによればユースからの昇格はクラ選までに決めるとのことだけど、保田くんに関してはもう決まっていると思う。保田くん以外に誰を上げるかをそれまでに決めるということじゃないかなと思っている。それくらいの堂々たるプレーぶりだ。


誰が生き残るかというよりも最終ラインについては1席空いたわけで誰がそこに入るのかは喫緊の課題。栃木戦での安定したパフォーマンスや今日も良いフィードが2本あった坂が最有力だと思われる。熊本戦まで中2日で今日フル出場させているのでもしかすると熊本戦は4バックを想定していて上夷と三竿でいくのかもしれないけど、いずれにしても坂の出番は増えるだろう。小出は途中まで良かったんだけど、3失点目のクリアミスが痛かった。ルヴァンカップのアウェイガンバ戦でもクリアミスして評価を下げていただけに同じミスはちょっと手の差し伸べようがない。小出には小出にしかない魅力があるだけにこのまま終わってほしくはないんだけどね。


宇津元はPK奪取という良い仕事があった一方でそれだけだった感もありアピールに成功したとは言い難い。呉屋も同じくPK以外はパッとせず。FWはサムエルの復帰次第みたいな雰囲気になってしまっているのでもしかすると補強があるポジションかもしれないね。屋敷優成は代表で挑戦中というサイドバック起用。何度か裏を取られかけ危ないところもあったけど仕掛ける局面では良さが出た。中川も悪くはないんだけどやれることがあまりにも少なすぎて使い方に悩むタイプ。リーグ戦に絡めるかはギリギリかな。


これで今シーズンに週中に試合が入るのもあと2回。35人(プラス2種登録)は明らかに余剰戦力なので夏の移籍期間で整理は不可避。今日はそのターニングポイントとなる試合だったと思う。
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ノムのインタビューを読んで

2022-06-22 14:48:33 | トリニータ
栃木戦後のノムのインタビューがトリテンで公開されていて中身がなかなかインパクトがあるので少し記事で書きたいなと思った。ちなみに有料記事なので詳しく読みたい人はLet’s課金だ。


まず一番に感じたことは「チームへの批判」と受け取れる内容であること。「足りないことへの要求」であれば理解はするけど、この内容はその域を完全に超えている。特に気になったのは片野坂さんが作ったチームへの批判と受け取れる内容。チーム戦術に徹しすぎて個が死んでしまっているような試合については自分もずっと歯がゆく感じていたので同感なんだが、「自分のポジションさえ守ればいい」と「仲間のために鼓舞することは必要ない」の2つの表現はもう逃れようのないノムの思いが溢れ出してしまっている。特に「さえ」と「必要ない」については監督やチームメイトへの批判と捉えられて仕方ないと思う。


15試合641分。ノムの場合はケガが多すぎて昨シーズンのどこでケガしていてどこで干されていたのかの判別が難しいのがよりややこしくさせるわけだけど、少し乱暴な言い方をするようだけどプロサッカーチームにおいて監督の言うことを聞かない選手が使われないのなんて万国共通で当たり前の話でそんなことを何を今さら言ってるんだという印象しか持てない。


昨シーズン、今シーズンと2年続けて結果を出せていないチームの中心選手がこのタイミングでメッセージ性の強い発信をしたところで1枚フィルターがかかった状態で読まれるリスクは分かった上で発言していることには敬意を示したいけど、ここから何かポジティブな要素を読み取ることは個人的には出来なかった。何よりもインタビューの最後でノム自身の迷いも見えており、そもそも発信すること自体無駄で試合の振り返りからの流れで余計なことまでしゃべってしまった感すらある。少なくともこのチームが浮上してくるにはまだ時間がかかるんだろうなということくらいか。


ただもちろんペレイラのケガを願っていたわけじゃないけど、ペレイラが離脱したことでチームがどう変わっていくかについては個人的にずっと見てみたいと思ってきた。守備の強度は下がるのか、ビルドアップの質は上がるのか、そもそもチームは勝てるようになるのか。しょーもない演技でヒヤヒヤすることがなくなるだけで個人的には期待感は増しているし、チームが浮上してくるんじゃないかという淡い願いくらいはある。


まずは今日は天皇杯。メンバー選考には苦労があるだろうけど、テレビ中継もあるから楽しみだ。高校生の躍動に期待したい。
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お気持ち表明が出たぞー(22節栃木戦)

2022-06-18 22:21:12 | マッチレポート22’



「リターン品に関するアンケートの実施します!!」

ねえ、もう何言ってんの?本当に1億円集めようと思ってんの?こんなに大事な書類で誤字ばっかしてくる奴が取引先だったら、一般社会じゃどんどん信用なくしていくと思うよ、普通?よりにもよってこのツイート固定してんだぜ、もう終わってるよこの組織。


試合の2日前にお気持ちが表明された。

去年も今より少し前に「片野坂さんを信じる」というお気持ちを表明して、結局は目標を達成することは出来なかった。そしてもはや義務感すら感じる今年のお気持ち表明。どんな打合せや会議をしたらこんな中身のない、具体性に欠けたお気持ちをわざわざ表明しようという結論になるのだろうか。そもそもこのお気持ち表明もHPでひっそりと公表しTwitterには載せていない。お知らせする気がないのなら出す必要ないんだよ。生産性のない義務感とか本当にいらないから。半年前の天皇杯決勝で対戦した浦和も今シーズンうまくいっておらず奇しくも同日にお気持ちを表明することとなった。浦和はお気持ちの中で明確に「目標の達成は非常に難しい状況だと理解しております。」と言い切っており潔い。もちろんTwitterにも載せており、そして今日は名古屋相手に3−0の快勝。もちろん比較するのが妥当な規模のクラブではないけどもお気持ち表明くらい負けんなよ。残念だけどこのクラブは組織が根っこから腐ってしまった。それがチームにも影響を及ぼしているような気がしてならない。何度も言うけど、いま手を入れるべきはチームよりもクラブ。選手を1人削ってでもツイートのダブルチェック要員を雇った方がよっぽどいい。


「互角以上にゲームを展開しながら勝てない試合が続く」

こちらもお気持ち表明から。読んだ時点でも違和感があったこのフレーズ。この自己評価が的外れであることがいきなりバレてしまうような後半戦の1試合目だったように思う。これだけボールの保持率とチャンスの数が反比例してくるともう「持たされている」と考えるのが妥当だと思う。もっと厳しく言えば「持たしておいても大丈夫」。チャンスらしいチャンスは前半の新太シュートのこぼれ球を長沢が押し込もうとしたシーンくらい。前半も終わり頃になると解説の中西永輔さんが「大分は持ってるだけですね(意訳)」とふんわりと気付いてしまう始末。見る人が見れば分かる。後半はゴール以外は攻められっぱなしで文字通り「互角以下のゲーム展開」。「互角以上にゲームを展開しても勝てない」し、「互角以下の試合展開でリードしていても勝てない」。つまり勝てない。ちなみに中西永輔についてはW杯アルゼンチン戦でバティストゥータのマンマークを担当した人と記憶してたんだけど、いま何やってんのか調べようと思って検索したらどうやらマンマークはクラウディオ・ロペスだったらしい。記憶なんて勝手に変わっていくもんだな。


どうすれば勝てたかを冷静に考えてみるとやっぱりラストの逃げ切りの時間帯のチームマネジメントが気になってしまう。三竿も上夷も足を伸ばしたりしんどそうだった終盤。もっと早くに交代してフレッシュさを保った方がいいのではと思ったけど、前半にペレイラの負傷で後ろの交代カードを1枚使ってしまい、羽田がカードをもらっていたから羽田を最終ラインに下げて将輝を入れるという決断もくだしにくかったのかなとは思う。ただこういうところこそ監督の技量だから結局勝てないのは監督の力不足でしかないわけだよ。中でやってる選手たちも酷かった。記憶にあるだけで三竿が1回、ノムが1回ただただ何もせずボールをロストして時計をほとんど進められなかった。ベテランが多いチームというのはこういう大事な局面での試合の進め方こそ賢くやってくれるもんだと勝手に期待しちゃうけど、それも出来ないわ年相応にバテるわじゃどこに期待すればいいんですかね?


お気持ち表明が出たぞー(オオカミが出たぞー)

週1ペースに戻って2試合で勝ち点1。

お気持ち表明が出たぞー(オオカミが出たぞー)

残り20試合であと勝ち点55。18勝1分1敗で達成。

お気持ち表明が出たぞー(オオカミが出たぞー)

「もう無理です」ってなんで言わなかったのかね。本当に不誠実。
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再びのクラウドファンディング

2022-06-12 00:54:15 | マッチレポート22’
新潟戦の結果がどうであれ書こうと思っていた記事です。




このツイートも最初は「ラウドファンディング」になっていて、ハッキリ言うけど本当に大分FCのSNS運用は嫌い。ちょっと前にSNSのアドバイザー会社が入るみたいな話あったけど、あれどうなったのかね。そもそもこんなレベルの低い話までは面倒見てくれないのかもな。全部パーフェクトにとは言わないけど、間違いの回数多いわ、センスないわ、よりによって1億のクラファン募るツイートで誤字るわ、もう救いようないよ。

話が逸れました。クラファンについての個人的な思いです。今回のクラファンには反対。基本的には見送ろうと思っています。選手着用ユニとか大好物なものが出てくれば買うかもしれないけど、趣旨に賛同してお金を出すことはしない。まず昨年のクラファンとの決定的な違いは集まった資金の使途。

2021年
「クラブ運営費及びチーム強化費」・「クラブハウス・選手寮の環境改善」

2022年
「クラブ運営費及びチーム強化費」


昨年は趣旨の後半の部分に賛同してお金を出した。伊佐が毎朝のように出してくれる動画に映るトレーニングルームのあまりの簡素さにもっと設備が充実すればなと思ったし、将来的にもインフラがより整ったクラブに人は集まると思ったからお金を出した。何よりもアカデミー大好きおじさんとしてはその趣旨なら毎年でもやってくれというスタンスだ。趣旨の前半部分については残留争いもしていたし一定は理解するもののそこがメインになってしまうのは違うよなと当時から思っていた。2012年の「J1昇格支援金」は明確に成績向上(もしくは目標達成)を約束する趣旨だったけど、クラファンは違うと思っている。昨年と比較して「クラブハウス・選手寮の環境改善」の文言が消えた今回のクラファンにはまず趣旨の部分で賛同が出来ないというのが大前提。





「クラブ運営費及びチーム強化費」の部分については公式HPの本文だと明確な狙いの部分が「次のステージに向かう飛躍の年にするため」と曖昧に書いてあるので分かりにくいけど、榎社長のツイートでは明確に「J1復帰」と触れている。


クラブがこのスタンスであるならばやはり賛同は出来ない。意図を持ってお金は出さない。2年連続でサポーターから1億近い資金を集めなければ昇格出来ないのであれば、まず「J1昇格」という目標設定の段階で明らかに間違っている。これでは我々が身を切られるほどの痛みとともに学んだはずの溝畑時代と何が違うのか。繰り返すけど、チームの成績とクラウドファンディングという支援は別に考えなければいけないと思う。クラブが言うことなら何でも支援するという人もいるだろうし、シンプルにグッズが欲しい人(自分もこの部分はある)もいるだろうから資金が集まること自体に何かを言うつもりはないけど、ただチームの成績と出資を切り分けない人も必ずいるだろうからこのクラファンをきっかけにチームを取り巻く雰囲気に良くない影響を及ぼさなければいいけどと思っている。


今シーズンが始まる前にも書いたけど3度目のJ2降格を経験してこのタイミングでクラブの体質強化を優先するフェーズに入ってほしいと個人的には思っている。片野坂さんほどの巡り会いがあってもJ1にいられるのは3年が限界なわけでもうこの規模で背伸びしてJ1昇格ばかりを狙うのは違うんじゃないかと思うから。もちろんJ2にずっといた方がいいと言いたいわけじゃないし、狙えるなら狙うべきだと思うけど、いつもギリギリの強化資金で行ったり来たりを繰り返すくらいならどっしりと腰を据えてクラブ(チームではない)を根っこから強くしていく方が大事なんじゃないかと思うわけだ。それでこのタイミングでのチーム強化のためのクラファン。賛成は出来ない。他のやり方を模索してほしかったのが正直な思い。
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昇格が全てじゃないし(21節新潟戦)

2022-06-11 23:38:18 | マッチレポート22’
前節の記事で書いたけど自動昇格に向けて巻き返していくならここで勝つしか道はなかったと思うし、お膳立ては出来ていたと思うんだよ。でも負けた。何か最後は惜しかったみたいな雰囲気になってるけど、今日は勝ちしか先に繋がる結果はなかったと思っているので最後のオフサイドが入ろうが入るまいが全くもって不十分な結果でしかないんだよ。チームにはこの後も諦めずに頑張ってほしいし、奇跡的にプレーオフで昇格出来る可能性もないわけじゃないけど、21試合で7回しか勝てなかったチームが今後積み上げていける勝ち点のペースよりも新潟、仙台、横Cのうちから最低でも2つ以上のチームが10点以上も下げてくるとは到底思えないわけで自動昇格争いは実質終ったと思っている。そもそももうこんな早い段階から他力本願なわけで冷めたスタンスにならざるを得ないなという感想。


ゴールシーンも含めて長沢がクロスに対して高さで勝ちまくっていたことからもサムエルの不在がより一層残念に思われるわけだけど、多分こういうところも今シーズンのチームがこの程度の成績しか残せない理由なんだろうなと思う。「さあ、ここから!」と期待感を抱かせた翌週の今シーズン最大のビッグマッチでサムエル不在、じゃあここで取り返さずにどこで取り返すのよ呉屋も不発、交代で出てきた長沢は好パフォーマンスも時既に遅し。今シーズンのダメが凝縮したような試合で、北斗も下平監督も試合後非常にさっぱりとした表情をしていて「あぁ、今シーズンの真剣勝負は終ったなぁ」と感じた。まあ、昇格争いが全てじゃないし、まだまだ可能性もあるし、頑張ってよとは思うけど手放しにサポートする気にはとてもなれないね。


今日のゲームプランとして下平監督が強調していたハイプレス。新潟に持たせたくないという意図は理解出来た。呉屋や新太を筆頭にやり切る気持ちも感じた。下平監督もメンタリティの部分も含めて徹底したんだろうなという感じはあった。ただ序盤は新潟も慌ててボールを捨てるシーンも多かったけど、他でもないGKの小島が一番最初に落ち着きを取り戻してボランチと最終ラインの前にポッカリと空いたスペースにパスを通された時にまず「おや?」と思ったわけだけど、ほどなくして同じようにもう一度そこを通されたのを見て、「あ、こりゃ何も準備してきてねーな」という諦めの気持ちにあっという間に変わっていった。今シーズンは過密日程が最初から分かっていて2チーム分の戦力を準備した。週中に試合がある時もほぼほぼターンオーバーをして体力的な問題は極力排除していたから個人的にはこの成績に対して連戦は言い訳にならないとずっと思ってきたけど、何だか周囲がやたらと「連戦が、連戦が」という言うので釈然としないものがあったけど、結局連戦が終って1週間かけて準備してきたものがこんなにも稚拙なものなのかという絶望感と、「ほらな」という納得感に挟まれてどちらを向いても結局ネガティブなわけで、どうしようもないわ。


1失点目、ボールをもらいに低い位置に下りていった鈴木孝司にヌルっと付いていき、ヌルっとターンを許し、自分が空けたスペースにスパッとラストパスを許したペレイラ。この一連のプレイで一度たりとも鈴木にコンタクト出来ていない。ディフェンダーだから失点シーンのミスは目立ちがちだとは思うけど、それでもこのプレイは本当にひどい。そもそもペレイラがレギュラーに定着したのは実質今シーズンに入ってからで、つまりそれ以降チームが良化したことが一度たりともない。もっと冷静になった方がいい。終盤のパワープレイという麻薬に正気を失って本業が疎かになっていることにもっと冷静に目を向けるべきだ。90分継続出来ないレベルのハイプレス戦術を選択したのなら先制点の持つ重みが通常の試合以上なのは明白で、その先制点となる失点があまりにも軽すぎる。別にペレイラだけを責めたいわけじゃないけど、これだけ勝ちないチームでフルタイム出場(ほぼ)している選手が3人もいることが信じられない。監督による試行錯誤の放棄、つまり怠慢だ。


自動昇格戦線からの脱落、プレーオフ争いにどこまで絡んでいけるか、そして絶対不利と言われているプレーオフをどう勝ち抜くプランなのか、クラウドファンディングの行方、そしてクラブの選択。チームがなかなか熱い気持ちにさせてくれないので、このチーム、そしてクラブが進んでいく近い将来を冷静に見守っていこうと思う。


クラファンについてはこの後に別記事で書きます。
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必死のパッチでCatch the wave(20節町田戦)

2022-06-05 23:31:58 | マッチレポート22’
試合中はずっとこの3点リードは深津康太のおかげと思っていた。ノムにも藤本にも1対1で完璧に置いていかれて次々とチャンスを作られ失点にも絡んだ。37歳だしさすがにもうJ2でやれるレベルじゃないだろうと。ついでに前半で岡野を下げた時点でほぼほぼ深津のフルタイム出場は確定したわけでまあこれで間違いなく勝ったなと確信した。あれだけ攻撃の糸口が見つけやすいと選手たちもやってて心が軽かったと思う。「あそこで1対1さえ作れれば何とかなる」という意識が心の拠り所となるわけだ。相手チームながらあのレベルの選手のフルタイム出場はちょっと自分の感覚では理解出来ない。


ただ試合後の下平監督インタビューで発せられた一言で少し印象が変わった。「ミラーゲーム」。自ら狙ってミラーゲームにしたと。昨年降格した最大の要因を挙げるとしたら個人的には「ミラーゲーム」で相手を上回れなかったことだと思っている。前半は立ち位置のズレをうまく使ってしっかりと試合を運べてもハーフタイム後にミラーゲームにされると個の質的優位性で圧倒される試合が何度あったことか。結局それはシーズンの最後まで続き、そして最後まで克服することが出来なかった。それをカテゴリーを下げた今シーズンは自らそのやり方に持ち込み、そしてまさに質的優位性で相手CBの穴を突き続けて前半で試合を決めてしまった。ただよく考えると今シーズンの根拠なき期待(今になってみると)ってこれだけ選手が揃えば質的優位性で圧倒出来るだろうという感覚があったからだと思う。その見立てが甘かったわけだけど。


これで4ゴール連続でヘディングゴール。つまりサイド攻撃が機能しているということ。ワントップが収められてさらに落としもうまい、両翼は仕掛ける意識の高い藤本と健太、それを繋ぐ2人のシャドーはタイプこそ違えどゴールへのイメージを明確に描ける選手。きっと下平監督がシーズン前に描いていた3トップのイメージってこんな感じだったんじゃないかと思う。もちろん今日は監督自身が言っている通り、ミラーゲームに持ち込んだゲームプランがハマったところがあるからまたすぐにグズグズの試合に戻ってしまうことも十分にあるとは思うから楽観は出来ない。今日の試合に注文をつけるとすれば後半の試合運び。実際に我々自身がやられたこともあるから3点がセーフティリードだなんて言うつもりはないけど、3点はセーフティリードだ。だから後半は意図を持って試合をスローダウン、クールダウンしてほしかった。そして失点した前後の町田の時間帯は単純に体力的な問題だったと思うから交代は明らかに遅かった。ましてや相手は前半で選手交代をしているからこれ以上あれやこれやイジることは出来なかったわけでもっとシンプルにエネルギーを注入する交代を早くしてほしかった。実際に最後もう一度主導権を握り返したことがその何よりの証明。失点はもったいなかった。


サムエルは素晴らしいヘッダー2発。ルヴァンのゴールも含めてこれで3発全て頭。少し前のインタビューで見てほしいのは左足で頭はおまけみたいに言ってたと思うんだけど、3つとも簡単ではないもはや「利き足は頭です」と言い切っていいレベルのもの。ただ上でも書いたようにサムエル効果はゴールだけではないと思う。あれだけロングボールを収めたり、ワンタッチで味方に繋いでくれることで相手が的を絞りづらくなるからビルドアップの助けにもなっていると思う。このヘディングの強烈さをもしのぐ左足のシュートというのを早く見てみたい。


新太も2試合連続でヘディングゴール。決めたことももちろん素晴らしいけど、その前にディフレクションしてゴール前の絶好の位置に落ちてきたボールに誰よりも早くたどり着いていることに新太の価値があると思う。貪欲に前へ進みゴールへの渇望を隠そうとしない。ディフレクションしたボールがたまたま新太の近くに落ちてきたのではない。常にそういう姿勢だからこそ誰よりも早くボールの落下地点にたどり着けるんだと思う。次節は初の古巣戦。J2でやりたかったわけじゃないと思うけど、心に期するものはきっとあるはず。空回りせずにいつもの新太で。


保田くん、リーグ戦デビューおめでとう。もうこれで完全に戦力としてカウントされているということで間違いない。哲平さん、一刻も早く昇格の発表を。しかしこれでボランチの序列は完全にリセットされたと言っていいと思う。CBだと物足りなさの残る羽田健人もボランチだとより羽田の良さが出せるように思う。やや抜け出した感のある将輝もまだ絶対ではないし、シャドーと併用出来るユーティリティさは魅力の北斗、ケガで離脱中なのかしばらくお見かけしないネット、天皇杯で内容は分からなかったものの完封勝利に貢献した小林裕、と完全にボランチが混戦状態。シーズン前は北斗が序列を下げる状況をほとんどの人が想像していなかったと思うけど、結果が出ないならどんどんこうするべきだ。70分にまた悪い癖を出したペレイラ。直後に新太から厳しく言われていたところを見ると、チームメイトからもそういう認識なんだろうと思う。今日の上夷の出来ならペレイラを一度外しても何の問題もないと思う。ペレイラは最終ラインを任せる選手としては軽い印象がどうしても拭えない。


今シーズン3度目の連勝。波は来たような気がする。気がするだけかもしれない。強気になれないのはもう何度も裏切られてきたから。ただ前半戦の最後で首位の新潟を迎えるというのはタイミングとしてはちょうどいいんじゃないだろうか。もしかすると来たかもしれないこの波をこのタイミングでキャッチ出来なければ今シーズンの自動昇格チャンスはもうないと思う。勝ったとしてもまだ勝ち点7差もあるしその間に仙台や横Cが先に行ってしまう可能性もあるし、勝ったことが何かを約束してくれるわけではないけど、勝たなければこの来たかもしれない波に乗ることは絶対に出来ない。何がなんでも乗るしかない!!

必死のパッチでCatch the wave!!
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